2月に「"ビジネスシーン"でMFC-J6980CDWをご利用いただける方」という要項で募集を行った、ブラザーのA3ビジネスインクジェット複合機「MFC-J6980CDW」。
ブラザーのA3ビジネスインクジェット複合機「MFC-J6980CDW」。従来機に比べ大幅に高速化されたファーストプリントをはじめ、全色顔料ベースインクの採用など、数多くのブラッシュアップが行われている |
このたび読者モニターとしてご協力いただいたのは、東京都町田市にある和光大学経済経営学部で経済学科長を務める准教授の清水雅貴氏だ。環境経済学の専門家として活躍する同氏。環境経済学は、地球温暖化や森林伐採といった問題への対策を経済の側面から見る学問だという。 環境問題について、費用の観点から防止・解消・救済など、どういった対応が最適かを探っているそうだ。その研究の場で、「MFC-J6980CDW」はどのように活用されているのだろうか。ご本人に詳しく話を聞いてみた。
主な用途は研究資料のプリント&スキャン。A3を多用するスタイルが特徴
──普段はどのような用途で複合機を使用されていますか?
清水氏:一番利用頻度の高いものは、研究資料の印刷です。経済学の分野に限らず、研究資料のオンライン化が進んでいます。しかし、私は鉛筆やペンを持ち、加筆をしながら読み進めるタイプですので、印刷は非常に重要なファクターとなっています。また大学の授業が始まりますと、教材も大量に印刷することになります。シーズンによっては封筒やはがき印刷も行いますが比率としてはかなり低いといえるでしょう。
──スキャンの利用頻度と、読み取り対象について教えてください
清水氏:スキャナーも研究資料の読み取りに頻繁に利用します。PCにPDFファイルとして直接取り込むことが多いですね。冊子体でなければ、ほぼADFを使います。また日常の教育現場では、学生の各種書類をその場でコピーするために利用するケースも少なくありません。従来機種には両面読み取り機能がなかったので、まず奇数ページだけをスキャンし、その後ひっくりかえして偶数ページをスキャン、最後に出来上がったPDFファイルを一つにまとめるという面倒で効率の悪い作業もやっていました(笑)。
──「MFC-J6980CDW」はFAXも搭載していますが、普段お使いになられますか?
清水氏:実はFAXは欠かせない機能です。企業さんとやり取りする際はEメールで済みますが、地方自治体さんだと郵送かFAXを希望されるところがまだまだ多いのです。依頼状や質問などは、いまでも基本的にFAXで送るようにしていますね。FAXの強みは即時性です。Eメールではすぐに見てもらえないことが多いですが、FAXならば印刷されたものを同じ課の人が配布してくださるので、電話での打ち合わせもスムーズに進みます。つい先日も、緊急の要件で、FAXによって即時に了承を得られたという出来事がありました。
──複合機の使用頻度は非常に高いようですが、一カ月にどのくらいの枚数を印刷されるのでしょうか?
清水氏:大学の授業がないときであれば使うのは私一人ですので、月に500枚程度です。しかし授業が始まると、授業用の資料の印刷や学生のレポートのコピーなども行いますので、800~1,000枚は使いますね。卒業論文の時期になるとさらに増えます。また、私は授業資料をA3用紙に印刷しているので、授業期間中は非常にA3印刷の機会が多くなります。とはいえ、やはりA4が圧倒的に多く、90%を占めるでしょう。残り10%がA3です。その他のサイズはごく稀ですね。
──授業資料をA3用紙にプリントするのは、どういった理由からなのでしょうか?
清水氏:環境経済学という分野の研究をしておりますので、裏紙を使ったりといった環境に配慮した工夫をしています。A3用紙を利用している一つの理由は、そういった観点からです。普通ならばA4用紙をステープラーで止めたりしますが、やはり環境に対してステープラーの金具はあまり良いものではありませんからね。
A3はその面積の広さの分、情報を満載でき、効率化も行える用紙です。1枚の用紙でA4組4ページを利用できるわけですから、用紙の節約面でA3両面印刷は有用です。やり方によっては冊子体にすることも可能ですよね。仮にスペースが余った場合は、学生の勉強に役立つようその箇所にメモ欄を作っています。また、授業前ギリギリまで資料を作成していることが多いので、A3両面であれば素早く印刷を終えられるのも良い点だと思います。