江崎グリコ株式会社は2月、全国の20~50代のフルタイム勤務の男女800人を対象に、仕事中の休憩時間に関する意識と実態調査を行った。その結果、20代のビジネスパーソンが"戦略的休憩"とも言うべき特殊な休み方を実践していることが判明したそうだ。調査結果を詳しく見てみよう。

パフォーマンスを上げる意識は20代が最高

まず、このグラフを見てほしい。

  • 仕事のパフォーマンスを上げるための取り組み意欲

「仕事のパフォーマンスを上げるための取り組み」について聞いたところ、20代のビジネスパーソンは「取り組んでいることがある」「取り組みたいという気持ちがある」と答えた人が他世代に比べて共に最も高く、意欲がある人の合計は86.0%となっている。

しかし、世代を減るごとにその比率は目減りしていき、50代では意欲がある人の比率は58.0%に。どんな取り組みをしているのか、具体的に見てみよう。

まず仕事がある平日は、「生活リズムを整える」(31.9%)、「スケジュールをたてる(管理する)」(31.1%)、「公私のメリハリをきちんとつける」(30.1%)、「質の良い睡眠を取るように工夫する」(26.9%)など、生活を管理する取り組みが挙がっている。どの項目も20代が最も高いけど、「公私のメリハリをきちんとつける」だけは30代が突出して高い。この世代に家庭を持ち始める人が多いからだろうか。

  • 仕事のパフォーマンスを上げる取り組み(平日)。総じて20代の意識が高い!

次に、休日に行っている取り組みについて。平日と大きく変わりはないが、「質の良い睡眠」や「公私のメリハリ」に加え、「本を読む」などのインプット作業も上位に挙がってきた。特に読書は20代が熱心だ。

  • 仕事のパフォーマンスを上げる取り組み(休日)。「公私のメリハリ」と「読書」に20代の傾向が見て取れる

このあたりの意識の違いは、働き方にも見られるようだ。次は各世代の労働時間や休憩時間の数字を読み解いてみよう。

20代の退社は先輩より早め

1日の労働時間を聞いたところ、全体の平均は8時間44分。男性は9時間7分で女性は8時間22分だった。労働時間が最も長いのは40代男性で9時間37分、この世代は「1日10時間以上働く」という人も約半数の48.0%となっている。

一方、20代男性の平均労働時間は8時間53分で、「10時間以上働く」という人も50代に次いで短い。20代のビジネスマンは、30代・40代の先輩よりも日常的に早く退社しているようだ。

  • 1日の平均労働時間。20代男性は30代、40代の先輩よりも早めに帰っているみたい

休憩もちょっと長めに取る

次に「仕事の合間の休憩」について聞いてみると、全体の58.6%が「休憩を取る」と回答。女性(53.0%)よりも男性(64.3%)の方が休憩する人が多かった。

20代のビジネスパーソンについてみてみると、20代女性の休憩率は53.0%と50代(62.0%)に次いで高く、30代(48.0%)や40代(49.0%)の先輩女子よりも休憩をとっているようだ。

  • 仕事の合間に休憩を取る人の比率。逆にとらない人ってこんなにいるんだ……

20代男性はというと、休憩率は64.0%で30代(67.0%)や50代(70.0%)の先輩に比べると高くはない。しかし、「休憩を取る」と答えた人に休憩時間の長さについて聞いてみると、20代男性の平均休憩時間は12分12秒と、40代の14分40秒に次いで長かった。

ちなみに20代女性の平均休憩時間も、12分19秒と女性の中では最も長い。男女ともに、20代のビジネスパーソンは同性の先輩よりも長く休憩を取る傾向があるようだ。

  • 20代の休憩時間は他の世代に比べてちょっと長め

「疲れる前に休む」が戦略的休憩!

それでは、具体的にはどんなときに休憩を取るのか。最も多かったのは「仕事がひと段落したとき」(52.5%)で、次いで「リフレッシュしたいとき」(49.0%)、「集中力が切れたとき」(45.6%)などが挙がった。

世代ごとに見ると、20代男性は「時間を決めてとっている」(21.9%)、「集中力を高めたいとき」(21.9%)が全体よりも高くなっている。仕事の区切りや疲れた時に休むためではなく、効率的にパフォーマンスを発揮するために「疲れる前に休む」という"戦略的休憩"を取る意識が、20代の間で芽吹いていると言えるだろう。

  • 「どんな気持ちのときに休憩を取るか」。20代は「時間を決めてとっている」という人が多く、男性は特に「集中力を高めたいとき」の多さが目立つ。女性はやっぱり「甘いものが食べたくなったとき」という人も多い

"戦略的休憩"はチョコとネットをお供に

そんな休憩時間に何をするか聞いてみると、最も多かったのは「トイレに行く」(52.7%)、で、「コーヒーや紅茶を飲む」(43.9%)、「お茶や水を飲む」(40.1%)などが続いた。男女で比較すると、男性は「たばこを吸う」(32.3%)、女性は「チョコを食べる」(35.4%)が多くなっている。

さて、"戦略的休憩"の実践層である20代を見てみると、他の年代よりも「ネットサーフィンやSNSをチェック」(男性28.1%、女性30.2%)が多く、女性では43.4%が「チョコを食べる」と答えた。

仕事のパフォーマンスを上げる意識が高い20代のビジネスパーソン。そのためのツールとして生まれた"戦略的休憩"には、コーヒー、タバコといった"休憩の定番"以外にも、SNSやチョコレートなどが重要な役割を果たしているようだ。

  • 「休憩時間にすること」。20代はネットサーフィンやSNSのチェックが多い。女性、特に20代の女性にはチョコレートが人気だ。

ちなみに江崎グリコでは、「事務的な作業による一時的・心理的なストレス」を低減するγ-アミノ酪酸を配合したメンタルバランスチョコレート「GABA(ギャバ)」を展開している。"戦略的休憩"のお供にいかがだろう。

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