「もうインク交換?」…プリンターを使用する方に共通する悩みといえば、「インク交換の頻度の高さ」と「ランニングコストの高さ」。昨今、この悩みに対応したプリンター・複合機が発売されているが、この構想を一歩進めたモデルがブラザー販売から9月4日にリリースされた。それが大容量A4インクジェット複合機「DCP-J988N」だ。
大容量インク搭載モデルへの買い替えを検討される方にオススメの「インク1年分※」「ランニングコスト約0.7円」を実現した「DCP-J988N」。本稿では、その魅力をお届けしよう。
※印刷枚数算出に使用したインクカートリッジはLC3135BK/C/M/Yです。A4カラー文章をひと月あたり300ページ、ファーストタンクモデルでプリントした場合を想定して算出。
インク大容量化が進んだ理由
近年、プリンター・複合機は大容量インクを搭載したモデルが増えている。その理由は、ユーザーが抱える2つの不満にある。1つは、インク交換の回数が多いという「インク交換の頻度に対する不満」。もう1つは、それに伴い増えるインクのランニングコストを抑えたいという「コストに対する不満」だ。
そこで「大容量モデル」を検討するエントリー層へ向け、ブラザーが提案するのが「ファーストタンク」モデル。大容量カートリッジ式ならではの使いやすさを実現した「DCP-J988N」というわけだ。
DCP-J988Nが備える3つの魅力
まずは「DCP-J988N」の特長と、大容量タンクかつカートリッジという方式を採用したポイントについてチェックしていきたい。「ファーストタンク」としてブラザーが打ち出した魅力は大きく分けて3つだ。
※標準モデルはDCP-J978N,DCP-J577N,DCP-J898N。インクカートリッジはLC3111BK/C/M/Y。
「ファーストタンク」最大の魅力はインクカートリッジの容量といえるだろう。ブラックの場合、1本で標準モデル対応のインクカートリッジ16本分もの容量を誇り、A4カラーで約5,000枚、A4モノクロで約6,000枚の印刷が可能(同梱インクでは:A4カラー約1,500枚、A4モノクロ約3,000枚)。交換の頻度を減らしたい方に、ぜひオススメしたいモデルになっている。
コストパフォーマンスの高さは従来の標準インクカートリッジ搭載モデルと比べ、さらに磨きがかかっている。1枚当たりのランニングコストは、A4カラー印刷「約3.7円」、A4モノクロ印刷「約0.7円」を実現。「DCP-J978N」のA4カラー印刷「約8.4円」、A4モノクロ印刷「約2.7円」と比べると、その安さが分かるだろう。
一般的なタンクモデルは、ボトルからタンク本体に直接インクを継ぎ足す方式が多い。だがブラザーは交換のしやすさを重視し、簡単なカートリッジタイプを採用。
インクの交換が前面からワンタッチででき、カートリッジ方式なので、手も汚れにくい。また、カートリッジが透明になっており中身が確認できる為、使い切った満足感が得られる。
カートリッジならではの利便性と使い勝手は、他社のボトル式のタンクモデルとの差別化ポイント。はじめての方も安心して使える点は「ファーストタンク」の名にふさわしい特長といえるだろう。