今回、FRONTIERシリーズを開発・販売するインバースネットよりNZシリーズの「おすすめ構成B」をお借りできたので、スペックや使い勝手、特徴についてレビューしていこう。
日本のPC史において、最初期からオーダーメイドによるBTO販売を行ってきた老舗ブランド「FRONTIER」。そのFRONTIERブランドからゲーミングノートPCとして「NZ」シリーズが登場した。NZシリーズは第8世代Core iシリーズ(Coffee Lake)やディスクリートGPUを搭載しつつ、低コストに抑えている。
今回、FRONTIERシリーズを開発・販売するインバースネットよりNZシリーズの「おすすめ構成B」をお借りできたので、スペックや使い勝手、特徴についてレビューしていこう。
シンプルでパワフルなゲーミングノートPC
まずはFRONTIER NZシリーズの外見的な特徴からお伝えしていこう。NZシリーズは15.6インチの非光沢・フルHD液晶ディスプレイを搭載した大型のノートPCだ。かなり大型だが、本体は樹脂製で、重量は2.3kgと意外に軽量。持ってみると、見た目ほどの重量感はない。デザインもシンプルにまとまっており、どんなインテリアにも違和感なく溶け込むのは嬉しい点。
インターフェースは本体左右に分かれており、本体右側にはUSB2.0と3.0、サウンド入出力、左側にはUSB 3.0とType-C、HDMI、mini DisplayPort x2、ギガビットEthernet、電源ポートが並ぶ。本体にWindows 10のインストールディスクは付属するが、最近の流行に合わせて光学ドライブは搭載されていない。最近はソフトのインストールを含めて光学ドライブを使うこと自体が稀になっているため、問題はないだろう。どうしても必要であれば、USB接続の外付けドライブを利用することになる。無線関連はIEEE802.11ac対応(最大433Mbps)+Bluetooth 5.0を搭載している。
キーボードはテンキーも含んだフルサイズ。ゲーミングPCであることを考えると、FPSなどで出番が多いテンキーがあるのはうれしい。ただし、筆者の打ち癖のせいもあるのだが、テンキーと英数字キーの間に隙間がないため、境目付近のキーを入力する際にやや打ち間違えることがあった。人によっては若干慣れが必要かもしれない。キーはバックライト搭載タイプなので、暗い機内などで作業するときに便利だ。
タッチパッドはホームポジションに手を置いた時に中心となるよう、全体で見るとやや左寄り。ボタンは左右独立式なので、最近流行のボタンレスタイプのように、押下位置で押し間違えたりすることがないのはゲーミングPCとしては正しい姿勢だろう。タッチパッド自体の感度も悪くない。
バッテリーは容量4200mAhのものが付属している。連続稼働時間は筆者の実測で約3時間と、今時の基準からすると、さほど長いわけではないが、たとえば国内出張に出かける際の飛行機や新幹線の中で作業する程度であれば困らない程度の容量はある。重量級のCPUとGPUを搭載することもあり、付属する電源アダプターは出力が120Wあるやや大型のものなので、機内・車内で電源を取る場合は、置き場所などを工夫する必要があるだろう。
CPUには第8世代(Coffee Lake)のCore i7-8750Hプロセッサ(2.2GHz)を搭載。メモリは標準モデルが8GBで、最大32GBまで搭載できる。ストレージはHDD(500GB)が標準だが、SSDへの変更・混載も可能だ。GPUはCPU内蔵のIntel UDHグラフィックス630に加え、NVIDIA GeForce GTX 1050を搭載。この価格帯のノートPCとしてはかなり高い3D性能を実現している。
Officeなどは特に付属しないが、標準構成で9万9800円、今回レビューするおすすめ構成(メモリを増設、M.2 SSD搭載+HDD増量)でも12万4800円と、コストパフォーマンスは高い。