自分の写真作品を大迫力の巨大プリントに出力したい! そんな一眼レフユーザーの夢をかなえてくれるのがキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF PRO-1000」「imagePROGRAF PRO-4000」だ。フルサイズ一眼レフカメラ「EOS 5D Mark IV」と「EOS 6D Mark II」で撮影した写真を持って、プロ・アマ問わず利用できるプリントラボを訪れ、「PRO-1000」「PRO-4000」による大判プリントを体験してみた。本稿では、そのレポートをお伝えしたい。

フルサイズ一眼レフカメラを手にすると、大判プリントにもチャレンジしてみたくなる。写真はキヤノン「EOS 6D Mark II」

キヤノンimagePROGRAF PROが使えるレンタルラボ

趣味として写真撮影を楽しんでいるカメラユーザーなら、自分で撮った作品を大きくプリントしたい、と考えるのは自然なこと。特に、フルサイズの一眼レフなど高性能なカメラであるほど、大きく印刷してその性能を確かめたいところだ。あるいはカメラのクラスに関係なく、狙いどおりに撮れた写真を大判プリントにして多くの人に見せたいと願う人もいるだろう。

そんな人にお勧めしたいのが、東京都新宿区にあるデジタルプリントラボ「トーキヨーライトルーム」だ。ここでは、会員登録すれば誰でも、キヤノンの大判プリンター「PRO-1000」や「PRO-4000」を時間単位でレンタルできる。用紙サイズはA4から最大でB0ノビに対応。しかも料金は比較的リーズナブル。写真愛好家にとって、まさに夢のような場所である。

トーキヨーライトルームの代表を務めるプリンティングディレクターの小松透氏。左はキヤノン「PRO-1000」、右は「PRO-4000」

「写真作家やカメラマンが作品を仕上げるには、ニーズに応えられるだけのラボが必要です。メンテナンスが行き届いた大判プリンターや、しっかり整っているカラーマネージメント、それから用紙を自由に選択できると最高です。ただ、そうしたラボはあまり多くありません。それならば、自分たちで作ってしまおう。この場所はそんな発想でスタートしました」

そう語るのは、株式会社トーキヨーライトルームの代表を務めるプリンティングディレクター小松透氏だ。そもそも写真作家である小松氏は、自分や作家仲間たちが作品をプリントできる場所としてトーキヨーライトルームを立ち上げた。今では作家やプロだけでなく、アマチュアカメラマンや写真愛好家の会員も増えているという。

利用方法は、まずウェブまたは電話で予約を入れたうえでデータを持って店舗を訪れる。自分でPCを操作して出力する「レンタルラボ」のほかに、データをあずけ印刷してもらう「出力サービス」も行っているが、仕上がりにこだわるならレンタルラボがおすすめだ。

「自分で撮影し現像した写真なら、自分自身で印刷して仕上げることが基本です。他人がプリントしたものはあくまで他人のプリントであり、自分の作品にはなりません。もちろん技術的なサポートやアドバイスはしますので、分からないことは何でも聞いてくだい」

小松氏からそんな心強い助言をいただいたので、さっそくレンタルラボを試してみようと思う。今回使用するのは、キヤノンの大判プリンター「PRO-1000」と「PRO-4000」だ。フルサイズ一眼レフカメラ「EOS 5D Mark IV」と「EOS 6D Mark II」で撮影した風景写真をB1サイズの光沢紙に印刷してみる。

今回使用した写真。左が「EOS 5D Mark IV」、右が「EOS 6D Mark II」で撮影したもの

ソフトウェアは「Photoshop」や「Lightroom」など最新のアドビ製品を完備するほか、キヤノンの純正ソフト「Digital Photo Professional」や「Print Studio Pro」も利用できる

3,040万画素のEOS 5D Mark IIを使ったが、B1プリントの場合、Photoshop上でさらに拡大したほうが美しく印刷できるとのこと。また拡大後にノイズを若干加えると、階調や立体感を出せるというアドバイスもいただいた

いよいよ印刷スタートだ! 「PRO-4000」は、プロ向け大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF PRO」シリーズの最上位モデル。12色の「LUCIA PRO インク」を採用し、最大でB0ノビサイズに対応する