「はじめまして~! どうぞよろしくおねがいします~!」そんな声とともに全身ピンクの「カワイイ大使」、木村優さんが登場すると会場は瞬時に明るくハッピーなオーラに包まれた。
今回はそんな木村優さんに新しいワコムのペンタブレットWacom Intuosを使ってもらいながら自身の創作に対する思いや、それを実現するためのプロセスなどを伺った。
現在、Wacom Cintiq Proを使って『ピスタとチオ』という漫画の制作を進めているそうだが、Wacom Intuosに触れた感想はどのようなものだったのだろうか。
自由な姿勢でクリエイティブ作成ができるWacom Intuos
――Wacom Intuosですが、実際触ってみていかがでしょうか?
木村さん:「まず、すごく軽い! そして色が可愛いですね! こういうアイテムってやっぱり黒とかシルバーをイメージしていたので、パステルカラーのベリーピンクとピスタチオ(!)グリーンは心がときめくし、以前のものと比べて角も丸くなったので、可愛いものが好きな子達がわくわくするデザインになったと思います。
普段使っているのが液タブなので、板は久しぶりな感じです(笑)。画面と手元が離れることに違和感があるのかな、と思っていましたが、意外とすぐに慣れますね。
板の手触りがするするとしていていいし、なにより反応がよいのに驚きました。ペンタブレットは手描きと比べると時間をかけなくていい作業を省略してくれるというか、その時短できた分をもっと細かい部分やこだわりたい部分に割けるというのが何よりも魅力ですね。
これまで紙では表現の難しかったことも、ペンタブレットとPCがあれば実現できるという点でも新しい可能性に繋がると思います。当時、板タブのFavoを使っていた時は本体からがっつりコードが伸びていたんですが(笑)、これだとBluetoothにすれば無線で使えるので、自由に配置できるし机の上がスッキリするので嬉しいです」
”ワクワク”が感じられないと長続きしない!
木村さん:「私は今、医学や化学にハマり、『ピスタとチオ』のお話も医学がベースになっているのですが、実際毎日Youtubeで科学者達の見解を聞くのが趣味なんです。でも、幼少の頃は全く学問には興味がありませんでした。
何をするにも自分が興味を持ったものでなければ伸びません。学問には学ぶべきタイミングがあるんです。それは「知りたい!やりたい!」と思った瞬間です。
これは遺伝子行動学の本に書いてあった事ですが、受験勉強の為にどれだけ頑張って暗記しても1年もすればその効果は失われてしまう。テストで良い点をとるために勉強するのではなく、その学問を学びたい! 知りたい! という衝動の元に勉強する事が本当の効果を生みます。
なので、Wacom Intuosはエントリーモデルとのことですが、もしお子さんが絵を描きたい! と言うのであれば、もう言った瞬間にやらせてあげてほしい。その瞬間やらせてあげる事が親にできる唯一の教育だと私は思います。
絵を描くことは自分を知るという事。自分は何を描きたいのか、どんな色が好きなのか、どんなクリエイターでありたいのか、色んな事を自問自答しながら描くでしょう。単純に絵が上手くなるだけではなく、人としてもすごく成長すると思いますよ。
こんなにも無限の可能性を秘めたツールは本当に素晴らしいと思うし、値段も手頃だし、お子さんに買い与えてあげて!わたしはタイムマシンに乗って当時の自分に買ってあげたいです(笑)」」
ココロのままに自分に正直に表現を!
――「大人になった私は子どもの頃よりも夢の中にいる」という発言を以前のインタビューでされていますがこれはどういう意味だったのでしょうか?
木村さん:「これまで私はとにかくがむしゃらにやってきたのですが、それはきっと自分に自信が無いから人一倍努力しないといけないという負の心からの行動だったと思います。だけど先程も言った通り、『やってみたい!』というわくわくの心を持った行動でなければ心が満たされる事は絶対にありません。
私は自分を変えるんだ! と半年前に本気で腹をくくって、今は『心のままに理論』に基ずき、自分の心のわくわくを最優先に生きているのですが、本当に人生が変わりました。
才能の本質とは『思った時に思った事を、その衝動を表現すること』だと思うんです。 だからそれを表現できるのは『今』しかないんです。
誰もがその才能を持っているし、私は本来全ての人間は天才になれると思っています。『やりたいと思った今この瞬間の心』を宝石のように扱う勇気があるかどうかが人生を変えます。
わたしはこれから先、誰が何と言おうと、時代がどう変わろうと、この信念を貫いて作品と自分の人生を創造していくことをここに宣言します」
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お話を伺ってみて、最初にお会いした時の印象と目の前にいる「木村優」では自分の中での印象が変化していることに気づかされる。
自分にまっすぐ、夢を叶え続けるクリエイターの今後にますます目が離せない。
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