スマートフォンやポータブル音楽プレーヤーなどの普及により、いつでもどこでも音楽が聴ける時代になった。とはいえ、いつでもスピーカーで音を流せる環境にあるとは限らない。むしろ通勤電車や仕事中、ランニング中など音を漏らしたくない環境の方が多いだろう。
そうした際に欠かせないのがイヤホン、またはヘッドホンである。それも、できれば自分自身の音楽を聴くシチュエーションに合わせてベストなものを選びたいところだ。
そこで今回、ヤマハから発売されている3つの製品
を音楽ダウンロード配信サイト「mora」の蔦壁氏に使っていただき、どんなシチュエーションで音楽を聴くのにおすすめなのかを伺った。
シチュエーションによって聴く音楽は変わる
――本日はよろしくお願いいたします。まずはmoraについて教えていただけますか。
蔦壁:moraはハイレゾを中心とした高音質な音楽をダウンロード・配信しているサイトです。ジャンルはJ-POPやアニソン、ジャズ、クラシック、洋楽など幅広く、様々な年代の方に利用いただいています。
――moraユーザーのボリュームゾーンはどのあたりでしょう。
蔦壁:男性が若干多く、ハイレゾの主要ユーザーは20代後半~50代くらいの男性がメインとなります。アニソンのハイレゾだともう少し年代が下がりますが。
――現代は様々なシチュエーションで音楽を聴ける時代です。たとえば朝の電車の中ではこんな曲が聴きたいけれど、夜寝る前はこんな雰囲気の曲が聴きたいなど、シチュエーションによっても聴く曲は変わってくるのではないかと思います。そのあたり、moraユーザーの方はどうなのでしょうか。
蔦壁:実際、シチュエーションによって聴く音楽は変わりますね。アンケートをとってみると、やはり朝はアップテンポでスイッチを入れるための音楽を聴く人が多いですし、夜や寝る前は疲れをとるためにゆったりしたリラクゼーション系の音楽を聴く人が多いようです。ハイレゾ音源のピアノアレンジのヒーリングミュージックなんかは、実はとても売れているんです。
──たしかにヒーリングミュージックをハイレゾの良い音で聴くと気持ちが安らかになりそうな気がします。
蔦壁:ハイレゾと圧縮音源をブラインドで聴かせる実験があるのですが、その結果、ハイレゾを聴いた人の脳波に集中力が高まったりリラックスできたりといった効果が確認できたそうです。
──音質はとても大事だということですね。ただ、良い音質を100%楽しむのであれば、それをアウトプットするイヤホンやヘッドホンの質も重要なのでは。
蔦壁:もちろんです。最近はハイレゾ対応のイヤホンやヘッドホンの普及が進んでいますね。ちなみに僕はワイヤード(有線)のイヤホンを使っています。ヘッドホンだと音漏れが気になることもあって。ワイヤレスにしないのは……伝送の具合や環境で、たまに音がぷつぷつ切れるのがどうしても我慢できないんですよね。
──そんな蔦壁さんに今回、ヤマハから発売されている3つのイヤホン・ヘッドホンを事前に使っていただきました。感想を伺っていきたいと思います。
装着感にこだわったワイヤレスイヤホン「EPH-W53」
──まずは、「EPH-W53」です。ワイヤレスで軽量なイヤホンで、わずか14gしかありません。
蔦壁:すごいですよね。とにかく軽い。また、イヤピースが替えられるだけでなく、スタビライザーから替えられるのもすごいですよね。ここまでカスタマイズできると自分の耳やスタイルに確実にフィットします。
今回の3つの中で、一番ラクに音楽が聴けるのはこれじゃないでしょうか。普通のイヤホンは耳に「ある」感覚があるのですが、これは「ない」感覚で使えます。左右の重さが均等だから余計に重さを感じにくいのかもしれません。
<マイナビニュースが見た「EPH-W53」おすすめポイントはココ>
新開発のスタビライザー(3種)とイヤピース(5種)が付属しているので、どんな形の耳でも着けやすく、外れにくい快適な着け心地を実現。しかも重量が14gしかないから、装着感がバツグン。左右を同じ重量にすることで違和感を解消するなど、細かなコダワリも。
──音質はいかがでしたか。
蔦壁:ワイヤレスだと音質の悪さや音飛びが気になるところですが、このEPH-W53は問題なかったです。僕、学生時代はダンスをやっていて、リズムが乱れるので音飛びはどうしても許せないんですよ(笑)。ハイもローもきれいに癖のない音で聴けます。何でもバランス良く聴ける間違いのないイヤホンと言っていいかと。
──どんな人におすすめしたいですか。
蔦壁:外出時に合っているので、お出かけが多い人向きですね。通勤・通学中ももちろんいいですが、お散歩しながら音楽を聴くのにすごくよさそうですね。誰にでもおすすめできるイヤホンだと思います。
遮音性が高く、長時間装着でも疲れにくい「HPH-W300」
──続いてワイヤレスヘッドホン「HPH-W300」についてお願いします。
蔦壁:これ、使ってびっくりしました。ものすごく遮音性が高くて、ぜんぜん音が漏れませんね。それだけでも魅力的ですが、つけていても疲れにくいのがいいですね。耳あたりが良いからか、疲れがぜんぜんこないのです。
<マイナビニュースが見た「HPH-W300」おすすめポイントはココ>
ワイヤードなら高音質なハイレゾ音源を、ワイヤレスにすればBluetooth(R)で手軽に音楽を楽しめる二面性が魅力。またイヤパッドに低反発素材を使用。人の耳の角度に合わせ15度傾けた設計にするなど、長時間使用しても疲れにくい工夫が満載だ。
蔦壁:僕はヘッドホンの弱点って、遮音性と長時間つけたときの疲れだと思っているのですが、「HPH-W300」はそのどちらもクリアできていて、すごくいいなと思いました。外出時にはケーブルがかさばって邪魔になることも多いのですが、「HPH-W300」はワイヤレスで使えるので、それもいいですね。無線だとあくまでもハイレゾではないとのことですが、その差がわからないほど伝送システムが優れていると思いました。
──音質の特徴は感じましたか?
蔦壁:ヘッドホンなので耳部分に空間があることもあり、ローの音がズンズンとよく響いてくれます。同じ曲でもハイとローの違いだけで変わってくるので、いいヘッドホンとイヤホンを一つずつ持っておくのも面白いと思いますね。
──どんなシチュエーションでおすすめでしょう。
蔦壁:ローがしっかり出るのでダンスミュージックとか、アップテンポな楽曲に向いていると思いますね。音漏れしないので、行きの通勤電車などで仕事に対して気持ちを上げるのにぴったりです。ハウジングの向きをフラット(90°)に折り畳むことができるので、カバンにも入れやすいですしね。
ハイレゾ音源を存分に楽しむ「EPH-200」
「デタッチャブルケーブルがいい。音質的にはハイの音がだんごにならずきれいに粒が分かれていて、しっかりときれいに聞こえるから、ハイレゾの高音質を十分に堪能できる」
蔦壁:「EPH-200」の印象としては、イヤホンの良いところが全て集まっているな、というものでした。
──良いところといいますと。
蔦壁:軽くて装着しやすく、つけ心地が抜群に良いです。イヤピースの形が特徴的ですが、これがいいのかも。サイズを5種類から選べるのもありがたいですね。それから万が一断線したときにはケーブルを外して取り替えられる仕様(注:着脱式のデタッチャブルケーブル)になっているのもいいなと思いました。
──「EPH-200」の音質の印象はいかがでしたか。
蔦壁:ハイレゾも圧縮音源も聴いてみましたが、圧縮音源でも遜色ないくらいよかったです。音質的にはハイの音がだんごにならずきれいに粒が分かれていて、しっかりときれいに聴こえます。そういう意味ではアニソンを聴くのに適していると思います。アニソンはハイを際立たせて作られることが多いので。
<マイナビニュースが見た「EPH-200」おすすめポイントはココ>
高精度アルミニウムとニッケルメッキを施した真鍮からなるメタルボディを採用。生演奏を聴くようなライブ感あふれる音を楽しめる。他にもケーブル表面を加工しタッチノイズを軽減するなど、良い音を聴くために極限まで吟味されたイヤホンなのだ。
──どんな人やシチュエーションにおすすめですか?
蔦壁:外でも自宅でもおすすめですが、ハイレゾを高音質で楽しむなら自宅でじっくりというのもいいですね。女性ならメイクや出かける準備をしながら聴いてほしいです。心地よい音を聴くと気分も身体の調子も上がるのではないでしょうか。
音質、使い勝手の両方で蔦壁氏から高い評価を受けたヤマハのイヤホンとヘッドホン。今回ご紹介した3つの製品はどれも汎用性が高く、それでいてユニークな個性を持つモデルである。
蔦壁氏の解説を参考にしていただき、自分自身のライフスタイルにベストマッチな一品を見つけてほしい。
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