ペーパーレス化が進んでいる現代においても、ビジネスシーンでのプリント需要は根強い。サービスの提案や紹介、各種契約にはいまでも印刷は欠かすことができず、カラーレーザー複合機市場はむしろ好調といえる。なかでも近年注目されているのは、5~10名程度の小規模オフィスや店舗、医療介護現場などに求められるA4の複合機だ。そんな加熱するA4カラーレーザー複合機市場に、ブラザーが満を持して新機種「MFC-L9570CDW」を投入した。
店舗や事務所に求められる印刷を一台に集約
「MFC-L9570CDW」は、JUSTIO(ジャスティオ)のフラグシップとして発表されたモデルだ。カラーレーザー複合機ながらも、サイズはW495×D526×H549mm(突起部除く)、重量は約29.7kgに抑えられており、オフィスデスクの上にスペースがあればすぐにでも導入できる。ホワイトとグレーを基調としたデザインは、小規模オフィスや店舗はもちろんのこと、医療や介護といったシーンにも違和感なくなじむだろう。
液晶タッチパネルは、旧機種の3.7インチから7インチへと大幅に大画面化。接続端子は、前面にUSBフラッシュメモリからのダイレクトプリント用のUSB 2.0端子、背面にPC接続用のUSB 2.0 Type-B、有線LANと、FAX用、外部電話接続用のモジュラージャックを備えている。
プリントやスキャン、コピーはもちろん、トレイへの用紙補充やトナー交換などのメンテナンスも、ほぼすべて前面から行える。背面排紙を利用しないのであれば、背面をぎりぎりまで壁に近づけられるため、スペースに限りがあるオフィスでは便利だ。
新モデルの特徴として挙げられているのが、耐久性の高さ。印刷部の寿命は約20万枚で、部品や内部構造を見直し、本体の質感や稼働部の安定性を向上させた。5年の長期保証も提供されており(有料)、印刷の多いオフィスでも安心して利用できそうだ。ランニングコストはモノクロ印刷が約2.5円/枚、カラー印刷が約15.3円/枚となる。
ビジネス文書に好適なクッキリとした印字品質
「MFC-L9570CDW」の旧機種からの大きな変更点は、トナーとドライバーの改良によって、ビジネス文書の印刷品質が向上したことにある。より文字やグラフが鮮明に印刷されるようになっているのが特徴だ。今回は、実際にPDFファイルや表計算ソフトのファイルなどをプリントし、再スキャンを実施したので、画質の参考としてほしい。