フォトコン入賞を狙うなら正確な仕上げが大切
写真撮影が好きな皆さん、液晶ディスプレイにはこだわっていますか? 良い作品を撮るためにカメラやレンズを吟味することは必要ですが、それだけでは不十分。レタッチやRAW現像によって作品を狙い通りのイメージに仕上げるには、高精度で広色域な液晶ディスプレイが欠かせません。
出力形態がプリントの場合はもちろん、印刷せずにウェブやSNSなどで公開・発表する場合でも、正確なデータとして完成させることが大切です。近ごろはデータのみで応募できるフォトコンテストも増えていますが、そんなときは特に、独りよがりの仕上がりでは通用しません。
そこで今回は、写真用途に適したお薦めの液晶ディスプレイを紹介します。写真を忠実に再現できるディスプレイを使用することで、自分以外の環境で鑑賞された場合でも、できる限り意図した通りの発色や明るさで表示される作品を目指したいところです。そこで今回は、写真用途に適したお薦めの液晶ディスプレイを紹介します。
写真を忠実に再現できる液晶ディスプレイとは
写真用途で液晶ディスプレイを選ぶ際の、スペックや付属品などのチェックポイントを確認していきましょう。
- 1.サイズ27インチ、解像度2,560×1,440は欲しい
液晶のパネルサイズは、数年前に比べると大画面化が進み、最近は24~27インチ程度が主流。写真用途の場合、27インチ以上は欲しいところです。大画面であるほど迫力ある写真表示が楽しめるほか、作業スペースが広がり、レタッチなどの効率が高まります。
サイズが27インチ前後の場合、解像度はフルHD(1,920×1,080)、WQHD(2,560×1,440)、4K(3,840×2,160)などの選択肢がありますが、おススメはWQHDに対応したモデル。フルHDモデルは価格の安さが魅力ですが、パネルサイズに対して解像度が低く、画面がやや粗く感じます。4Kモデルは徐々に製品数が増えていますが、まだ少々高価なことが難点です。そんななか、WQHDモデルはサイズと使い勝手、価格のバランスが取れているといえます。
- 2.パネルの種類はIPSが望ましい
液晶パネルは、駆動方式によってTN、VA、IPSなどの種類に分かれます。写真用途の場合、視野角が広く、発色が安定しやすい特性のあるIPSが適しています。
- 3.表面は光沢ではなく非光沢
パネルの表面処理は、グレア(光沢)とノングレア(非光沢)にわかれます。グレアは色鮮やかでコントラストが高めのため、写真が見栄えよく感じます。ただし、表面に映り込みが生じやすいことや、目が疲れやすいことが弱点です。
一方でノングレアは、グレアに比べると鮮やかさで劣りますが、映り込みが少なく、目が疲れにくいというメリットがあります。どちらを選ぶかは好みの問題ともいえますが、レタッチやRAW現像などの作業時間を考慮すれば、お薦めはノングレアです。
- 4.Adobe RGBの表示に対応するか
広色域をうたう液晶ディスプレイの多くは、Adobe RGBの表示に対応し、そのカバー率が性能を表すひとつの目安になっています。Adobe RGBは、アドビが提唱した色空間で、デジカメの基本的な色空間であるsRGBに比べてより広い色を表現できるという特徴があります。
このAdobe RGBを活用するには、撮影時のカメラ設定の際、またはRAW現像の際に、色空間としてAdobe RGBを選択します。その上で、対応液晶ディスプレイを使うことで、sRGB以上の鮮やかな色を表示したり、微妙な色の違いを確認することが可能になります。
- 5.カラーモードの切り替えはスムーズか
写真の使用目的によっては、Adobe RGBではなくsRGBを選択したほうがいいこともあります。例えばウェブで写真を公開する際や、印刷せずにデータとして写真を提出・応募する場合などです。
そのため、Adobe RGB対応ディスプレイのほとんどは、sRGBなどほかのカラーモード(カラースペース)への切り替えられます。多くの製品では切り替えをOSDメニューから行いますが、なかにはリモコン操作でスムーズにモード変更ができる製品もあります。
- 6.パネルは10bitパネルか
液晶ディスプレイの表示色は、RGBの各色8bitの約1,677万色に対応したものが一般的ですが、さらにワンランク上の製品では、RGB各色10bitの約10億6,433万色に対応しています。より滑らかな階調再現によって、レタッチやRAW現像が的確に行えるというメリットがあります。
- 7.フリッカーフリーに対応しているか
液晶ディスプレイを背面から照らすライトは、現在はLEDを採用したものが主流です。LEDの点滅によって、長時間使用すると目が疲れる場合がありますので、フリッカーフリーに対応した製品がおススメです。
- 8.入力端子は自分の環境に合っているか
入力端子には、DVI、DisplayPort、HDMI、D-Subなどの種類があります。自分が使用するPC側の端子を確認しておきましょう。
- 9.遮光フードは付属しているか
液晶ディスプレイの縁に遮光フードを装着すれば、照明器具の映り込みなどの外光反射を遮ることができます。市販の汎用タイプもありますが、装着時のバランスや使い勝手では専用タイプが上。意外と高価なので、標準付属でない場合は、前もって予算に含めておく必要があります。
- 10.キャリブレーション対応か
測色センサーを使ってカラーキャリブレーションができることは、写真用途の液晶ディスプレイに欠かせない条件です。キャリブレーション用のアプリケーションが付属するか、別売なのかも確認しておきましょう。
以上の10項目が写真用途の液晶ディスプレイを選ぶ上で、是非押さえておきたいポイントです。これらすべて満たす製品は、かなり高価になると感じる人がいるかもしれませんが、心配は無用。性能に妥協せず、コストパフォーマンスに優れた液晶ディスプレイを求める写真愛好家は、ベンキュー「SW2700PT」をチェックしてみましょう。
SW2700PTは、実売約8万円という低価格にもかかわらず、27型ワイドのIPSパネルを備え、解像度WQHD、Adobe RGBカバー率99%、10-bitパネル、フリッカーフリー、付属ソフトによるハードウェアキャリブレーションなどに対応。まさに至れり尽くせりの内容です。
このように、液晶ディスプレイにもこだわれば、より快適で楽しい写真家ライフを送れるはずですよ。
(マイナビニュース広告企画:提供 ベンキュージャパン株式会社)
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