こんにちは、”きゃんち”こと喜屋武ちあきです。
最近、ITエンジニアでも英語を仕事で使う方が増えている? と感じることが時々あります。海外展開をする企業が増加している、というニュースもよく聞きますし、そういった流れで英語が必要とされる場面は、ITエンジニアのお仕事でも増えていきそうですよね。

ちなみにIT企業に限らない話でも、「今後事業展開をするうえで、従業員の英語力を必要だと感じている」という企業の割合はおよそ7割。あらためて、今企業が英語力を重視しつつある時代なのは事実のようです。(出典:マイナビニュース「企業が従業員に求める英語力は?」)

でも、自動翻訳は年々精度が上がっているし、時間を割いてまでITエンジニアが英語を学ぶ必要はあるのでしょうか?

今回、ITエンジニアのスキルアップやキャリアアップがちょっと気になっている、私"きゃんち”が、ITエンジニアにとって英語は本当に必要なのか? ただでさえ忙しいのに英語を身につけられるものなのか? といったところのリアルな話を聞きました!

ITエンジニアにとって本当に英語は必要?

そもそも気になるのが、ITエンジニアの業務において、実際に英語力は必要かということ。
早速、米国に本社を置く「ティントリジャパン合同会社」でシステムエンジニアとして活躍されている村山雅彦さんに話を聞いてきました。英語を使う機会が多そうではありますが、お仕事でどう使われているのでしょうか?

ティントリジャパン合同会社 村山雅彦さん(右)

きゃんち:「村山さん、宜しくお願いします。まずはティントリさんはどのような事業をされているのでしょうか?」

村山:「ティントリは、2008年に米国シリコンバレーで設立された、仮想化ならびにクラウド環境専用のストレージを提供する会社です。2012年にティントリの日本法人であるティントリジャパンが立ち上がったのですが、私は現在の社長と副社長の後、3番目の社員として入社しました」

きゃんち:「村山さんは普段どういったお仕事をされているんですか?」

村山:「当社が販売するストレージは海外製品なので、ドキュメントが英語だったり、詳しい情報が日本になかったりします。そこで、私はプリセールスSEとして、製品の詳細やメリット、使い方などを日本国内のお客様やパートナー様にお伝えしてご購入いただけるよう活動を行っています」

きゃんち:「扱う製品のドキュメントが英語しかないんですか!?」

村山:「そうなんです。英語で書かれている自社製品のドキュメントを読んで製品についてしっかりと理解しなければいけません。わからないことがあれば、米国本社の社員にメールで連絡したり直接会って質問したりすることもあります」

きゃんち:「現地の方とのやりとりも、やっぱりありますよね。実際に海外に行かれることもありますか? それとも日本で英語を使う機会のほうが多いのでしょうか?」

村山:「半々くらいですね。お客様を米国の本社にお連れして、技術的なディスカッションに同席することもありますし、逆に本社の社員が来日した際にコミュニケーションのなかに入ることもあります」

きゃんち:「やはり実際に英語を業務で使っていらっしゃるんですね。 ITエンジニアが英語を使えることのメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?」

村山:「直接英語でコミュニケーションをすることによって、得られる情報の範囲がまったく違ってくるということですね。誰かが咀嚼して日本語に訳したものから得られる情報よりも、ダイレクトで得られる情報のほうが、裏に隠れた意図や背景などをくみ取りやすいんです。本当に自分が必要としている情報にアクセスできる可能性が格段に上がりますね

きゃんち:「ITエンジニアにとって、技術の最新情報をキャッチアップすることはとても大切ですもんね」

村山:「特に当社の場合、英語は業務に直結してしまっているので、少なくとも英語で読み書きできる能力は必須、できてあたりまえという認識です。また、これからの時代は、すべて日本人だけでビジネスが展開できていくとは限らないです。そういった状況のなか、自分のやりたいことを実現するためには、やはり英語が必要です。英語はあくまで自分のやりたいこと、もっと言うとビジョンを実現するための道具なんですよね

きゃんち:「英語は"できたほうがよい"のではなく、"できてあたりまえ"……ITエンジニアにとって英語力は、仕事に必須となるツールのひとつということなんですね」

ITエンジニアにとって「現場」で英語が役立つ理由
◯必要な情報を翻訳せずに知れるから、情報をキャッチアップするスピードが上がる!
◯今後日本人だけでビジネス展開ができるとは限らない。海外展開する際には必須のスキル!


ティントリジャパン合同会社

米国シリコンバレーで開発されたティントリは、最新のITに必須となった仮想環境を自ら把握して、いかに高速かつ安定して動くかを追求したストレージです。
仮想マシンひとつひとつが快適に動くためのチューニングが不要になります。これで仮想環境の性能問題は全て解決し、ティントリを導入すれば、もうストレージの管理に手を煩わすことがなくなります。

IT × 英語力で市場価値が格段に上がる!?

エンジニアが働く現場では英語力が求められていることはもちろんなのですが、外資かどうかに限らず今後必要であるようです。では、ITエンジニアとしてのキャリアアップにも英語は有用なのでしょうか?

これまでに多数のITエンジニアの転職をサポートしてきたマイナビエージェントの石川さんにお話を伺いました。

マイナビエージェント 石川 裕樹さん(右)。エンジニアに英語は果たして必要なのか、教えてください!

きゃんち:「数多くのITエンジニアの転職に関わられていると伺っています。そんな石川さんからみても、ITエンジニアにとって英語のスキルは必要であると考えられていますか?」

石川:「英語が使えると、ITエンジニアとしての業務の幅が広がるというのは確かです。近年では、海外企業との合併でシステムを統合しなければならない案件や海外展開の案件などが多いので、技術的な知識や経験を持っていて、なおかつ英語でコミュニケーションできる能力があれば、間違いなく転職先の選択肢は増えます。しかも、職務経歴書など書面では評価がしづらい部分もありますが、英語ならTOEIC®の点数などで数値化できます。TOEIC®のスコアが800点以上であれば、実務レベルでの対応も十分可能と見なされますね。

きゃんち:「転職先の選択肢が増える……それだけでも魅力的ですが、ずばり、英語のスキルを持っているかどうかで年収が変わったりするものなんですか?」

石川:「たとえばコンサルティングファームなど海外に積極的に進出している企業や海外の優れた製品を積極的に扱っているような企業は、そもそもベースとなる年収が高いケースが多いです。

きゃんち:「転職先として、高年収なところを選びやすくなるということなんですね」

石川:「近年では、外国籍の方の採用も増えてきているので、マネジメント側で働く場合は、多様なメンバーとのコミュニケーションのためにも英語が必要になります。昇進のためにTOEIC®のスコアを求めるようになったIT企業もあるそうですよ。国内の生産年齢人口の減少や企業の採用における多様化などもあり、こういった流れはこれからさらに増えるのではないかと考えています」

きゃんち:「英語のスキルを持っていたことが成功につながった転職事例はありますか?」

石川:「中堅のSIerから大手のコンサルティングファームに転職されたケースがいちばんわかりやすい事例だと思います。その方は、年収150~200万円くらいアップしましたね

きゃんち:「150~200万円……そんなにですか!?

石川:「新卒で大手のコンサルティングファームに就職できるのは、一部の超優秀な学生層というイメージがありませんか? しかし、ITのバックボーンがあって、英語力のスキルを証明できるものがあれば、新卒のときには手が届かなかったような憧れの企業に転職できるようになるんです」

きゃんち:「それなら、英語を勉強しない理由はないですよね」

石川:「しかし実際には、英語を勉強しなきゃいけないと思っていながらも、できていないという人のほうが多いです。技術だけ優れている方、英語だけできる方は多くいらっしゃいますが、両方できる方になると本当に一握りですね。スキルは掛け算のように、ITができて、なおかつ英語ができると、一気に希少価値があがります

きゃんち:「英語を学ぶメリットをわかっていながらもできていない人が多いということは、転職者の方々はみなさん英語の勉強に苦労されているんでしょうか?」

石川:「在職中の方の場合は、半年以内に転職できるよう進めていくケースが多いです。ただ、そうなると英語のスキルを短期間で身につけて、指標となるTOEIC®の点数も取る必要があります」

きゃんち:「数カ月でTOEIC®を何百点もアップさせるというのは、確かに難しそうです……」

石川:「英語のスキルがある人は、留学経験があるなど社会人になるまえに身につけていたパターンが多いように感じられます。英会話教室などに通っていらっしゃる方もなかにはいらっしゃいますが、エンジニアの方はやはり忙しいですよね……。社会人になってから勉強して英語力を身につけた方というのは、とても少ないですね。
でも、国内市場がこれまでのように急成長するかどうか不透明な中でも、将来生き残っていくために英語は身につけておきたいスキルだと思います

ITエンジニアにとって「転職」で英語が役立つ理由
◯やっぱり海外案件がある企業は、ベースの給与が良い!
◯スキルは掛け算。ITに強く、かつ英語ができる人は希少価値が高い!
◯プログラミングのスキルは測りづらいが、英語は点数で見せられる!
◯多様な国籍の方が増える中で、英語がマネジメントの必須スキルになっていく可能性も!


英語が大事なのはよくわかった。じゃあどうやって勉強すればいいんだ!?

英語ができれば仕事も転職も有利になるということはよくわかりました。でも、やはり働きながら英語を学ぶのは大変そうだし、実際にエンジニアのみなさんは苦労されているらしい。効率よく英語を学ぶ方法はないものでしょうか——。

誰もが悩みそうなところ、大手IT企業のエンジニアも通った実績がある英語のパーソナルジム「ENGLISH COMPANY」の話を耳にしました。なんでも、「3カ月」の短期間に「科学的な学習方法」で効率的に実力を身につけられるという、ITエンジニアにぴったりの英語学習法があるらしいのです。3カ月でTOEIC®の点数が400点もアップした受講生もいるんだとか……。

一体どんなものなのか疑問に思い、ENGLISH COMPANYを運営する恵学社の代表 岡健作さんに気になるところを聞いてみることにしました。
岡さん、ITエンジニアに向いていて、しかも短期でTOEIC®400点アップの勉強法なんてあるんですか!?