ストリートファイターVがリリースされて3カ月。同タイトルはシリーズとしてはじめて、PCと家庭用ゲーム機というクロスプラットフォームでの対戦をサポートし、ますますPCでも格闘ゲームがプレイしやすくなった。PCを使ったゲーム大会も数多く開かれるようになり、これまでよりもPCで格闘ゲームをプレイするプレイヤーも増えつつある。
本レポートでは、2016年5月28日に開催されたストリートファイターVの1dayトーナメント「RAGEマスターリーグ 玄武杯」の様子をレポートするとともに、プロゲーマーのかずのこ氏(Kazunoko)氏へのインタビューの様子をお届けしたい。
白熱した「RAGEマスターリーグ 玄武杯」
「RAGE」は、CyberZが主催するe-Sports大会。このほど、東京・秋葉原の「e-sports SQUARE AKIHABARA」にて開催された「RAGEマスターリーグ 玄武杯」では、マウスコンピューターのゲーミングPCブランドG-Tuneを協賛に迎え、ストリートファイターVを競技タイトルとして採用している。同大会では、プロ選手や、すでに実績のあるプレイヤー、ニューフェイスまでさまざまなプレイヤー128人がエントリー。午前中から予選を行い、8人が決勝トーナメントに進出した。
決勝トーナメントでも、いずれも劣らぬ強豪プレイヤーによる白熱した戦いが繰り広げられ、ナッシュを使うyukadon選手が優勝、ララを使う金デヴ選手が2位、キャミィを使うかずのこ選手が3位という結果となった。優勝したyukadon選手には賞金50,000円とG-TuneのストリートファイターV推奨PC、2位の金デヴ選手には賞金30,000円、かずのこ選手には賞金10,000円が贈られた。
プロゲーマー「かずのこ」選手インタビュー
大会の最中、「かずのこ」選手にインタビューを実施した。ストリートファイターVが発売してから4カ月あまり経過しているが、現在のストリートファイターVに対する印象やキャラ評価に加え、「PCで格闘ゲームをプレイする良さ」について語ってもらった。
かずのこ選手。G-Tuneが機材協力を行うゲーミングチーム「Team:GODSGARDEN」所属のプロゲーマー。GUILTY GEARシリーズやBLAZBLUE、ストリートファイターシリーズなどを中心に活躍。スーパーストリートファイターIV AEにおける闘劇2連覇をはじめとして、さまざまな大会で好成績を収める。Capcom Cup 2015では、ウメハラ氏をやぶり見事優勝。世界王者となった |
――ストリートファイターVが発売されてから少し経ちましたが、発売当初といまで印象は換わりましたか?
かずのこ選手:最初は、シンプルなゲーム性に仕上がっていて、プレイヤー同士の実力差があまり出ないようにみえました。でも、実際に触れてしばらくプレイしてみると、細かいテクニックの積み重ねでダメージを与えられたり、シンプルでもプレイヤーのレベルによって細かく内容を変えられるという印象に変わりました。
――試合を見ていると差し合い重視という印象を受けました。
かずのこ選手:差し合いももちろん大事ですが、例えば起き攻めのときのタイミングや、今作では先行入力が可能になっているので、セットプレーなどで持続的に攻撃を重ねることがより重要になっています。
――キャラクターについてはどんな変化がありましたか?
かずのこ選手:例えばケンはフレームだけ見ると結構弱かったりするのですが、ストリートファイターVは、シンプルなうえにゲームスピードが速いので、フレーム的に弱くても、ヒットストップ自体が短ければ、そんなに苦にならない。ヒットストップの短さでケンの強さが生きている。最初は「一番弱い」って言われていたキャラでしたが、4カ月経ったら評価が見直され強キャラの1人になっていた。そこはストVをやり込んで見えてきた発見かもしれません。
練習する上でハイスペックPCのパフォーマンスが効いてくる
――ストリートファイターVはPlayStation 4に加えてPC(Steam)でもリリースされています。PCでゲームをするメリットについて教えてください。
かずのこ選手:SSD搭載のPCだと、ロードの時間が短く、ゲームプレイにおける待ち時間が短縮されます。練習をするときは何回も対戦を繰り返すので、特にプロゲーマーをはじめとして、練習時間が長くなりがちなプレイヤーは、同じ時間練習したとしても、倍ぐらいの試合数を経験できてしまいます。なので、SSDによるロード時間の効果は大きいですね。また、普段はデュアルディスプレイの環境で、片方のディスプレイでほかの人のプレイをみながら練習して、ほかの人の動きを自分のプレイに取り入れています。
――SSD以外にPCパーツで重要だと考えているものはありますか?
かずのこ選手:格闘ゲームをプレイする際に画質もすごく大事で、グラフィックスカードも重要です。ストリートファイターVのSteam版では、「低スペックモード」(Low spec mode)でプレイすることもできますが、途端に攻撃・技の距離が見えづらくなります。トッププレイヤー同士は、攻撃が届くか届かないかのギリギリの間合いを維持して戦うので、細かい間合い合戦に画像のクオリティがかなり影響します。
「読み」を鍛えるには画面を見ることが重要
――格闘ゲームにグラフィックが重量というのは意外でした。
かずのこ選手:画質が悪いと、攻撃が届く間合いを見誤ってしまうこともあります。格闘ゲームでは相手の様子や技のモーションも含めて、画面をしっかり見て情報を得ることがすごく重要です。例えば、自分の攻撃で相手がダメージを受けたときの様子で、地上戦を意識していたのか、あるいは対空を考えていたのかといったことも見えてきます。
相手の技の出始めをつぶしたというような場合に、モーションが数フレーム分しか出てないケースもありますが、そういうときでもどんな技を出していたかを見て「相手はこの技を出したかったんだ」という情報を得ることが必要です。それを繰り返すことで読みが鋭くなっていきます。そのため、画面は隅から隅まで全部見るようにしています。
――画面の情報量が多い環境で練習することが「読み」を鍛えることに繋がるということですね。
かずのこ選手:間合いの取り方や技の出し方など、相手なりの考え方があってキャラが動いていますが、その考え方を読みながら自分も動くのが格闘ゲームの面白いところだと思います。FPSは多人数対多人数なので、読みよりも瞬発力が必要とされることもあってか、20代後半にもなると「現役じゃない」といわれることもあります。
一方で、格闘ゲームでは30代後半になっても現役で活躍しているゲーマーがいます。それは、やはり1対1の勝負で、相手の考えていることを深く読み、予測することで勝利につなげることができるからで、そういう点でも画面は常に全部見ていて「相手の考えを読む」「出し抜く」という能力を鍛えることが重要です。
――大会中に「G-Tune」からかずのこ選手が使用するストリートファイターV推奨モデルの発売が発表されていますが、使い勝手について聞かせてください。
かずのこ選手:しっかりゲームプレイできる点はもちろんですが、高画質でプレイ動画を配信できるところが良いですね。格闘ゲームは動きが早いので、低画質での配信だと見ている人は何が起こっているのかわからなくなってしまいます。それでは楽しみが半減してしまいます。PCの進化により、ゲームをプレイする側、それを見る側両方の画質を高めることで、ゲームの魅力をみんなが再確認することにつながっています。
――最後に今後の抱負をお聞かせください。
かずのこ選手:今年も「Capcom Cup」に参加して、優勝することが第1の目標ですが、日本でeスポーツの文化を根付かせたいという思いがあるので、海外のプロツアーを転戦しながらも、日本の大会も積極的に参加して、もっともっとシーンを盛り上げていきたいと思います。
ハイスペックなCPUとGPUを搭載したG-Tune「ストリートファイターV」推奨PC
さて、G-Tuneが提供する「ストリートファイターV」推奨PCは、ミニタワーPC「NEXTGEAR-MICRO im570GA3-SFV」、かずのこ選手が使用している小型PC「LITTLEGEAR i310SA2-KZ」、ミドルタワーPC「NEXTGEAR i650PA4-SFV」を採用する。
エントリーモデルでもCPUに4コア/8スレッドのIntel Core i7-6700、グラフィックスにはNVIDIA GeForce GTX 960、ストレージに240GB SSDを搭載するなどハイスペックな構成を採用。かずのこ選手使用モデルではグラフィックスをNVIDIA GeForce GTX 970に強化し、まさにプロゲーマーの希望に応える最適な製品に仕上がっている。
「ストリートファイターV」というゲームの幕は上がったばかり、すでにプレイ中という人も、これからプレイしたいという人もG-Tune「ストリートファイターV」推奨PCで腕を磨いてみてはいかがだろうか。
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