1968年に創刊された少年マンガ誌『週刊少年ジャンプ』の歴史を振り返る展覧会の第1弾「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.1 創刊~1980年代、伝説のはじまり」が、「森アーツセンターギャラリー」にて開催されている。伝説的な作品が数多くひしめきあった80年代、いまなおその心をとらえ続けているその魅力を垣間見ることができる展示となっている。そして現在、バンダイの公式通販サイト「プレミアムバンダイ」では、「週刊少年ジャンプ展VOL.1」とコラボレーションした招待券プレゼントキャンペーンを行っている。キャンペーンの詳細は記事の最後に紹介するので、ぜひそちらも参考にしてほしい。

「週刊少年ジャンプ展」第1弾となる今回は、『DRAGON BALL』(鳥山明)をはじめ、 『男一匹ガキ大将』(本宮ひろ志)、『ハレンチ学園』(永井豪)、『北斗の拳』(武論尊・原哲夫)、『聖闘士星矢』(車田正美)、『キン肉マン』(ゆでたまご)など、60作品以上のヒーロー・ヒロインが集結。雑誌の黎明期から急成長の80年代を支えた作品が登場し、350以上の貴重な原画や、会場でしかお目にかかれない限定映像シアターなど、豪華な展覧会となっている。開催期間は、VOL.1が10月15日まで。その後、VOL.2が2018年春、VOL.3が夏と、3回の開催が予定されている。

今回の「週刊少年ジャンプ展VOL.1」は大きく4つのエリアに分かれており、まず、「シアターゾーン」が来場者を迎えてくれる。多くの読者たちを魅了し、勇気と笑い、感動を与えてくれた歴代キャラクターがスクリーンで大暴れし、ファンであればこの時点で思わず涙腺がゆるみそうになる。特にスピード感溢れる演出と、時代を超えたヒーロー達の共演は必見だ。

ちなみにこのシアターゾーンの映像は約3分あり、来場者が多くて入れないための「シアターウェイティングゾーン」も設置。このウェイティングゾーンには、『ジャンプ』でおなじみのアオりのキャッチが壁一面にびっしり。このキャッチを眺めるだけで、当時を思い出してワクワク感が止まらなくなる。

2つ目のエリアは「作品体感ゾーン」。ここでは創刊号の表紙にはじまり、創刊後の黎明期から急成長の1980年代までのジャンプを支えた代表的な9名の漫画家による11作品のコーナーを設置。気になる作品は『ハレンチ学園』(永井豪)から始まり、『男一匹ガキ大将』(本宮ひろ志)、『キャッツ アイ』『シティーハンター』(北条司)、『キャプテン翼』(高橋陽一)、『聖闘士星矢』(車田正美)、『キン肉マン』(ゆでたまご)、『北斗の拳』(武論尊・原哲夫)、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治)、『Dr.スランプ』『DRAGON BALL』(鳥山明)と、それぞれの作品の世界観を体感しながら、原画を楽しむことができる。

どのコーナーも見どころは多いが、特に『シティーハンター』コーナーは原作でおなじみの駅の伝言板に「XYZ」の暗号が現れたり、香の巨大な「100tハンマー」がめり込んでいたりと仕掛けが満載。また、『シティーハンター』に登場する女性キャラクターが大集合するパネルや、『キャッツ■アイ』(■はハート)コーナーのシルエットで浮かび上がる三姉妹にも注目だ。また、『キャプテン翼』コーナーには、ダイナミックな空中戦のパネルやドライブシュートの奇跡が迫力満点。また、レアグッズはサッカーボール型のケースで展示されている。

そして、著者イチオシでは『キン肉マン』コーナー。『週刊少年ジャンプ』の2色刷カラー風に再現された「マッスル・ドッキング」立像は必見だ。先日、プレス内覧会で行われた特別トークセッションにおいて、秋本治氏やゆでたまご(嶋田隆司氏、中井義則氏)、高橋陽一氏のレジェンド作家陣もオススメポイントとして挙げていたポイントなので、ぜひ、「マッスルブラザーズ」(キン肉マン&キン肉マングレート)のツープラトン攻撃を間近でチェックしてほしい。

さらに、当時キッズのステータスとなっていた「キンケシ」(キン肉マン消しゴム)を3万2,376個使用して作られた巨大キン肉マンマスクも圧巻のひと言。これらのキンケシは80年代に発売されていた商品の金型の一部から本展示のために特別に再生産されたものとのこと。

また、『北斗の拳』コーナーでは、名場面「ラオウの最期」を巨大な像と映像で演出する映像展示や、「あべし!!」「ひでぶっ!!」「たわば!!」など有名な断末魔を集めたパネルに、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』コーナーでは、巨大なすごろく風ガイドで連載の歴史をたどりつつ、各年代で人気だった玩具の展示も要チェックだ。

そして、『Dr.スランプ』コーナーでは、大流行した"アラレ語"などポップな世界観を再現。『DRAGON BALL』コーナーでは、「かめはめ波」をダイナミックに表現した原画パネルや、「天下一武道会」の激闘が味わえる舞台型シアターなどを堪能できる。

そして「作品体感ゾーン」を抜けると、3つ目のエリア「原画集結ゾーン」に突入。ここでは創刊から1989年までの発行日付の号、1043冊の表紙が様々な形で展示されているほか、『ジャンプ』の歴史で欠かせない作品を、原画展示52作品、参考展示3作品を解説文つきで閲覧できる。また、大きく創刊号、70年代、80年代に分け、ジャンプの成長の歴史を紐解く企画コーナーも。

最初の注目は、やはり1968年7月11日に発売された創刊号の展示コーナー。「ぜんぶ漫画」「ぜんぶ読切」「テレビが当たる大懸賞」「90yen」など、当時の様子がわかるキーワードが満載。また、初代編集長・長野規氏の言葉や、愛読書アンケートはがき、創刊号からスタートした連載「父の魂」(貝塚ひろし)、「くじら大吾」(梅本さちお)の貴重な原画などもチェックできる。

また、70年代・80年代の巨大な表紙パネル群をはじめ、漫画家と愛読者が海外旅行できる企画「愛読者賞」コーナーや、厳選された表紙の実物ギャラリー、どの年代に部数が大きく伸びたかが一目で分かる年表、ファミコン世代にはたまらない「ファミコン神拳」コーナーと盛りだくさんの内容だ。

さらに、『ジャンプ』アニメ化作品を集めたコーナーでは、貴重な映像が見られるほか、読者投稿コーナーの革命「ジャンプ放送局」、創刊から80年代全作品リストの一覧が展示されている。

最後のエリア「ジャンプ展公式ショップ」では、200種類を超えるオリジナルグッズが販売されている。中には『魁!!男塾』や『コブラ』、『聖闘士星矢』の会場限定Tシャツや、ジャンプ展特別カラーのキン肉マンフィギュア「S.H.Figuarts キン肉マン(王位争奪編Ver.)ORIGINAL COLOR EDITION」といったこの会場でしか入手できないアイテムもラインナップ。

そして、会場に隣接しているミュージアムカフェ「THE SUN」(営業時間:11:00~22:00)では、『ハレンチ学園』『男一匹ガキ大将』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『キン肉マン』『キャプテン翼』『北斗の拳』『DRAGON BALL』『シティーハンター』『聖闘士星矢』の9作品をイメージしたハンバーガーが登場。見た目も味も並々ならぬコダワリで生み出されたバーガーとのことなので、ぜひ、その味を自身で確かめていただきたい。どれがどの作品をモチーフにしているかわかるだろうか?

ちなみに、来場者にはICカードなどに貼れる「週刊少年ジャンプ表紙ステッカー(全10種)」(『男一匹ガキ大将』『ハレンチ学園』『シティーハンター』『北斗の拳』『聖闘士星矢』『キン肉マン』『キャプテン翼』『Dr.スランプ』『DRAGON BALL』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)がランダムで1枚配布されるので、こちらも楽しみにしてほしい。

プレミアムバンダイでは「週刊少年ジャンプ展VOL.1」とのコラボ企画として、「週刊少年ジャンプ展VOL.1」の招待券が50組100名に当たるキャンペーンを実施している。なお、プレミアムバンダイでは『キン肉マン』はもちろん、『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』など、今回の「ジャンプ展」の対象となった作品のアイテムも多数展開している。

■「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.1」
・一般公開会期:2017年7月18日(火)~10月15日(日) 会期中無休
・平日:10:00~20:00(最終入館19:30)
・土日祝日及び8月14日(月)~18日(金) 9:00~21:00(最終入館20:30)
・チケット:一般/学生 2,000円(前売り券1,800円)ほか
・会場:森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階)

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