大阪府八尾市と市内外の会員企業・協賛企業等により構成する『みせるばやお』は、八尾市が策定した地域未来投資促進法に基づく基本計画において位置づけられた、中小企業の叡智を結集した施設です。AI・IoT・ビックデータといった新世代のデジタル資源を利活用する仕組みを提供する「ハードウェアイノベーション推進拠点」としてスタートし、2019年8月に1周年を迎えました。
開設から約1年の2019年8月末時点で、八尾市内および市外の109社が参画。施設への来場数は3万8000人を超えました。
『みせるばやお』の特徴・活動内容
現在、『みせるばやお』で活動中のプロジェクトは20近くに及びます。有益な情報を共有する経営者交流会や異なる企業の従業員同士が気軽に交流できる「ランチミーティング」、『みせるばやお』の利用者に会員企業のオリジナル商品を販売する「みせるばマルシェ」など多種多彩。プロジェクトの参加者から、以下のような好意的な意見が多数寄せられています。
ランチミーティングを通して、自社では出会わないアイデアに触れ、発想力が養われました! |
普段はBtoBの販売しかしてこなかったので、売れ行きなどのリアルなデータを得られたことは新しいビジネスのヒントになりました! |
こうした取り組みをきっかけに新しいアイデアも生まれており、企業同士のコラボレーションによる新商品・新事業の開発に結びついた事例も多数。これまでに生まれたコラボレーションは計45件にのぼります。そのほか、会員企業などが持つ知識やノウハウをシェア(ナレッジシェア)する場として、勉強会や研修会を実施したり、中小企業1社単独では集客が難しい会社説明会を会員企業が共同開催するなど様々な取り組みを行っています。
「未来を担う子どもたちの笑顔のため」を目標に掲げ、「誰もが いつでも 気軽に クリエイティブを」をテーマに毎月多彩なものづくりワークショップを開き、地域に大きく貢献しています。ワークショップは、大人や子どもたちが「学び」、「見て」、「聞いて」、「触って」楽しみながら学べる「体験型」。
会員企業・協賛企業等が「子ども達にものづくりの面白さと、八尾にたくさんのものづくり企業があることを知ってほしい」、「クリエイティブな子どもや将来の地域産業の担い手を育てたい」という共通の想いで、趣向を凝らしたワークショップを開催しています。
1周年シンポジウムを開催
『みせるばやお』の取り組みは、地域におけるIoTプロジェクト創出のための地方版「IoT推進ラボ」としても選定されており、この1年間は「誰もが いつでも 気軽に クリエイティブを」をキーワードに、イベントやワークショップを実施。例えば、企業向けにITツールを使った業務効率化の事例を紹介する「みせるばやおIT道場」、親子で一緒に参加できる「プログラミング体験教室」など、様々な視点からAI・IoT・ビッグデータの利活用の可能性を模索しています。
そして今回『みせるばやお』では開設1周年を記念して、有識者の方々を招いた2日間のシンポジウムを開催します。これまでの取り組みの振り返りのみならず、地域におけるIoTの促進や企業同士のシェアリングモデルをさらに確立していくため、 AI・IoT・ビックデータの利活用の観点から未来を見据えた新しい取り組みを参加者とともにディスカッションし、再定義・再共有をしていく方針です。
本シンポジウムではシェアリング、ものづくり、地域活性化、IoTなどを題材にそれらの分野を代表する有識者をゲストに招き、パネルトークなどを行う予定。トークの中では2025年の大阪・関西万博についても、地域と関連するテーマとして触れる予定です。
『みせるばやお』では現在、データ・人材・場所といった様々な要素の「シェアリング」の実証を行うべく「みせるばんぱく」と題した、みせるばやお版の万博を大阪・関西万博の前哨戦として開催することを計画中。2019年5月には、「みせるばんぱくを開催するために今、何をすべきか」というテーマで、みせるばやお会員企業同士のナレッジシェアリングの場(学ぶ場やお)において、トークセッションが行われました。
本シンポジウムにはこのように未来に向け参加者がワクワク、ドキドキするようなコンテンツが用意されています。なお、両日とも定員100名、シンポジウム参加は無料(入場に際してはワクドキカード200円/年、懇親会参加の場合は1人参加費1000円が必要)。詳しくは『みせるばやお』のホームページをご確認ください。
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