みなさんは漫画をどんなときに読むだろうか。巻数の多い作品だとまとめて読むためにはどうしても自宅でじっくり……となってしまうが、電子書籍の登場により長編漫画でも場所を選ばず気軽に読めるようになった。

中でも「漫画読みタイム」として多くの人に活用されているのが、寝る前のひとときだ。寝間着に着替えてベッドに入り、いつでも寝られる体勢になった上でスマートフォンやタブレットで漫画を開く……、まさに至福の時間である。読み終わっても、すぐにその場で続刊や新作を購入できるので寝不足になってしまうのは贅沢な悩みかもしれないが。

今回、マイナビニュース会員500名に「寝る前に読みたい漫画」についてアンケートを実施。世の中の「寝る前に読まれている漫画」を調査した。

その結果、多くの人から支持を集めた作品をいくつか紹介しよう。

『逃げるは恥だが役に立つ』

『逃げるは恥だが役に立つ』(C)海野つなみ/講談社

現在、実写ドラマが大ヒットしている話題の『逃げ恥』こと『逃げるは恥だが役に立つ』の原作コミック。彼氏なしで派遣切りに遭ってしまった25歳OL・森山みくりが、家事代行の仕事をきっかけに36歳独身の会社員・津崎平匡と契約結婚するというお話。

就職として結婚するという設定のユニークさに目が行くが、決して飛び道具的な設定だけの漫画ではない。キャラクターはみんな魅力的だし、会話のテンポもよく、ついするすると読み進めてしまう。

世代問わず支持されていた作品だが、「コミカルでサクッと読めて楽しめる」、「この時代にあって役に立ててほしい事柄に満ちている」と特に女性からの支持を集めた。ライトな読み口が「寝る前」の読み物としてぴったりなのかも。

『きのう何食べた?』

『きのう何食べた?』(C)よしながふみ/講談社

作者は『大奥』などでも知られるよしながふみ。恋愛ものというわけではなく、基本的にはすでに付き合って同棲しているカップルの日常が淡々と描かれていく。ただ、主人公カップルは40歳を超えた筧史朗と矢吹賢二、いい歳のオジサン。つまり、ゲイカップルの日常を描いた作品である。

現代に生きるゲイカップルとしての悩みなどもときおり出てくるが、基本的には肩の力を抜いて読める作品だ。

本作のポイントは、作品名からもわかるようにおいしそうな料理の数々。肩肘張ったメニューではなく、あくまでも「ふだんのごはん」としての家庭料理が詳細なレシピつきで登場する。家庭料理だから真似もしやすく、寝る前に読んで明日の献立に役立てるもよし、だ。

『コウノドリ』

『コウノドリ』(C)鈴ノ木ユウ/講談社

昔と違い、出産は安全であるはず――、そういった認識を持っている人は多いだろう。しかし、実際には出産は大きな危険を伴う行為であり、現場は毎日のように想定外の事態と戦っている。

医者モノの漫画は数あれど、あまり目を向けられてこなかった「産婦人科」に焦点を当てた作品が、この『コウノドリ』だ。2015年にドラマ化されたので、記憶に新しい人も多いだろう。

毎年2,000件ほどの出産が行われる「病院」を舞台に展開される命のドラマ。「死」や「病」とも異なる、「生」という観点から医師と病院を見つめ直した物語は多くの共感を呼んでいる。取材も綿密に行われているようで、出産周りの鬼気迫る描写はリアリティにあふれている。

マイナビニュース会員からも男女問わず特に大勢から支持を集めた本作。感想コメントも「心があたたまる」、「人間が人間らしくあるべき行動に勇気づけられる」、「生きるヒントがある」とアツいものが多かった。それだけ人の心を動かす作品ということだろう。

『信長協奏曲』

『信長協奏曲』(C)石井あゆみ/小学館

こちらも男女問わず多くの人から支持された作品。現代の高校生・サブローが戦国時代にタイムスリップしてしまうが、あろうことか病弱な織田信長に「自分の代わりに信長として生きてくれ」と頼まれる……という設定。

突飛な設定を除けば意外と史実に忠実な歴史漫画として読めるのも特徴で、「うつけ者」という信長の性格をうまくとらえたストーリーが面白い。単なる歴史漫画だとどうしても感情移入ができず、客観的にしか読めないことも多いのだが、主人公を現代の高校生に置き換えることで、こうまで読む側の視点が変わるとは!

現代人であるサブローの視点に立ち、戦国時代を旅しているかのような感覚に浸れる歴史ファンタジーだ。寝る前に少しずつ読み進めていきたい作品だ。

『DAYS』

『DAYS』(C)安田剛士/講談社

アニメ化もされて人気急上昇中のサッカー漫画『DAYS』もアンケートでおすすめされていた作品。個人的な意見を挟ませてもらうと、今一番おもしろいスポーツ漫画の一つといっても過言ではないと思う。これは絶対に読むべきだ! と断言しよう。

『DAYS』の面白さは、サッカー描写の上手さもさることながら、ひ弱で運動神経も悪いいじめられっ子の主人公・柄本つくしが、強豪校のサッカー部に入ったことで自分の居場所を見つけて強くなっていくという成長譚。頼もしい先輩や仲のいい同級生たちとの掛け合いはまさに青春そのもので、寝る前にスカッと爽やかな気持ちになれること請け合いだ。

何より主人公がひたむきに練習を重ねて少しずつ成長していく姿に涙してしまう。名作の多いスポーツ漫画、『DAYS』も完結した暁には間違いなく名作と呼ばれるだろう。

今回は、マイナビニュース会員にアンケートを採り、「寝る前に読みたい漫画」に選ばれた作品からいくつかを紹介した。もちろん好みは人それぞれだが、ホラーやサスペンスなどの夢に出てきそうな作品よりは、さわやかで寝覚めが良さそうな作品が多く選ばれている印象だ。

みなさんもぜひ寝る前に今回紹介した作品を読んでみてほしい。

(マイナビニュース広告企画:提供 株式会社アムタス)

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