蒸し暑い夏が終わり、秋の訪れを感じる今日この頃。生活スタイルを変えたり新たな趣味を開拓したりと、何かを始めるにはもってこいの季節である。

そんななか、GPS機器メーカーのガーミンより、マルチスポーツウォッチ「fēnix」シリーズの新機種となる「fēnix 6」シリーズが登場した。ガーミンといえばフィットネスやスポーツ、アウトドアなど様々な市場においてGPS技術を生かしたプロダクトを生み出し、世界中のファンから絶大な信頼を寄せられているメーカーである。

  • 「fēnix 6」シリーズ

公式サイトを見ると、「fēnix 6」シリーズにはガーミンならではの最先端テクノロジーが惜しげもなく組み込まれているようだ。

日頃の不摂生を見つめ直したい筆者にとっては、とても魅力的に映る本製品。
しかし同時に、「スマートウォッチはビジネスシーンには不向きかもしれない」という懸念が生じてしまう。というのも、従来のスマートウォッチはガジェット感が強かったり、革新的なデザインだったりする場合が多い。そうなると、商談や会議などが多いビジネスパーソンにはなかなか着用しづらいものである。

それに、「あ、この人は新しいもの好きなんだな」と思われるのも、ミーハーのようで少し恥ずかしい。そんなわけで、筆者もいままでにスマートウォッチをいくつか購入したものの、ビジネスシーンでの使用は控えていた。

だが、「fēnix 6」シリーズを調べていると、ガーミンのイメージであるスポーツやアウトドアといったアクティブなシーン以外にも適用するポテンシャルを秘めているように感じた。そこで今回は、30代のビジネスパーソンを代表し筆者が1週間「fēnix 6 Sapphire」を着用。あくまでもリアルな日々のなかで「fēnix 6」がどれほど役立つのか、その使用レポートをお届けしよう。

  • 「fēnix 6 Sapphire Ti Gray Titanium band」。今回はビジネスシーンでも活用できるチタン製のバンドを選択した

Lightness
ストレスのないつけ心地

着用してまず驚いたのは、その軽さだ。重厚感のある見た目にもかかわらず、チタンバンドであれば約72gと非常に軽量なのである。

腕時計は重いほうが存在感を感じられていい、という人もいるとは思うが、筆者はライターという職業上、重い腕時計がとにかく苦手。その点で、「fēnix 6」は好印象だった。これなら一日中つけて過ごしても苦痛ではない。

  • チタンバンドにて着用。ビジネスシャツとも相性が良いシンプルなデザイン

Design
フォーマルにもカジュアルにも対応する柔軟性

筆者は仕事柄、取材などで企業に伺うことが多いのだが、スーツを着るフォーマルな場であっても「fēnix 6 Sapphire Ti Gray Titanium band」であれば十分に馴染んでくれた。

くすみのあるチタンバンドは高級感があり、ビジネスシャツに合わせてもまったく違和感がない。また、機械式時計を彷彿とさせるベゼルや左右のボタンも、整然とした印象を醸し出してくれる。個人的には液晶画面の反射が少ないのも嬉しいポイントだ。そういったあらゆる要素によって、「fēnix 6」からはスマートウォッチ特有の“ガジェット感”が打ち消されている。

  • 左右のボタンで画面を操作

これなら、いわゆる“ちゃんとしなければならない”機会が多いビジネスマンも、いちいち時計を換える煩わしさがなくなるだろう。

また、バンドは留め具をスライドすれば外せるので、自分で簡単に付け替えられる。素材の種類やカラーも豊富なので、いくつも揃えたくなってしまった。

今回使用している「fēnix 6 Sapphire Ti Gray Titanium band」にはチタンバンドに加え、オレンジカラーのシリコンバンドが同梱されており、さっそくこちらも試してみることに。

ケース部分はどちらにもマッチするデザインで違和感がないし、オレンジバンドはスポーティながら派手すぎない、絶妙な雰囲気をまとっている。ビジネスシーンやスポーツシーンをはじめどんな場面でも「fēnix 6」をつけておくために、バンドは最低でも2本は用意しておくと良さそうだ。

  • バンドの交換はいたって簡単。これなら、忙しい朝の時間帯でも気軽にできそうだ

ウォッチフェイスを変更できるのもよい。時計らしいシンプルなフェイスから、様々な情報を一覧で表示できるフェイス、時刻を見やすくデジタル表示できるフェイスなど、用途に応じて使い分けられる。

筆者はシンプルな見た目が好きなのでアナログ表示にしていたが、カジュアルなシーンではシリコンバンドにしてデジタル表示、ビジネスで使うときにはチタンバンドをつけてアナログ表示、なんて切り替えると使いやすいだろう。

  • デジタル表示(右)とアナログ表示(左)。このフェイスからも洗練されたデザイン性が垣間見える

Battery
圧倒的な安心感を提供

そして何よりも感動したのが、バッテリーの持続時間!
スマートウォッチモードであれば最大13日間という圧倒的なバッテリー性能を誇るのだ。さらに、GPSを稼働させても最大36時間使える(※)というのが、最新モデルである「fēnix 6」ならでは。
(※)「fēnix 6 Sapphire Ti Gray Titanium band」の場合

身体ログとメッセージの通知が目的であればほとんどバッテリーが減らない。少なくとも1週間という使用期間中は、一度も充電することなく過ごせてしまった。節約モードにすれば、センサー類がオフになる代わりに持続時間が数倍に伸びる。

個人的にはこの持続時間の長さが一番気に入った点である。というのも、これまで使ってきたスマートウォッチは、いずれもバッテリーの持続時間がネックに感じていたからだ。出張などで何日も出かける場合、スマートウォッチの充電ケーブルを一緒に持っていくのは煩わしいし、そもそも毎日充電しなければいけないというのが億劫になってしまう。

その点、「fēnix 6」はそこそこ長い出張であっても、バッテリーが切れることなく使い続けられる。それはつまり、限りなく普通の腕時計に近い感覚で扱えるということなのだ。

しかも、今冬にはソーラー充電を搭載し、バッテリーの持続時間を最大24時間分も伸ばしたモデル「fenix6X Pro Dual Power」も登場するらしい。

Function
身体状況を分析し、生活改善に役立てる

外観とバッテリーの話を延々としてしまったが、「fēnix 6」は機能面も秀逸だ。冒頭で述べたように、わずか1週間の使用ではあったものの、それでもハードウェアの性能を十分に感じられるものだった。

また、ハードウェアだけでなく、「fēnix 6」はスマートフォンとペアリングし、アプリをダウンロードすることでその性能をフルに発揮する。身体データや年齢、起床時間と就寝時間などのプロフィールを登録して準備完了である。

まずは身体のログだ。「fēnix 6」は光学式心拍計を搭載しており、腕に巻けば心拍数が計測できる。また、着用したまま寝ると、なんと睡眠の質まで分析してくれるのだ。もちろん歩数や上り下りした階段の数なども計測可能だ。こうして可視化してみると、自分自身のことなのに意外と知らないことが多いのだと気付かされる。

  • 自分ではよく眠れているつもりだったが、意外と浅いことが判明し少し驚き

また、これらの数値をもとに分析しているであろう「ストレスレベル」や「Body Battery」は、現在の身体の状況を把握するのにぴったりだ。あくまでも目安程度だとは思うが、「体が疲れているなら少し休ませないとな」と自分自身を気づかうきっかけになる。

  • カロリーやストレスといった身体のログデータが一覧でわかる

  • 「Body Battery」は心拍数の変動を利用して、身体のエネルギーレベルを測る指標

もうひとつ、便利だと感じたのは通知機能。スマートフォンとペアリングすることで、様々な通知を「fēnix 6」で確認することができる。打ち合わせや取材中などスマートフォンを確認できない状況で、さっと腕を見て内容をチェックできるのはなかなか便利だ。

Activity
ランニングやウォーキングはもちろん、本格的な運動にも最適

プライベートではアクティビティ機能が役に立った。本格志向のスポーツウォッチでもある「fēnix 6」には、トライアスロンやトレイルラン、スキー、ゴルフなど様々なアクティビティ機能が搭載されている。ということで、今回はランニングやウォーキングといった軽めの運動の際に使用してみた。

  • 距離、タイム、ペース、心拍数を一度に表示

  • アクティビティ終了後、データをスマホに転送できる

始めたらスタートボタンを押して、終わったらストップするだけ。高精度なGPSにより走ったルートなどが正確に記録されていく。ダイエットと同じで、運動も記録がたまっていくと「続けよう」という気になれる。健康が気になってランニングやウォーキングを始めた人には、ぜひともおすすめしたい使い方だ。もちろん、本格アウトドア派の方ならさらに「fēnix 6」の真価を引き出せるだろう。

  • 高精度GPSによりアクティビティのルートが正確にマッピングされる

ランニングに欠かせないのが音楽。もちろん「fēnix 6」なら、音楽データを最大2,000曲もダウンロード可能なうえにAmazon Music、Spotify、LINE MUSICなど音楽ストリーミングとも連携できるので、再生や一時停止も運動しながらできてしまう。筆者も契約している音楽サービスをフル活用しながら、日頃なまった身体を目一杯動かした。

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わずか1週間使っただけではあるが、生活のレベルをぐんと上げてくれた「fēnix 6」。従来のスマートウォッチにあった、「腕時計というよりガジェット的な外観」「バッテリーがすぐ切れて充電が必要」というネガティブな要素を払拭し、アウトドアからビジネスユースまで幅広く活用できるポテンシャルの高さを見せてくれた。スマートウォッチにおける、現時点での完成形のひとつではないだろうか。

使用モデル
fēnix 6 Sapphire Ti Gray Titanium band

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[PR]提供:ガーミンジャパン