Wear OS by Googleを搭載したカシオのアウトドア向けスマートウオッチ「PRO TREK Smart(プロトレックスマート) WSD-F30」。その特別仕様「WSD-F30SC」が、BASELWORLD 2019で発表された。価格は10万円(税別)、発売日は6月14日で、世界1,000個の限定モデルだ。そこで今回は、この「WSD-F30SC」の魅力をクローズアップ。巷のスマートウオッチとは一線を画した、カシオならではの時計的な文脈と視点がより強調されたデザインや仕上げに、思う存分目を奪われていただきたい。
都会の風景にもマッチするスマートアウトドアウオッチ
まずは「WSD-F30SC」の概要を簡単に説明しておこう。
カシオのアウトドア向けスマートウオッチ「PRO TREK Smart(プロトレックスマート) WSD-F30」をベースに、高級なサファイアガラス風防や、一見メタルバンドと見紛うルックスのフィールドコンポジットバンド、ローズゴールドIP処理を施したメタルパーツなどの独自装備を追加。昨年発売され人気を博した「WSD-F20SC」のF30版と考えれば理解が早いだろう。
基本性能や機能はベースモデルと同様だ。
【参考記事】
■「PRO TREK Smart WSD-F30SC」▶▶記事詳細はこちらをクリック
■「PRO TREK Smart WSD-F20SC」▶▶記事詳細はこちらをクリック
加えて、WSD-F30SCは「アーバンアウトドア」という新たなテーマを設定、都会の風景にもマッチするスマートアウトドアウオッチとして、単なる「WSD-F20SCのF30版」では語り尽くせない細かなこだわりと変更点がちりばめられている。
なお今回は、本商品の企画を担当されたカシオ計算機 開発本部 時計開発統轄部の岡田健氏にもお話を伺った。解説として、こちらも合わせてご紹介したい。
「WSD-F30SC」の時計的文脈とその特別感は、パッケージの段階からすでに異彩を放っている。個性的なデザインの紙ボックスやプラスチックケースにスポンジの組み合わせといった、いかにもなデジタルガジェットなパターンが多いスマートウオッチのパッケージにおいて、「WSD-F30SC」のそれはベルベット内張りの特製化粧箱を奢る。いい時計を買ったという喜びと満足感が、開梱の儀から味わえるのだ。
ベースモデルの「WSD-F30」は、時計らしいデザインやサイズを意識したモデルです。
「WSD-F30SC」では、それをさらに推し進め、パッケージも高級時計らしさを追求しました。
ケース内の枕にも高品質なものを使用しており、時計本体をディスプレイしたり、
その状態で充電できるよう考慮しています。
シックなお洒落さとバーゼルスペシャルの華やかさ
本体ケースのカラーはマットブラック。表面加工で通常モデルより艶を抑え、フィールドコンポジットバンドと雰囲気を統一している。
インナーベゼルは一見黒にも見えるが、よく見るとやや赤みのある紺で、その塩梅がなんとも洒落ている。これは「ブルーモーメント(※)」と呼ばれ、本家PRO TREKでも高級モデルに採用されているカラーだ。
※夜明けと夕焼けの後のわずかな時間に、空が青く染まる自然現象。
大型のボタンやビスはSS(ステンレス・スチール)製で、ローズゴールドIP処理が施されている。近年、時計業界ではゴールドが流行の域を超え、定番ともいえるカラーとなっている。そして本製品には派手さを抑えたローズゴールドが使われている。派手すぎないためシンプルを好む人でも使いやすい製品だ。
ブルーのインナーベゼル、ローズゴールドIPともに、仕上がりにこだわり、
サンプルに何度もリテイクを出しては調整を繰り返しました。
おかげで、アーバンアウトドアのシックな雰囲気と、
バーゼルスペシャルならではの華やかさの両方を備えたモデルになったと思います。
品のあるカラーリングとコンパクトなデザインから
私服にも合わせやすくアーバンアウトドアファッションとしても最適だ。
フィールドコンポジットバンドは、メタル素材をインサートしたウレタンとファインレジンのコマをメタルバンドのように組み合わせたカシオ独自の時計用バンド。仕様は基本的に「WSD-F20SC」と同様だが、本体との接続部分の形状が「WSD-F20」とF30では異なるため、その点が変更されている。
また、「WSD-F30」はスライドスイッチにより簡単にバンド交換が行えるが、「WSD-F30SC」はフィールドコンポジットバンドとの接続強度を図るため、スライドスイッチ機構が削除されている。
「スマートウオッチも気になる時計愛好家」を直撃する要素が満載!
樹脂ならではの軽量さと樹脂とは思えない見栄えに目が行きがちなフィールドコンポジットバンド。しかしチタン製の無垢三つ折れ式中留、工具不要でバンドの微調整が行えるアジャスト機構付きバックルも魅力的だ。さらにバンドのコマが樹脂製なのでバネ棒が外しやすく(※)、メタルバンドより遥かに容易くコマ詰めを行える。
※工具(バネ棒外し)が必要。コマ詰めの作業に自信のない方は時計屋さんに依頼しましょう
画面にも新機能が搭載。その魅力とは
さて、以上、外観について見てきたが、実は画面も一部リニューアルされている。
時計表示の秒針のグラフィックだ。「WSD-F30」では秒針のプリセットから色が選べるが、「WSD-F30」ではこれにゴールドIPをイメージした金色が加わったのだ。
さらに、この針が機械式時計を思わせるスイープ針(※)になっているのである。画面表現とはいえカシオがスイープ針へのリスペクトを形にしたという点にすばらしさを感じた。
※クォーツ時計の秒針が1秒にひとコマずつ動くのに対し、多くの機械式時計の秒針は1秒ずつ止まることなく、スムーズに動く。これをスイープ針という。ちなみに、スイープとは、英語で「掃く」「一掃」という意味
「スイープ針が欲しい! 」というお客様の声がありましたので、クォーツ時計にはない良さも追求しようと搭載しました。このゴールド針とスイープ針を搭載したウォッチフェイスは、アプリ更新すると通常版の「WSD-F30」でも使えるようになりますのでぜひお試しください。
PRO TREK Smartの利便性と信頼性に加え、「WSD-F30」の時計らしさをさらに強調、都会でのオフタイムはもちろん、ビジネスシーンでの違和感のなさ。そんなわがままをすべて詰め込み、かつ高次元で見事に成立させた「WSD-F30SC」。それは間違いなく「本格派スマートウオッチに時計としての魅力を求める人」への最適解。なんたって、スイープ針だ。
[PR]提供:カシオ計算機