カシオから、ゴルフ向けのウェアラブル・モーションセンサー「CMT-S10G」が発売された。スマホやタブレットと連携し、さらにはゴルフ向けカメラ「EXILIM EX-SA10」とも連携し、プレイヤーの姿勢やフォームを数値と映像で手軽に検証できる。
CMT-S10Gのスペックなどは別記事「カシオ、スマホと連携してゴルフスイングを分析するウエラブルセンサーをご覧いただくとして、ここでは、実際に体験した印象も交えつつ、開発スタッフへのインタビューをお届けしたい。製品の発売を目前に控えた12月初旬、カシオ計算機 QV事業部の野嶋磨氏と岩本健士氏に開発秘話などを伺った。
CMT-S10Gを体験!
―― カシオさんは2009年発売の「EXILIM EX-FS10S」以来、デジタルカメラのEXILIMシリーズから、ゴルフ向けモデルを製品化されてきましたね。
野嶋氏「はい。カシオ計算機では"日本のゴルフを強くする"というテーマを掲げて、ゴルフ関連の製品を提案してきました。その新しいフェーズとして何ができるかを考え、今回のウェアラブルセンサーという発想が生まれました。私たちはカメラに関する事業部に所属していますが、映像の価値を最大限に高めるというビジョンのもと、このようなモーションセンサーも開発するに至りました。
まず、ウェアラブルセンサー(CMT-S10G)とカメラ(EX-SA10)を、スマホやタブレットにインストールした「EXILIM Connect for GOLF」アプリを使用してペアリングします。今回は画面を見やすいように、タブレットを使いましょう。
アプリについては、もうひとつ『EXILIM Analyzer for GOLF』アプリを使い、これは動画の再生と分析を担当します。これらのアプリは従来のゴルフ向け製品でも使われているものですが、アップデートによってCMT-S10Gに対応します。どちらのアプリもiPhoneとAndroid対応で、無料でダウンロードできます」
というわけで、筆者も体験してみた。CMT-S10Gをズボンの背中側のベルト部分に付ける。クリップで挟むだけなので簡単。そして、専用カメラ 「EX-SA10」とスマートフォンを、カメラに同梱の三脚とアタッチメントに取り付けて正面に立てた。
―― センサーとカメラの両方がスマホにつながるんですね。
野嶋氏「CMT-S10Gは、体の動きをスマートフォンで「見える化」するセンサーです。映像だけでは伝わらなかったものを見える化して、お客様のゴルフ上達に役立てていただく、というものですね。
CMT-S10Gには、体の傾き、回転、水平を検出するために、加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサーが入っています。このCMT-S10Gが検出した数値と、カメラからの映像を組み合わせてプレイヤーのフォームを解析します」