『板前がいる町の酒場』とは……?
『板前がいる町の酒場』──そう聞いてどのような店を思い浮かべるだろうか。
昭和生まれの筆者の場合、厨房には板前が立ち、常連客のおしゃべりにニコニコしながら頷いている光景が毎晩のように繰り広げられる小さなお店……。
実はこのフレーズ、皆さんお馴染みの飲食店チェーン『庄や』が掲げるビジョンなのだ。 自分の住んでいる町や働いている町にも『庄や』がある、という方も多いのではないだろうか。
……そこにはきちんとした修業を積んだ板前が必ずいる、ということなのである。
新鮮なお刺身をはじめとして、一つひとつ板前の技とまごころをこめた料理を、冷えたビールや厳選した日本各地の銘柄地酒と一緒に楽しめる町の酒場なのだという。
そして、『庄や』がミッションとして掲げるのが、
─ うまいと、ぬくもりを一人ひとりに ─
である。美味しいお酒や食事だけでなく、人とのぬくもりが感じられる店。
──これは自分の舌とハートで確かめるしかない! ということで取材のアポをとり、錦糸町店にお邪魔させてもらった。
『庄や』錦糸町店
住所:東京都墨田区錦糸3-2-1 アルカイーストB1F
アクセス:JR錦糸町駅徒歩1分 半蔵門線錦糸町駅徒歩3分
営業時間:月~日、祝日、祝前日: 11:30~23:00 ( 料理L.O. 22:30 ドリンクL.O. 22:30)
ランチタイム:11:30~15:00
【お昼の各種宴会など時間外営業も、ご予算・人数などお気軽にご相談を】
リンク先(公式 店舗ページ) : https://tracker.adplan7.com/wa/c/r/p?md=425&cp=105528&agr=8690234&ad=13858899
注文には最高の笑顔で
「ハイ! よろこんで!」
JR錦糸町駅の目の前、オフィスビルの地下一階に店はあった。
普通のビルだが暖簾をくぐるとそこに広がっていたのはどこか懐かしさを感じるぬくもりのある空間だった。
ざっと店内を見渡すと、仲間と気さくに飲み食いしやすそうなテーブル席が続いており、その奥にはゆったりとした座敷が見える。
そして右側を見ると、なんとも落ち着いたカウンター席が!
ぶらりと一人飲みをするのが大好きな自分のような人にとっては、カウンターは非常にありがたく、できればこのようなじっくりと料理や酒と向き合えるようなデザインであってほしい。
***
一人飲みで初めての店に入るときというのは緊張するもので、とくに私のような小心者は「もし反応がなかったらどうしよう」とビクビクしてしまうもの。 しかし今日はそんな心配はまったく無用だった。そのまま気持ちよく席に案内してもらい、いろいろ書いたが、入店時から感動。
「とりあえずビール ! 」
その時──「ハイ! よろこんで! 」
極上の笑顔で店員さんが返してくれた。マニュアルで言わされているのではない、心から言ってくれているのがその自然な笑顔から伝わってくる。そのままオススメを聞いて次々と料理も注文していった。
楽しそうな話し声が店のあちこちから聞こえてくる。
店の中央のテーブル席には仕事帰りのサラリーマングループが目立ち、奥の座敷席ではファミリーや、ご近所同士らしき少し高齢の方々が宴の只中にあるようだ。実はここが大事で、一人飲みといっても、なんとなく人々の楽しげな会話が聞こえてきてその中に自分も埋もれることができる──これこそぬくもりのある酒場だろう。今度は近場の『庄や』に趣味の仲間たちと行ってみることにしよう。
そこには極上の料理とうまい酒があった
最初にやってきた生ビール、しっかり冷えていて泡立ちも完璧だ。とはいえ、ここまでの好印象からこれは想定内で別に驚きはしなかった。そしていきなりやってきた刺身の盛り合わせ。色とりどりで豪華な光景に、心が踊った。
そして味は、ハイ、掛け値なしに美味しいです! マグロもサーモンもエビも鯛も鯖も、どれも最高に新鮮で、切り方もいわゆる角が立っていてプリプリだ。しかも十二種盛りというこれだけの豪華さで1人前1080円というのだから嬉しい限りである。
続いて毎日生のモツを用いてそれぞれのお店でつくっているという「煮込み」、「北海道直送真ほっけの開き焼き」、「焼きとり盛り合わせ」と続けていった。 拙い私の文章で表現するよりも、料理の写真を見ればその旨さが伝わるのではないだろうか。
煮込み
350円( 税別)
北海道直送
真ほっけ開き焼き
750円( 税別)
焼きとり盛り合わせ
( 5本)
820円( 税別)
まず「煮込み」だが、たっぷりのモツや大根、人参などの具材への出汁の浸みわたり加減が絶妙で、正直ご飯も頼んでしまおうかと考えたほど。これが350円というのだから頼まない手はないだろう。
次に「真ほっけ開き焼き」は、とにかくテーブルに出してもらうやそのボリューム感に圧倒された。厚みのある身を箸で割くと脂が乗ってプリップリ!これは間違いなく北海道直送ならではの新鮮さ。これだけのほっけをプロの“焼き”で750円というのは海鮮専門の料理店でもまずないかもしれない。
そして「焼きとり盛り合わせ」──割と焼きとりにはうるさく、普段は専門店以外ではメニューにあっても滅多に頼まない筆者が最も驚いたのがこれだ。
焼きとりの命とも言える新鮮さと焼き加減どれも極上レベルで人気の専門店にも全く引けを取らない。
料理を食べている間、もちろん酒も進めていった。 日本酒を注文する際に軽い気持ちで店長さんにオススメを聞いたところ、知らない間に楽しい会話になってしまっていた( 笑) 。
そんな何気ない会話のなかでもしっかりと私の好みを細かく把握するところにも職人技を感じたのだった。そして最初に運ばれてきたのがかの銘酒「獺祭」。
テーブルに枡を置くと一升瓶から直接注いでくれるのだが、これが枡から受け皿へと豪快に溢れて……注ぎ終わるや待ちきれずに表面張力で膨らんだ酒のてっぺんに口をつけた。
ほどよく冷えていて、舌から喉へと心地よさが駆け抜けていく。その後も店長とは酒の話、料理の話さらにはどうでもいいバカ話で盛り上がりつつ、その時出てくる料理などに合わせてぴったりの銘酒をオススメしてもらったのだった。
注文は直接、お酒に詳しい店員へ
注文を取りに来る店員さんは皆親切に教えてくれるので、一人飲みであることを忘れてしまうほどだ。テーブルごとに設置されたタッチパネルなどから注文するような店が増えているが、やはり酒場にはこうした触れ合いが大事だと改めて実感する。
店長によると、『庄や』には酒に詳しい店員がいるとのことで、客からすればこれほど心強いことはないだろう。
一人ひとりの要望にできる限り応えたい
一通り飲み食いしてお腹も限界に近づいていたにも関わらず、思わず頼んでしまったのが旬の釜飯「秋鮭といくら」だ。
やはり締めには炭水化物を摂りたくなるものと、自分に言い訳しつつ釜めしを注文。小さくも本格的な釜がやってきた。もう一杯飲みながら炊きあがりをしばらく待っていると、蓋の隙間から溢れる香りに食欲をそそられる。炊きたてのごはんの上へいくらを入れると赤色が輝き、崩すのが少しもったいない気も。とはいえ豪快にかき混ぜてお椀に盛って食べると、味はもちろん出汁の香りも素晴らしく腹いっぱいであったことなど一瞬で忘れてしまうほどだった。
***
すっかり満足したところでもう一度店長にいろいろ聞いてみた。
店長の竹永将人さんはこの道20年以上のベテランという。
彼は「ライバル店はどこか? 」という質問に「他の『庄や』の店舗」とためらうことなく答えた。 それぞれの店舗が地域や客の特性などを考慮しながらおすすめメニューを工夫しており、店同士も味やサービスの向上に切磋琢磨しているのだという。店長同士もメニューなどを相談し合っているのだとか。つまり『庄や』の店舗と店舗の関係は、ライバルでもあり、信頼できる頼もしい仲間でもあるということなのだろう。
竹永さんは話す。
「食材については安全安心が重要なので、野菜もすべて生産ルートがしっかりと分かるものを仕入れています。そして料理も店での手作りにこだわっています。刺身は魚を下ろすところから行っているので、刺身や焼き物はもちろんのこと、煮物でも揚げ物でもできる。お客様からリクエストがあれば喜んで対応しますよ」
魚に限らず、メニューにない食事や酒も遠慮なく相談してほしいのだという。
要望にはできる限り応える『庄や』のポリシーから、焼き方や味付け、メニュー外のカクテルなど、まさに客からの要望に「喜んで」応えたいとのこと。
一人であろうとカップルだろうと職場仲間、ファミリー、どのような客であっても、一人ひとりの「美味しい」「楽しい」に応えてくれる──『庄や』はそんな『板前がいる町の酒場』だった。皆さんも、まずは近くにある『庄や』の暖簾をくぐり、至福のときを味わってみてはいかがだろうか。
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