「ゲーミングディスプレイ」というとゲーム専用というイメージが強いですが、実はゲーマーはもちろんのこと、そうでない方にもメリットの多い製品なんです。今回、マウスコンピューターより12月上旬発売のiiyamaブランド 新型ディスプレイ「G-MASTER GB2760QSU」を例に、本製品に搭載されている機能が、ユーザーにとって具体的にどのようなメリットがあるのかについて解説していきます。
マウスから販売の「G-MASTER GB2760QSU」とは?
「G-MASTER GB2760QSU」は、TN(Twisted Nematic)方式を採用した27型WQHD液晶ディスプレイ。ベゼルレスデザインを採用しており、27インチという言葉から受けるイメージよりもコンパクトに感じられます。
本体サイズは、W613.5×D230.0×H397.5~527.5×mm、重量は6.4kg。組み立てはスタンドベースを取り付けるだけなので簡単です。
視野角は上下各80度、左右各85度、応答速度は1ms、輝度は350cd/m2、コントラスト比は標準時1,000:1、ACR(Advanced Contrast Ratio、コントラスト比を向上させる機能)時12,000,000:1。色域はsRGB比99%、NTSC比72%です。
ここで特に注目していただきたいのが「輝度」、「コントラスト比」、「色域」。輝度は明るさ、コントラスト比は明暗の差、色域は表示できる色の範囲を表します。ほかのディスプレイとスペックを比べる際には、まずはこの3つを重視するといいでしょう。
ちなみにスマホやタブレットでは、もっと高輝度なディスプレイが使われていますが、それは屋外で使用するため。室内で利用するなら輝度は350cd/m2で十分です。
インタフェースはDisplayPort、HDMI、DVI端子をそれぞれ1つずつ搭載しています。現在最もよく使われているHDMI端子が1つしかないのを、心配される方もいるかもしれませんが、HDMI-DVI ケーブルやアダプター、HDMI-DisplayPort変換アダプターを利用すれば、映像出力としてHDMI端子しかない機器を3台接続することも可能です。
WQHDディスプレイの利点とは?
さて冒頭で「G-MASTER GB2760QSU」が「WQHD液晶ディスプレイ」だとお伝えしました。「WQHD」とは解像度を指しており、ディスプレイが2,560×1,440ドットで構成されていることを表しています。現在、ディスプレイやテレビで最も一般的なのは「FHD(フルHD)」で、その解像度は1,920×1,080ドットとなります。
……と数字をいわれてもピンと来ませんよね。そこで実際にWQHDディスプレイとFHDディスプレイに画面を表示したときに、どのように見え方が変わるのかご覧いただきましょう。
いかがでしょうか? 情報量がまったく異なるのが一目瞭然ですね。最初の2枚は写真管理アプリ「Adobe Photoshop Lightroom Classic」の画面で、表示できるサムネイル画像の数で比較するとFHDは56枚、WQHDは72枚となります(欠けているものを除く)。
その次の2枚の画像ではWebブラウザの表示領域を比較しました。WQHDディスプレイの余ったスペースには画像のサムネイルを並べています。こちらもWQHDディスプレイのほうが、下にある新着記事がFHDディスプレイよりも6つ多く見えています。
解像度が高くなると、それだけ多くの情報を表示可能です。情報の一覧性が高くなれば、目的のテキスト、画像を素早く見つけられますし、スクロール操作も大幅に減るので、作業効率が格段に向上します。