秋も深まり涼しくなってくれば、年末は目の前。この時期にやることといえば、大掃除、大晦日・正月の準備、そしてお世話になった方々へ送る年賀状の作成だ。とは言っても忙しい毎日のなかで、「年賀状のデザイン・宛名を作成するのはちょっと面倒……」「オリジナルデザインのものを送りたいけど時間がない」と思う方も少なくないのではないだろうか?
そんな方々にオススメなのが、スマートフォンだけで写真やスタンプを使ったデザイン、さらに宛名面の作成ができるブラザーの年賀状アプリ「Brother 年賀状プリント 2017」だ。今回はブラザーのインクジェットプリンター「PRIVIO DCP-J968N」とこの「Brother 年賀状プリント 2017」を使い、スマートフォンだけで年賀状を作る方法を紹介しよう。
ビジネス・プライベートで使えるテンプレートが約220種類以上
「Brother 年賀状プリント 2017」は無料で利用可能な上に、特別なアカウントも不要なアプリで、対応OSはiOS7.0以上、Android4.0以上。アプリをダウンロードし、起動したら、さっそく年賀状作成をしてみよう。
まず、写真や文字などを配置しデザインする裏面は「裏面(通信面)の作成」を選択。写真なしで作りたいなら「デザインテンプレート」、写真を入れたいなら「写真テンプレート」を選ぼう。
どちらのテンプレートにも「ベーシック」、「カジュアル」、「プレミアムコンテンツ」の3カテゴリーが用意されており、「ベーシック」には渋めのものが、「カジュアル」にはかわいらしいデザインが集められている。また、「プレミアムコンテンツ」はブラザーの無料会員サービス「Brother Online」に登録すると利用できるカテゴリーで、2017年は「酉年」にちなみ、「アヒル隊長」や「ピングー」のデザインが用意されている。
自宅プリントなら数枚ずつデザインを変更するのも簡単なので、仕事でお世話になっている人には写真なしの「ベーシック」を、親戚には写真を使った「カジュアル」なものを、子供の友達には「プレミアムコンテンツ」を、と作り分けても楽しいだろう。
メッセージやスタンプを使って個性的な年賀状を作ることも
テンプレートを選んだ後は、デザインをカスタマイズする工程へ。今回は、「写真テンプレート」を使った場合を紹介していく。まず、選択したデザインテンプレートが、画面に大きく表示される。「+」マークの部分が写真の入るところなので、ここをタップして使いたい写真を選択しよう。
「差出人コメント入力欄」は、タップしてから差出人の住所や名前を入れるのか、コメントを入れるのか指定する。コメントを入れる場合には「コメント入力」を選択して、文章を入力。改行やフォント変更もできるので、デザインとうまく合うように調整しよう。
写真とコメントに加え、さらに個性を出したい方には「スタンプ」がオススメ。既存のイラストスタンプやメッセージスタンプの他に「マイスタンプ」という、写真や文章をスタンプ化できるカテゴリーもあるので、よりオリジナリティのあるデザインにすることが可能だ。
オンラインアルバムが見られるQRコードで「想い出いっぱい年賀状」を作ろう!
ここまでは、年賀状の裏面デザインに関する手順を紹介してきたが、今度は本アプリの便利な機能「想い出いっぱい年賀状」について紹介したい。「想い出いっぱい年賀状」は写真アプリ「Scene」との連携機能を利用した、「いい写真がたくさんあって年賀状におさまりきらない」「もっとたくさんの写真を見て欲しい」という方にオススメの機能である。
「Scene」は、スマートフォン内にある写真を一覧化してくれる無料の写真管理アプリで、無料会員登録すれば、複数写真をまとめた「アルバム」をインターネット上に作れる。「想い出いっぱい年賀状」は、この「Scene」で作った「アルバム」のQRコードを発行する機能で、年賀状に印刷されたQRコードをスマートフォンのカメラ機能で読み取ると、インターネット上にアップしたアルバムが見られるようになる。
このオンラインアルバムは都度、更新ができる。つまり、年賀状を早めに投函しても、クリスマスや大晦日といった年末行事の写真をアルバムに追加したり、初日の出や初詣の写真を追加したりできるのだ。
使い方は簡単で、「Scene」のアカウントを作ってからアルバムを新規作成し、入れたい写真を指定する。アルバムが完成したら右下の「アルバムを共有」をタップして共有範囲を決定、そして最後に「リンクの共有」で「年賀状プリント」を選択すればOKだ。
「Brother 年賀状プリント 2017」側の操作は、まず「スタンプ」の一番右にある「QRコード」というタブを選択、次に利用したいアルバムを選び、次の画面で「発行する」を指定すれば、スタンプと同じようにQRコードを配置可能だ。年賀状の文面で、「QRコードを読み取ればアルバムが見られる」などと添えておくとわかりやすいだろう。今年の年賀状はQRコードのついた、技アリな年賀状作りに挑戦してみるのはいかがだろうか。