前回、楽天証券経済研究所のファンドアナリスト・篠田尚子氏にご紹介いただいた投資信託のうちの一つ、ピクテのインターネット専用ファンドシリーズiTrustの「iTrust世界株式」を購入し、見事投資家デビューを果たしたアラサー社会人Y。
購入してから1カ月程経ったころ、楽天証券ウェブサイトに「月次レポート」というファイルが掲載されているのを見つけた。投資信託の運用状況が書かれているようだが、現状どのような状態なのか? 読み解き方が分からないYは、同じく少し前に「iTrust世界株式」で投資をはじめたHとともに、再び楽天証券を訪れた。
相談者プロフィール
H:営業職の独身アラサー女性。この先も独りで孤独に生きていく可能性もあり、不安を覚え、将来のために投資を始めた。
Y:編集職のアラサー男性。既婚者で、そろそろ子どもをつくることを真剣に考えるなかで、貯金だけではなく、資産運用をしたほうがよいのではないか? と考え、投資家デビューを果たした。
「月次レポート」の見かたは?
Y この「月次レポート」はどこを見ればいいのでしょうか?
篠田 そもそもこの「月次レポート」というのは、前月のファンドの運用状況や、ファンドに組み入れられている株式の銘柄などが記載されたものです。
篠田 特に着目していただきたいのは、基準価額の推移。前月からいくら値動きがあったのかなどを見て、このファンドの月間成績表のような感じで見ていただければいいかと思います。
H そうなんですね。
篠田 この「月次レポート」は月に1回運用会社から発行されています。ファンドを購入したタイミングにより、購入価格に比べてプラスになっている場合もありますし、その逆もあります。前月からの推移を客観的に確認することが重要ですね。
H なるほど。あとポートフォリオの状況という項目を見ると、組入れている銘柄を確認することができますよね。
Y ちなみに、篠田さんから見て「iTrust世界株式」の投資銘柄はどうでしょうか?
篠田 このレポートをみると、世界の名だたる企業ばかりを厳選しているのがわかります。以前ご紹介したGoogleの持株会社である「アルファベット」ですとか、日本ではあまり知られていませんが、「グラクソ・スミスクライン」という製薬会社が入っていますよね。製薬業界は世界的に活気があるので、こういう企業をきちんと取り入れているのはさすがですね。
H 「月次レポート」を見るだけでそんなところまでわかるんですね。
Y 僕は今回、このファンドを買ったこともあって、海外のニュース番組とかもチェックするようになりました。以前とは違って海外企業のニュースとかを出資者目線で見るようになったんですよ。
H 投資を始めて1カ月しか経ってないのに、すごい変わりようですね(笑)。
Y そうですかね(笑)?
H 良い傾向だと思いますよ。ニュースになるような海外の企業に投資しているんだって思うと楽しいですもんね。
篠田 そうですね。そういう意味では、興味深く読んでいただける項目だと思います。あとは、目を通した時に、知らない企業があったら調べてみるといいですよ。例えば「アンハイザー・ブッシュ・インベブ」。名前を聞いただけだとピンとこないかもしれませんが、「バドワイザー」と聞くとわかりますよね。
H ビールの「バドワイザー」の会社なんですね。一気に身近に感じました。
篠田 こういった身近な企業から興味を拡げていくといろいろな知識も身につきます。そうしたら他のファンドや株式を検討してみたりしても面白いかもしれませんよね。
ポートフォリオをメンテナンスするタイミングって?
Y ポートフォリオのメンテナンスが必要というお話を以前お聞きしましたが、具体的にはどのようなタイミングでポートフォリオをメンテナンスすべきなのでしょうか?
篠田 ポートフォリオのメンテナンスは一定期間で絶対にやらなければいけないということはなくて、人それぞれのタイミングで必要な時が違ってくると思います。例えば、結婚や一戸建てを建てるなど、ライフステージが変わってお金が必要になった時に解約するとか。
H それは分かりやすいですね。
篠田 あとは、マーケットの潮目が変わったと感じたタイミングですね。具体的には「海外株式」など相場の影響で、「iTrust世界株式」の基準価額が下がった時に買い増すなど。投資信託は1日や2日、1週間単位ではなく、もっと長期を見据えて運用しているものなので、メンテナンスは四半期(3カ月)から半年で十分です。
H 短期間でメンテナンスするのは良くないってことですね。
篠田 あまり小まめに動かすと、高値掴みになってしまって失敗してしまいがちです。不安になっても変に騒ぎ立てずに余計なことをしないことが投資信託で成功するポイントです。
Y とはいっても、マーケットにとってネガティブなニュースを見ると不安になりそうです……。
篠田 そうですね。ですが、マーケットの環境が変わった時でも、投資信託はファンドの中で投資先を組み換えたり、然るべき対処をしてくれています。なので、何もしない勇気を持つことも大切なのです。
H なるほど。あまり動かさなくて良いということでしたら、我々のようなサラリーマンでも安心して購入することができますね。
篠田 まさにその通りです。実は投資上級者の方も、投資信託は買ってからほったらかしにしておいて、個別銘柄で購入した株式だけをアクティブに運用していくという方もいらっしゃいます。
Y それは嬉しい!
篠田 でも、先ほどお話しされたように、ニュースをみる、インターネットで調べてみるなど、アンテナをはっておくことは重要ですから続けてくださいね!
HとY 本日はありがとうございました!
篠田氏から投資信託のコツや、楽しみ方を教えてもらった二人。彼らはこれからも投資信託を続けていくことだろう。この記事を読んだ皆さんが少しでも投資信託に興味を持ったならば、是非、一度ピクテのホームページで「iTrust」スペシャルコンテンツをチェックしてもらいたい。
(マイナビニュース広告企画:提供 ピクテ投信投資顧問)
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