画用紙やノートを片手に公園へ、打ち合わせ先へ、カフェへ。想い描くままにペンを走らせ、アイデアを絵にしていく……。こんなとき、ペンタブレットを日常的に使っている人なら、「このスケッチが、そのままデータ化されないかな」「スキャンするのが手間だな」と思ったりはしないだろうか。
ペンタブレットがどんなに高機能になり、紙のリアルさに近づいたとしても、"紙に描く"という作業は「続けたい」「省略できない」「欠かせない」という声が多いのも事実。
そんなユーザーの声に応えるペンタブレットが、ワコムから満を持して登場した。それが「Wacom Intuos Pro Paper Edition」。1月下旬にリリースされたこのモデルの発売記念イベントがこのほど、東京・西新宿の特設会場で開かれ、マーケティング担当者や製品開発者たちに話を聞く機会を得た。そこで、このイベントの様子を前後編の2回に分けてお伝えしていく。前編では、製品の詳細についてご紹介する。
スキャン作業から解放、4形式でエクスポート
イベントの前半では、ワコムクリエイティブ・ビジネス・ユニット プロダクトマーケティング担当の小幡幸結氏(以下、小幡氏)が Wacom Intuos ProならびにWacom Intuos Pro Paper Editionの特徴やターゲットなどについて教えてくれた。Wacom Intuos ProならびにWacom Intuos Pro Paper Editionの特徴を箇条書きで示すと以下の通りだ。
筆圧レベル8,192レベル、ペンの正確さ・追従性が向上し、よりリアルな描き味に
摩擦の多い「ラフ」、標準の「スタンダード」、滑りやすい「スムース」の3タイプの描き味があるオーバーレイシートが選べる
紙の上でのアイデアスケッチから仕上げまで、制作フロー全体で活用できる(Wacom Intuos Pro Paper Editionのみ)
作業用パソコンがある現場に限られた制作から解放され、場所を問わずどこでもこのモデルひとつで作業ができる(Wacom Intuos Pro Paper Editionのみ)
紙にスケッチした絵は、4形式でエクスポート。保存は200ページまで可能。レイヤーは無制限に保存できる(Wacom Intuos Pro Paper Editionのみ)
Wacom Intuos Proのターゲットは、イラスト、グラフィックデザイン、建築デザイン、3D CAD、スカルプト、写真、映像、モーショングラフィックスなどの現場で活躍するイラストレーター、マンガ家、グラフィックデザイナー、ファッションデザイナー、建築デザイナー、3Dデザイナー、フォトグラファー。Wacom Intuos Pro Paper Editionは、その中でもアイデアを紙に描くことが多いイラストレーター、マンガ家、グラフィックデザイナーをターゲットとしている。
スキャナーとペンタブが合体、その重さ700グラム
Wacom Intuos Pro Paper Editionの進化や特徴の最たるものは、"紙とペンタブのバリアフリー"。ペンタブレットを外へ連れ出し、紙をクリップし、普段通りにペンを走らせ、アイデアを描く。このモデルは、そこでスケッチした絵やメモなどを、パソコンがある作業場へ持ち帰り、スキャンするという手間から解放した。小幡氏は以下のように語る。
「このモデルはBluetooth接続ができるようになりました。ペンタブレットとPCがつながり、Wacom Inkspace(Win/Mac対応)を介して転送され、4つの形式でエクスポートができます。2月下旬からはiOSやAndroidにも対応する予定です」
その4つの形式とは、JPG(背景=白)、PSD(透過+レイヤー情報)、PNG(透過)、SVG(ベクター)。
「ボタンを一回押すと保存、もう一回押すとレイヤーを追加。アナログで描きながらもデジタルですぐにつながるというワークフローを実現しました。さらに、これまで鉛筆で下書きし、パソコン脇にあるスキャナーで取り込むという流れでしたが、このWacom Intuos Pro Paper Editionは、これ一台で下書き・スケッチから、データ化してペン入れ・色塗り、仕上げまで行えるのです」(小幡氏談)
カフェで打ち合わせ、電車のなかでクロッキー、公園でひと休み……。そんなシーンで、サッとペンタブレットを使うには、製品自体が軽く、持ち運びが容易でなければならない。小幡氏は、その点についても従来の製品と比較し、その進化を伝えた。
「たとえば、現行のWacom Intuos Pro Medium の外形寸法は横380ミリ、縦251ミリ、厚さ12ミリですが、新しいWacom Intuos Pro Paper Edition は幅338ミリ、縦219ミリ、厚さが8ミリと、コンパクトで薄くなりました。また、それにより重量は、1,000グラムから300グラム減の700グラムへと軽量化し、さらに丈夫で壊れにくい構造に進化させることができました」
アイデアが浮かぶ前からフィニッシュまで、ひとつのペンタブレットで作業できる"制作バリアフリー"を実現させた Wacom Intuos Pro Paper Edition。後半は、開発担当者の言葉から、このモデルの真価に迫ってみよう。
(マイナビニュース広告企画:提供 株式会社ワコム)
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