革靴のお手入れに合う商品はどんなものがあるのだろうか? シューケア用品の売り場をのぞくと、幾種類ものクリーナー、クリーム、ブラシ……多すぎて何を買ったらよいのか分からない! そこでシューケアの"プロ"である東急ハンズ新宿店の藤田康雄さんに、革靴を長く履くためのお手入れのコツをうかがってみた。【提供:東急ハンズ】
ホビーの要素を多分に含んだシューケア
「シューケアは、身だしなみ+ホビー÷2ですね」とシューケアについての思いを語る藤田さん。自身を「僕は昔から靴磨きのプロだったわけではありません。80年代から素人磨きをやっていただけなんです(笑)」と言う。
藤田さんによれば、来店するお客様と接しているとシューケアやレザーケアが生活の1つに根付いていると感じるそうだ。実際にここ3~4年で東急ハンズのシューケア用品の売り上げも上がっており、「単なる身だしなみとしてだけではなく、洗濯やアイロンをする習慣に近いかもしれません。シューケアが特別なことではなくなってきている気がしますね」という。
また、夜自宅でお酒を飲みながらじっくりと靴を磨くという人がすごく増えているという話も。
「アナログレコードを聴くような感覚かもしれませんね。お手入れの方法さえ間違えなければ、ホビーの一環として楽しめる。靴を磨くときには集中するので、嫌なことを忘れるなんて方もいたり(笑)」。
さて、シューケアをきっちりしていくことで、靴が長持ちするというのはご存知の通り。
「革って人間の肌と同じで、ある程度水分と油分が必要です。それがなくなってしまうとパサパサの状態になってしまう。そうすると折ジワから割れてきます。ケアをしっかり行っていれば、私が持っている靴だと35~36年前のものがあります。靴底はプロに任せて貼り替えますが、基本的には自分でケアしますね。ケアさえしていれば30年以上は履き続けられます。そういう意味でもシューケアは大切だと思うんですよ」。
さらに、「靴にダメージを受けてからするアフターケアではなく、何かが起こる前にするビフォーケアが大事。コツとしては、靴がまだ新品の状態でクリームを塗っておくといいんです。最初の段階で靴にベールをかけるという感覚ですね。そうすることで、長持ちしていい風合いも得られるんですよ」と藤田さんは語った。靴好きを自称するマイナビニュース読者は、ぜひ一度東急ハンズ新宿店に足を運んでみてはいかがだろうか?
少量のクリームをじっくりと塗っていくことがコツ
さて、ここからは藤田さんにオススメのシューケア用品についてお話をうかがってみよう。
「ここではブラシは柔らかい馬毛です。コバは特に汚れが溜まりやすいので、丁寧にブラッシングします」。
次に「コロンブス×東急ハンズ シュークリーナー」。最近のシュークリーナーは水性ベースで、表面の汚れをよく落とすという。
「女性に対して説明するときは、化粧でいうところの"クレンジングのようなもの"と言います。表面の汚れ、以前に塗ったクリームを取る役目があります。毎回クリームを塗る人がいらっしゃいますが、毎回は実はやりすぎ。2~3回に一度、クレンジング=素の状態にしてあげればいいと思います」。
「コロンブス×東急ハンズシューケアシリーズ」、左上から「シュークリーナー」、「リファインローション」各1,200円(税別) |
また紫外線によるヌメ革の急激な色変化を緩和する「アンチエイジングクリーム」や、デリケートな革製品の保湿・保革・保護をする「コンディショニングクリーム」、スムース革製品の保湿・保革・保護をする「シャインクリーム」、ヌメ革のエイジングを促進させる「エイジングオイル」なども用意されており、製品にあったクリームを使い分けることで経年変化が楽しめるので、手持ちのレザー製品と末長く、“いい感じの風合い”で保ちたい方は、ぜひ藤田さんのようなプロに相談していただきたい。
「コロンブス×東急ハンズシューケアシリーズ」左上から、「クリーニングブラシ 馬毛」2,650円(税別)、「デリケートブラシ 山羊毛」3,150円(税別)、「ポリッシングブラシ 馬毛」1,550円(税別) |
靴クリームを塗るには右下の商品「クリームブラシ 馬毛」がオススメ。毛先を斜めにカットしてあるので、少量でも全面に塗ることができ、土踏まず部分やコバ部分にもクリームを塗りやすいデザインとなっている。なお、このブラシは、使用後ぬるま湯と台所石鹸で揉み洗いするのがお手入れ方法として最適らしいが、藤田さん曰く「私はO型なので毎回揉み洗いするのは苦手なんです(笑)。そういう方にはお古のTシャツの切れ端……白いTシャツだとより汚れが見やすいのでオススメです」とのこと。
ここで藤田さんから1つ注意点を「たまに靴磨きをする方で、クリームをべったりとつけてゴシゴシとこする方がいますが、あれは間違いです。どちらかというと人差し指を使って、クリームは少量で構いません。丁寧に靴を"すっぴん"の状態にします」。
難しいシュークリー選びのコツとは?
「コロンブス×東急ハンズシューケアシリーズ」上段、「シュークリーム(カラー/ブラック、Lブラウン、Dブラウン、ニュートラル)」各900円(税別) |
次にシュークリームを塗る(写真上)。黒は黒でいいが、藤田さんによると茶色のクリーム選びが難しいという。
「お客様にするのは、ドンピシャの色を選んでも半年~1年経つと、少し濃くなる。こげ茶の靴を買ったはいいが、つま先部分をエイジング、ビンテージ感を出したいという方は、少し黒を混ぜたりすることもある。ライトブラウンを買った方で、その色をキープしたいという方には、若干色が褪せてきますが、ニュートラルをオススメします。本体より薄い茶色、が基本です」。
「靴のカカト部分はすり足で歩かない限りはそれほど傷つく場所ではありません。捕色、栄養、ある程度のツヤもこの時点で出てきます。塗った後は少し乾かします。皆さん、1足分だけを磨きがちですが、靴磨きするときは2~3足を同じ工程で磨いていけば、ちょうどよく乾くのでオススメです」。
馬毛でホコリ落とし、豚毛でツヤを出す
豚毛のブラシを使って磨いていこう。豚毛は硬めなので、クリームを馴染ませたり、磨いたりするときに使用する。ちなみに今回使用する「コロンブス×東急ハンズ ポリッシングブラシ」は珍しい馬毛のショートカットタイプ。
「最初のホコリ取りに使用するブラシは、靴の色が黒でも茶色でも使い分ける必要はありませんが、クリーム後のブラッシングでは、色ごとに使い分けるのが基本です。色が移ってしまいますからね。ここでのブラッシングはゴシゴシと強めに磨いてください。ここまでのツヤが出れば、一般のお客様なら満足される方が多いですね」。
最後にワックス掛けだ。
「ワックスはある意味"オプション"として考えて貰えばいいと思います。乳化性のクリームの役目は補色・栄養・ツヤ、ワックスの役目はツヤと防水です。ツヤがある靴に防水スプレーをするとツヤの2割が失われます。でもなぜか日本人って防水スプレーが好きなんですよね(笑)」。
ワックスは基本的にはニュートラルであれば何色でも使用できるそうだ。ただ、ウイングチップなど穴が空いているデザインの革靴などは、穴の中にワックスが白っぽく残ってしまう場合があるので注意したい。この場合、補色性はあまりないがワックスが穴に残ってしまうことをふまえ、黒いワックスを使用するのがオススメだ。また、ワックスを塗る箇所はローファーの場合、少量をシワのあるつま先部分にだけ塗る。ここで覚えておきたいポイントは、ワックスは全体に塗る必要はないということだ。
「ワックスを塗ると一瞬ツヤが消えて見えますが、磨き上げることでさらにツヤが出てきます。この場合もシューキーパーを入れることで革が張って磨きやすくなりますよ。女性用ストッキングを使って磨くという人が割と多いみたいですが、そのままではなく、お古のTシャツなどを入れることで、布の"面"をつくって磨き上げるのがポイントです。力強くゴシゴシと磨いてツヤを出しましょう」。
いかがだろうか? 今回使用したシューケア用品は、まもなく創業100年を迎える日本初のシューケアブランド「COLUMBUS」と、東急ハンズがコラボレーションして開発されたプロ仕様のシューケアグッズだ。
「コロンブス×東急ハンズ シューケアセット」7,300円(税別) |
靴磨きって何からすればよいのか分からない! という方にはこんなスペシャルセットも用意されているので、この4月から入社!というフレッシャーズの方はもちろん、随分革靴のお手入れをしてないな……という方にまでうれしいセットではないだろうか。大切な革靴を蘇らせるのにオススメだ。革靴のお手入れをまだしていない方は、いますぐ東急ハンズの店舗でシューケアグッズをチェックしよう!
(マイナビニュース広告企画:提供 東急ハンズ)
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