シリコンパワーといえばメモリーカードやストレージ製品を思い浮かべる人が多いと思うが、ここ最近はPC / スマートフォンアクセサリ分野でもさまざまな製品を展開している。中でも注目したいのがBluetooth接続のワイヤレスイヤホン「Blast Plug BP51」。ここでは、その特徴や実際の使い心地を紹介しよう。
装着性のよい左右一体型イヤホン
iPhone 7以降、イヤホンジャックを廃止したスマートフォンが増えつつあることもあってか、Bluetooth接続に対応したワイヤレスイヤホンが人気を呼んでいる。街中で見かける頻度もグッと増えた。
もっとも、一口にワイヤレスイヤホンといっても、左右がケーブルでつながった「左右一体型」や、ケーブルが一切ない耳栓のような「完全独立型」、Bluetooth受信機が分離している「ボックス型」など、その種類はさまざま。それらの中でもいちばんオーソドックスなのが左右一体型で、各社から数多くの製品が販売されている。
ここで紹介する「Blast Plug BP51(以下、BP51)」もそのひとつで、左右のハウジングが48cmほどのケーブルでつながっている。左右一体型の場合、ケーブル部にマイクやコントローラーが搭載されているものも少なくないが、BP51はそれらの機能を右のハウジングに集約させており、ケーブル部はスッキリした見た目になっている。ちなみに、このケーブルは程よく弾力性があるため、くるくる丸めて収納しても絡まりにくいのがうれしい。
ハウジングにはイヤーフックがついており、激しい運動をしてもイヤホンが耳から外れにくくなっている。イヤーフックは柔軟性があるため着け外ししやすく、長時間つけっぱなしでも違和感は少ない。実際にジョギング時に使用してみたが、耳裏が痛くなったり、イヤーフックがずれたりすることもなく、快適に音楽を楽しめた。
イヤーピースは大中小の3サイズがあらかじめ付属している。どれもシリコンゴム製のものだが、ステム(軸)の太さが一般的(5~6mm)なので、万一自分の耳に合わなくても比較的簡単に代替品を見つけることはできそうだ。
本体の重量は約13gと軽量で、装着時に重さを意識することはほとんどない。にもかかわらずバッテリー駆動時間は音楽再生時に最大6時間、通話時に最大6時間、待受が約160時間と十分な長さだ。
IP64準拠の防塵・防水性能
BP51の右のハウジングには、音量ボタンと、電源ボタンを兼ねたマルチファンクションボタン(MFB)、充電用microUSBポート、マイク、LEDが搭載されている。音量ボタンは装着時に上にくる方が「―」、下にくる方が「+」になるので最初はちょっと戸惑うが、手探りでもわかりやすい位置にあるので操作性に問題はないだろう。
ボタンの操作方法は、一般的なBluetoothイヤホンとほとんど同じ。待ち受け時にMFBを一度押すと音楽の再生や一時停止が、着信時に押すと応答ができる。音量ボタンは一度押しで音量調節、長押しで楽曲のスキップが可能。MFBを1秒間長押しすることでiPhoneのSiriなどの音声アシスタントを起動することもできる。ボタンはちゃんとクリック感があるので、一度押しと二度押し、長押しの区別がつけやすい。これまでにBluetoothイヤホンを使ったことがある人なら、マニュアルを見なくてもスムーズに操作できるはずだ。
本体を充電する際は、microUSBポートにケーブルを差し込んで一般的なUSB充電器につなげばOK。チャージ中はLEDが赤色に、充電が完了すると青色に変わる。ちなみにmicroUSBポートはゴム製のカバーで保護されており、汗や水が侵入しづらくなっている。
この機密性の高い本体構造とナノコーティングによって、BP51はIP64準拠の防塵・防水性能を実現している。防水といっても日常生活防水程度なので勢いの強い水道水で直接じゃぶじゃぶ洗うのは控えた方がよさそうだが、水に濡らしたタオルで拭くくらいならまったく問題なし。運動して汗まみれになったり、屋外で使用して汚れた場合でも簡単に綺麗にできるのはありがたいポイントだ。
音声コーデックは高音質なaptXに対応
BP51のハウジングには、ダイナミック型の10mmドライバーが搭載されている。比較的口径が大きめのドライバーということもあって、低音の迫力はなかなかのもの。透明感のある高音や伸びやかな中音域の再現性もよく、全体的に音の輪郭がはっきりした聴きやすいサウンドという印象だ。ボーカルの声も引き立って聴こえるので、J-Popやロックなどを聴くのに向いていると感じた。
Bluetoothコーデックは、標準のSBC以外に、遅延が少なく高音質なaptXにも対応している。そのためAndroid端末なら、よりソースに忠実な音で楽曲を鑑賞することができる。また、動画再生時の音声のズレもほとんど気にならないレベルで楽しむことが可能だ。
通話に関しては、背景ノイズを抑えてくれる技術、CVC(Clear Voice Capture)6.0に対応しており、屋外でもクリアな音声で会話できる。実際に使ってみる前は、マイク位置が口元から少し離れているため環境音が多い場所での通話品質が心配だったが、試した限りでは十分聞き取りやすい音声で通話できているようだ。
個人的にうれしかったのが、2台の端末を同時に接続して簡単な操作で切り替えることができるマルチポイント機能に対応している点。たとえば、個人用のスマホで音楽を楽しんでいる最中に会社用のスマホに着信があった場合、MFBを押せばそのまま電話に出ることができる。スマホ2台持ちや、スマホとタブレットでイヤホンを共有したい場合に便利だ。
普段使いなら「Blast Plug BP61」も要注目!
日常生活で気軽に音楽を楽しみたいという人には、BP51の兄弟機「Blast Plug BP61」もオススメしたい。イヤーフックが省かれ、コントローラーがケーブルの途中に搭載されているほかは、BP51とほぼ同等の性能。ダイナミック型の10mmドライバーも搭載し、aptXやCVC6.0にも対応する。バッテリー駆動時間はBP51よりも少し長く、音楽再生時に最大8時間、通話時に最大8時間、待受が約220時間となっている。
コントローラーがハウジングから分離していて、着信の応答や音量調節などの操作がよりやりやすいため、入電の多いビジネスシーンにはピッタリ。コンパクトでポケットなどにも気軽に収納できるので、常時携帯するのにも向いている。
BP51同様、IP64準拠の防塵防水性能も備えているので、イヤーフックがなくても問題ないという人は軽い運動の際に使用するのもいいだろう。実際に装着してみたところ、ハウジングの後端がちょうど耳の出っ張りに引っかかって固定され、想像以上に安定感がある。ジョギング程度なら問題なく使用できそうだ。
フィットネスなどアクティブなシーンにぴったりのBP51と、日常生活やビジネスシーンでの使い勝手に重点を置いたBP61。音質やBluetoothの接続安定性など、ワイヤレスイヤホンとしての基本はしっかり押さえられているので、いずれを選んでも満足度は高いはず。ぜひ利用シーンや好みに合わせて選んでみてほしい。
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