スマートデータ管理のCohesity、国内のパートナー拡充のための説明会を実施

独自の分散ファイルシステム「SpanFS」

東氏はより技術的にCohesityの解説を行った。その中でもCohesityの中核となる分散ファイルシステム「SpanFS」を中心にマルチプロトコル、無制限のクローニングとスナップショット、システム全体の重複排除、マルチテナントなどの機能を紹介した。

特に適用分野としてレガシーなバックアッププロダクトが担っていたバックアップ機能をマルチクラウド、マルチプロトコルで行えること、既に準備が整っている日本語化された 管理用GUIから容易に操作が行えることなどについて、デモで披露した。

またGCP、Amazon Web Services (AWS)、AzureのID管理機能と統合されていることから同じ管理ダッシュボードから統括的に操作ができることをデモで紹介した。

• スマートデータプラットフォームの概要

• Cohesityの管理ダッシュボード

• GCP、AWS、Azureを日本語化された同じダッシュボードから管理できる

そしてバックアップソリューションを提供するベンダーには珍しくアプリケーションを利用するためのマーケットプレイスが用意されていることを紹介した。これはサードパーティがCohesityのプラットフォーム上で追加機能をアプリケーションの形で提供するためのポータルでスマートフォンのアプリストアのCohesityバージョンと言えるだろう。現在ではSplunkやアンチウィルス、検索機能などが公開されている。

参考【APP MarketPlace】

まだアプリケーションの数は少ないものの、CohesityのSDKを使ってデータ管理機能を拡張できるというのは正に“スマートフォン的アプローチ”だろう。

またエンタープライズ以外の用途としてサービスプロバイダー向けのソリューションも紹介。ここでは3大パブリッククラウドを土台としてマルチテナントでデータ管理機能を顧客に提供する事例が紹介され、Cohesityの基本機能がエンタープライズを超えて応用できることを証明した。

• マルチテナントでも使えるCohesity

日本市場に対する期待の高さと自信

休憩を挟んで登壇したのはチャネルセールス担当のVP、Todd Palmer氏だ。

同氏のセッションはSalesforce、AWS、Appleが如何に旧来の競争相手を破壊したのかというイントロダクションからCohesityのビジネスモデルを詳細に紹介するものとなった。

Cohesityの成長カーブはNutanix、Pure Storage に匹敵していることを強調。またビジネスモデルとして北米を含むグローバルな拠点において 100%パートナーセールスに徹しているということでパートナーに対する期待の高さと自信をみせるものとなった。

Palmer氏のセッションでは北米のパートナーの販売実績例、主要な顧客の購買パターン、顧客におけるコスト削減の数値、リプレースされる競合他社の情報、具体的なリプレース案件の金額や概要、パートナー商流など、エンタープライズ向けビジネスを実行している日本のインテグレーターが求める情報が満載という内容であった。

Palmer氏は日本でのパートナーについて2019年8月以降の会計年度においての拡大を希望しているとして参加者にパートナープログラムへの参加を促した。その上でCohesityの日本でのパートナービジネスにも成功を確信している、一緒に成功しよう、とまとめてセッションを終えた。

その後、インターネットイニシアティブ、シスコシステムズ、ヴイエムウェア、日本ヒューレット・パッカードなど各パートナー企業から担当者がそれぞれ登壇し、Cohesityとのパートナーシップ、製品に対する期待などを紹介するセッションとなった。各々のソリューションでは競合となるシスコ、ヴイエムウェア、日本HPEが登壇し、パートナーとしての賛同をCohesityに対して贈ったということはサーバーやミドルウェアを提供するシステムインテグレーターにとっては力強い応援メッセージとなったのではないだろうか。

続いてディストリビュータであるSB C&S、ネットワールドの担当者が挨拶を行い、日本市場での売上拡大の期待を見せた。最後にCohesity Japan の代表取締役 江尾 浩昌氏が登壇。Scalityなどの経験を活かして日本市場をリードするセカンダリーデータソリューションのトップベンダーになることを約束して約半日のセミナーを締めくくった。

GoogleやNutanixでの経験を活かして製品開発を行い、Cisco、HPE、VMwareなどともパートナーシップを結ぶCohesityは、従来のエンタープライズ向けソリューションを大きく超えた新しい発想でスケールアウトするデータ管理ソリューションとしてこれからも注目したい。

お問い合わせ

Cohesity Japan株式会社
japan-contact@cohesity.com
03-4578-3371

https://www.cohesity.com/ja/company/contact/

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