1900年創業という古い歴史を持つ株式会社山岸。北陸地方を中心に古くから店舗経営を続け、現在では超大型店舗を含む一大勢力を持つ「スーパーホームセンターヤマキシ」を展開。取り扱う商品は食品から生活用品、プロ向け資材まで15万アイテムを超える品揃えと実に豊富だ。そんな同社が郊外型超大型店舗「新加賀店」のオープンに伴い、ユニットコム(パソコン工房)と協力して大規模なセキュリティカメラソリューションを導入。早速運用を開始しているという。お話を伺ってきたので紹介しよう。
北陸発の地域に愛されるホームセンター
福井県、石川県をベースにホームセンター「スーパーホームセンターヤマキシ」を展開する株式会社山岸。中でも「新加賀店」は同社が出店してきた大型店舗の中でも2017年7月27日にオープンした最新の設備を持つ施設だ。
「スーパーホームセンターヤマキシの中でも8年ぶりとなる大型店舗ですので期待も大きいものがあります」
と語るのは青果・鮮魚・医薬品担当部長で薬剤師でもある山岸翔太氏(以降、山岸氏)だ。
地域住民に愛され、多くの優良顧客を持つスーパーホームセンターヤマキシではあるが、それでもセキュリティ対策は欠かせない。
「品揃えや接客はもちろんですが、お客様へのサービス品質の向上や、安心してお買い物頂ける安全な店内環境づくりも重要です。そこで、セキュリティカメラの一斉導入を考えたのです」
と山岸氏。同社が新店舗の建設に伴い、セキュリティカメラを複数の会社から検討の上、選定されたのが北陸地方に店舗を持つユニットコム(パソコン工房)だ。同社の提案は価格と性能に加えて、工事に関してもワンストップで対応できることが評価されたという。
「死角が無いように効果的な配置を決めつつ、必要な台数を割り出したところかなり大規模なシステムになりました」と山岸氏は語る。
ユニットコム(パソコン工房)から提出されたカメラ配置の原案を元に、設計図と建築中の施設を比較、試行錯誤しながら苦労の末に決まったセキュリティカメラは屋内・屋外用を合わせて192台に上った。
「カメラの配置やアングルを決めるのは本当に大変な作業でした。死角が出来てはいけませんから、徹底的に調べて3度に渡って設計図を作り変えたほどです」
と当時を振り返る山岸氏。
通路や陳列棚への配置はもちろん、来店者が集中するレジ周辺のカメラはより鮮明に映るように設置位置を下げたり、防火対策もしなければならない灯油スタンドの野外カメラのアングルを工夫したりと、実際の配置決めの際にはかなりの苦労があったという。
「設計図と出来上がった施設では微妙にシルエットが違うのです。ですから、出来上がった施設でいざカメラを設置したら想像していたものと出てくる映像が違うというケースも多かったですね」
と山岸氏は語る。実際の施工の際には配置やアングル設定に3週間をかけて最終チェックをおこなうなど徹底的な調整を実施。苦労の甲斐もあって、オープン時には万全の体制で臨むことができたという。
より品質の高いサービスを目指して
このセキュリティカメラソリューションだけでなく、新店舗運営に関して顧客に対するPRサービスの充実という課題もあったのだという。
「例えば混雑時にレジに並んでいただいているお客様に対して、何かして差し上げられることはないかと考えた場合、お客様が目に入る位置にディスプレイを置き、そこにキャンペーンや商品のことがよくわかるプロモーションビデオを流すというアイデアがありました」と語る山岸氏。
これを実現するソリューションとしてデジタルサイネージがある。ユニットコム(パソコン工房)ではこれを低コストで実現できるよう、一台のminiPC(iiyama Solution ∞シリーズ)とHDMIスイッチを活用した複数台ディスプレイによるデジタルサイネージシステムを配置イメージと併せて提案。 同社側のニーズと合致していることもあり、こちらも同じくオープンに合わせて導入することが決定した。
実際の敷設時には、レジスペースの上部から大型モニターを3台、それぞれ吊り下げるような形で配置。付近で並んでいる顧客が無理のない姿勢で映像を見られるようにしている。問題となるのはminiPC(iiyama Solution ∞シリーズ)の設置場所だった。当初はレジカウンターの中に置く案も浮上したが、誤って断線させてしまうケースが想定されたため、人の手が届かない位置に設置することになったのだという。
「レジ近くの柱の高い位置に箱を設置し、その中にminiPC(iiyama Solution ∞シリーズ)を格納しました。これなら断線などの心配はありません」と山岸氏。
実際のデータのやり取りなどはリモートでおこなえるため、離れた場所にminiPC(iiyama Solution ∞シリーズ)があっても運用上の問題はない。また、心配されていた箱内温度の上昇も影響があるほどではなく、安定動作を続けているという。
「もちろんコストパフォーマンスの高さが気に入った点でもありますが、映像の品質的にも大変満足しています。現在はPVの制作が始まったばかりなので商品CMを流していますが、近い将来には本来の目的であるキャンペーンビデオなどを放送するつもりです」
と山岸氏は導入の手応えを語る。
働くスタイルに合わせてPCも刷新
セキュリティカメラソリューション、デジタルサイネージソリューションと提案を続けたユニットコム(パソコン工房)。さらに同店舗では、ここで働くためのスタッフのためのPCもユニットコム(パソコン工房)に協力を要請したのだという。
「費用対効果に優れた提案をしてくれると分かったので、パソコンの導入も提案して欲しいと依頼したのです」と山岸氏。
要件として挙がったのは、エントリークラスでありながら自社のシステムや必要なソフトウェアが十分に稼働することと、デスクワーク用および店舗と事務所間を行き来するスタッフ用の2種類を考慮して最適なモデルを選ぶことだった。
「デスクワークしかしないのであればデスクトップPCだけで十分です。しかし、在庫管理などで1階の店舗と2階の事務所を往復しないといけないスタッフにはノートPCを渡した方が業務効率は良いはずです」と山岸氏。
また、山岸氏はどうしても入れておきたい要件として「ストレージはSSD化」をリクエストしたのだという。確かにデータアクセスの速度はもちろん、安定度が高いSSDは店舗形式のビジネスにも最適といえる要件だ。
法人向けPCのカスタマイズを得意とするユニットコム(パソコン工房)は、これらをすべての要件を満たすデスクトップPC、ノートPC合わせて26台のPCを選定。事前にユーザー側で貸出機を使った社内システムの運用テストを行った後に、導入時には、同事務所への設置やソフトウェアの初期設定などのキッティングまでを実施し、ユーザーは電源ボタンを押すだけで業務ができる状態での引き渡しとなった。
さらなる高効率化とより良いサービス提供のために
こうして十分な設備が備わった状態でオープンを迎えたスーパーホームセンターヤマキシ新加賀店。ユニットコム(パソコン工房)がワンストップで提供したセキュリティカメラ、デジタルサイネージ、法人向けPCの各ソリューションも実運用に入っている。
「どれも期待した通り、十分に稼働できています。非常によいソリューションだったと思います」と山岸氏は笑顔で語る。
同店舗ではまだ運用が始まったばかり(取材時2017年11月末)であるが、山岸氏に次なる目標を伺ってみた。
「長時間の録画データで動体が映っている部分だけを抽出する仕組みがあると便利ですね。また、スタッフの業務効率化という点ではやはり棚卸ソリューションも新たに考えてみたいと考えています」
と山岸氏の構想は尽きない。
「私自身は薬剤師でもあり、普段は薬品売り場に居る機会が多くなります。売り場ではお客様の悩みを直接聞きながら対話によって深いサービスを提供していきたいと考えています。また、企業としてはこれからも暮らしに必要なあらゆる商品を取り揃える『トータルライフサポートカンパニー』として、地域のお客様の生活になくてはならない会社を目指して参ります」と語る山岸氏。
最後に山岸氏は「ユニットコム(パソコン工房)にはこれからも費用対効果に優れたソリューションを提案していただきたいですね」と笑顔で語ってくれた。
これからも株式会社山岸およびスーパーホームセンターヤマキシは優れたサービスで地域に愛される企業として活躍してくれるはずだ。
[PR]提供:ユニットコム