フォトグラファーにとってノートパソコンは大切な商売道具のひとつ。写真の確認や共有、バックアップを確実に行うには、高速かつ大容量で、信頼性の高いマシンが必要になります。
しかもハイスペックと同時に、携帯性も重要です。そんな欲張りなプロの要求をすべて満たす、いま話題のモバイルノート「LG gram 17Z990-VA76J」をフォトグラファーの筆者が使ってみました。
高品位なメタル外装ながら驚異的な軽さを実現
「フォトグラファーに最適なパソコン!!」とうたう製品はこれまでにも数多くありました。
高画素化が著しいデジタルカメラの大容量データもスムーズに扱える処理能力の高さや、幅広い色や階調を正確に再現できるグラフィックス性能をアピールした製品たちです。それらを実際に使ってみると、確かにハイスペックは実感できましたが、個人的にはちょっとモヤモヤした気持ちが残っていました……。
というのも、フォトグラファー仕様のマシンのほとんどは、レタッチやRAW現像が快適に行えることを主眼にしたデスクトップ機だったり、たとえノートタイプでもスタジオなど屋内撮影が前提になっていたりして、携帯性や可搬性はあまり考慮されていません。
私のようなロケ撮影が中心のフォトグラファーにとっては、ただでさえカメラやレンズなど重い機材を担いだうえに、2kgを超えるパソコンなんて無理。持てません、いや持ちたくありません。
そんな不満を言っていた私のところに「ぜひ試用してレビューを書いてほしい」というマイナビニュース編集部からの依頼とともに、1台のノートパソコンが届きました。LGエレクトロニクスのモバイルノート「LG gram 17Z990-VA76J」です。
さっそく箱から取り出し、まず驚いたのはその“薄さ”と“軽さ”です。17インチの大画面ながら、高さは17.4mmと薄く、重量は約1,340gと極めて軽量です。幅と奥行きはそれなりにあるので小型とはいえませんが、だからこそ余計に、手に取った瞬間に拍子抜けしてしまうくらい“軽さ”が際立っています。
いっぽうで、薄型軽量でありながらしっかりとした剛性も感じます。外装の素材には、天板に耐食性の強化としてアルミを配合したマグネシウム合金を、底面に剛性の高いマグネシウム合金を、キーボード面にナノカーボンマグネシウム複合合金をそれぞれ採用。ヤワな印象はまったくなく、高品位な質感と頑丈さと、薄型軽量の3つを兼ね備えた見事なボディといっていいでしょう。
まだ電源さえ入れていないのに、手に取った時点で私の物欲メーターはすでに80%を超えています。そう、これです。ロケ派のフォトグラファーはこういうのが欲しかったのです。
写真をリアルに表示できる大迫力の17インチ
軽さの次に気に入ったポイントは、「ディスプレイの大きさ」です。
筆者は日ごろから、持ち運び用にはA4サイズのモバイルノートを使っており、そのディスプレイサイズは13.3インチで、重量は約1140g。ふだん13.3インチに見慣れているせいもあり、「LG gram 17Z990-VA76J」の17インチはとてつもなく大きく感じます。
試しに、2台のマシンに同じ写真を表示してみてさらにびっくり。被写体が目の前に迫ってくるような臨場感があり、同じ写真ながら17インチの「LG gram 17Z990-VA76J」のほうが一段とリアルで美しく感じます。
もちろんノートとは別にデスクトップ機も使っていますので、より大画面のほうが写真の迫力や見栄えが増すことは分かっています。しかし、携帯性とのバランスを考えて、自分には13.3インチノートが最適解だと思っていました。
ところが「LG gram 17Z990-VA76J」は、17インチの大画面なのに軽い。本当に軽い。私のマシンとの重量差はわずか200g……。缶コーヒー1本分の重量アップで、画面が約2まわりも大きくなる――。
缶コーヒー1本を我慢すれば、クライアントなど人に写真を見せる際も、迫力と見栄えを2倍増しで見せられる(かもしれない)。これまでの常識がガラガラと崩れ、ますます高まる物欲と懸命に戦いながら、もはや混乱している自分がいました。
6,000万画素超の高画素デジタルカメラも快適にRAW現像
軽さと大画面の両立だけで、もはや勝負アリといったところですが、念のため処理能力についても検証しておきましょう。約6,100万画素のデジタルカメラを用いて、そのRAW現像処理にどのくらいの時間がかかるかを計ってみました。
検証の条件は、RAW現像ソフトにLightroomを使用し、約6,100万画素のRAWデータ300枚(合計容量約10GB)のストレート現像に要する時間をストップウォッチで計測しました。参考として、私の愛用マシンでも同条件で計測しました。
結果は以下のとおり。
約6,100万画素のRAWデータ300枚の処理時間 | ||
---|---|---|
(パソコン) | (300枚の現像時間) | (1枚あたりの現像時間) |
私のノートパソコン | 5,916秒 | 約19.7秒 |
LG gram 17Z990-VA76J | 963秒 | 約3.2秒 |
予想以上に差がついてしまいました。つまり「LG gram 17Z990-VA76J」なら、高画素のデジタルカメラのRAWデータも1枚およそ3秒強で現像できるというわけです。
丸一日でも安心して使用できる優秀なバッテリー性能
最後に、「LG gram 17Z990-VA76J」の基本スペックを確認しておきましょう。
CPUにはCore i7-8565Uを、メモリにはDDR4-2400の8GB(最大16GB)を、ストレージには512GBのSSD(SerialATA 3.0)をそれぞれ搭載しています。これだけ性能が揃っていれば、自宅ではデスクトップで外出時はノートPCという方にも、人によっては「LG gram 17Z990-VA76J」1台で事足りてしまうかもしれません。
さらに見逃せないのは、バッテリー持ちの良さです。公称の駆動時間は約22時間(JEITAバッテリー測定法Ver.2.0)。さすがに負荷のかかる作業が重なればここまでは持たないでしょうが、それでも非常に安心感があります。
また、フル充電時間は約3時間ですが、1時間充電で10時間以上使用可能とのことなので、いざというときにも安心でしょう。付属ACアダプタだけでなく、汎用のUSB PD対応ACアダプタを使って本体への給電や充電が行える点も便利です。
今回の試用では、「LG gram 17Z990-VA76J」の圧倒的な携帯性と利便性、画面の迫力、処理の速さを十二分に実感できました。私の物欲メーターはとっくに振り切っています。プロ/アマチュアを問わず、フォトグラファーには強くおすすめできるパソコンといっていいでしょう。
「LG gram 17Z990-VA76J」について
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