手のひらPCはVESAマウントもOK! - 「STYLE-IL11-i5S-HNV」

ユニットコムがパソコン工房で展開する「iiyama PC」に、わずか1Lの筐体を採用したブックサイズPC『STYLE ∞ Iシリーズ』が登場した。最大の特徴はコンパクトなサイズだが、Kaby Lake世代のCPUやM.2 SSDを採用することで、大型のデスクトップPCにも負けない性能を発揮できるという。今回は同シリーズの中でもコスパの高いミドルレンジ「STYLE-IL11-i5S-HNV」を紹介しよう。

ちょっとしたスキマにも置けるブックサイズのコンパクト筐体

「STYLE-IL11-i5S-HNV」の魅力は、W174×D182×H36mmというコンパクトなサイズ、そして約1.3kgという重量だ。外付けDVDドライブと見紛う大きさの筐体は、片手で簡単に持てるほど。ブルーレイビデオディスクのケースと比べると、ほんのちょっと大きい程度でしかなく、デスク上に置いてもまったく邪魔にならない。

本体カラーはオールブラック。天面は光沢のあるプラスチックが使用されており、STYLE ∞のロゴが配置されている。底面には大きめのゴム足が取り付けられており、空きスペースに気軽に設置できる。

縦置きスタンドやVESA規格でのマウントも可能

そのまま横置きするだけでなく、付属のスタンドを利用して縦置きも可能。取り付けは、目隠しゴムを取り外すと現れるねじ穴に、プラスチック製のスタンドをねじ止めするだけだ。

さらに、付属のVESAマウント金具を利用して、液晶ディスプレイの背面に本体を取り付けることもできる(VESAマウント対応の液晶ディスプレイが必要)。底面のゴム足中央部の丸いゴムを取り外すとねじ穴が出現するので、こちらに専用ねじを取り付け、ディスプレイに取り付けたVESAマウント金具に引っ掛けて固定。ディスプレイ一体型PCのように扱える。

サイズを超えた拡張性で2画面同時出力にUSB Type-Cも

超小型筐体ながらも、豊富なインタフェースを備えており、使い勝手は良好。前面にはUSB 3.1 Type-CとmicroSDXCカードスロットを搭載。最新規格によるスマートフォンとの直接接続、そしてメディアの素早い読み込みを実現している。

背面には、スペースを最大限に利用してインタフェースが所狭しと並ぶ。映像端子としてHDMI 1.4、DisplayPort 1.2、VGA(D-sub)を各1系統ずつ搭載。4K出力にも対応しており、HDMIでは4K30p、DisplayPortは4K60pの表示が可能だ。さらに2画面同時出力が可能なので、デュアルディスプレイ環境も構築できる。昨今では珍しいシリアルポートも確認できる。開発系や組み込み系などではいまだ需要の多いシリアルポート。筐体の大きさとVESAマウントを利用し、ビジネスユースでも新しい使い方ができそうだ。

USB 3.0も4ポートと豊富で、マウスやキーボードのほか、外付けストレージなど、多くのデバイスを接続可能だ。無線LANとBluetoothも標準搭載されており、IEEE802.11 ac/a/b/g/n 2×2 Dual Band Wi-Fi + Bluetooth 4.2のモジュールが内蔵済み。866Mbpsの通信に対応した無線LANルータを用意すれば、有線LANをつながずとも高速な通信が可能だ。ACアダプタの出力は90Wとなっており、低い消費電力で動作するのもうれしい。