就学児を持つ母にとって、1年のうちで最も試練の時と言ってもいいのが"夏休み"だ。朝学校へ行き、夕方帰ってくる学期中とは違い、休み中はたいてい子どもが自宅にいる。しかも夏休みはそれがほぼ毎日1ヶ月半ほど続く。「子どもは元気に外で遊んで来い!」と追い出したくても、この猛暑の中、1日中放り出すのは酷だ。かと言って、1日中家で過ごすのは、家事その他で忙しい主婦にとっては少々邪魔だし、何より本人が退屈してしまって耐えられない。

ご多分に漏れず、我が家も小3男児に手を焼く一家庭。夏休みといえば、ほとんどがエアコンの利いた部屋でゲームをしたり、本を読んだりして他愛もなく一日を過ごすというパターンが多いのだが、少しでも変化を付けるべく、この夏は一作戦錬ってみることに。それは、自宅へのホームプロジェクターの導入だ。

この夏はホームプロジェクターを導入することに!

我が家のリビングにあるメインのテレビは32インチだが、もう少し大きい画面を前々から望みながらも、都心の決して広いとは言えないマンション住まい。ある程度空間を確保したリビングを考えると、全体のバランスとしてやはり32インチ程度のテレビが圧迫感なく収まりがいいサイズだ。

とはいえ、映画やスポーツ中継といった臨場感が大切な映像は、32インチだと物足りない。特にもともと映画やスポーツ好きな筆者は、子どもが生まれて以降、映画館やスポーツ競技場に気軽に出掛けることが難しくなり、それらを自宅で疑似的に体験できる自宅のホームシアター化はずっと憧れだった。

そこで今回、子どもの退屈しのぎ策として改めてプロジェクターの導入を検討。しかし、プロジェクターで問題となるのがやはり投影距離。以前ホームシアター化を真剣に検討していた際にも同じ理由で挫折したことを思い出した。

プロジェクターで壁に大画面を映し出すには、物理的にそれなりの距離が必要となる。しかし、前述のとおり、都心の決して広くはないマンションで暮らす筆者宅では、ある程度の投影距離を確保しながら、プロジェクターはもちろん、HDD/DVDレコーダーの設置場所、配線等を考慮すると、部屋の動線が悪くなるなどの利便性的な問題が多数生じてしまう。また、プロジェクターは部屋が明るいところでは見えにくいので、もともとあるテレビと共存させる必要もあり、導入には多くの難題が伴う。ところが、今回設置した「超短焦点プロジェクター」と呼ばれるベンキューの「W1080ST+」ならば、わずか1メートルの距離で幅140センチ以上もある約65.7インチ相当の大画面を映し出せるのだ。1.5メートル確保できれば、横幅220センチ以上もある100インチ相当の画面となる。筆者も最初は半信半疑ながらも、とりあえず設置してみることにした。

ベンキュー「W1080ST+」。天面はA4サイズ程度のコンパクトな本体。本体の操作ボタンの他、リモコンも付属する

まずはHDDレコーダーと本体の接続から。接続はHDMIケーブル1本で、映像ソースもプロジェクターが自動で検出してくれるなど、複雑な設定をする必要もなく、難なく完了。

背面のインタフェース。MHLにも対応した端子を含むHDMIを2基装備する他、ビデオ端子、VGA経由でPCなどとも接続が可能

出力したい機器と本体を対応するケーブルでつなぐ

斜め前からの投射で生じる歪みは、"台形補正機能"で補正

詳細設定は"MENU"ボタンから呼び出すことができ、縦横比を変更したり、映像や音声のモードも簡単に切り替え

気分はまるで映画館!!

とりあえず、子どもがいつも見ているテレビアニメで投影してみる。子どもの身長の2倍近くあるビッグサイズで壁に映したところ、子どもどころか、親の私も圧倒され、思わず口を揃えて「うわぁ!」と歓声を上げてしまった。それだけで気分は映画館。その足でコンビニにポップコーンを買いに走った次第だ。自宅なので、寝っころがったり、声を上げたり、少々のお行儀の悪さは許容される。周囲に気を遣わずに楽しむことができる、プライベートシアター状態で、むしろ嬉しいのは親のほうだ。

DVDや録画したテレビ番組以外にも、さまざまな映像を出力してみたが、特にスポーツ中継やライブ映像は臨場感たっぷり。この夏我が家は甲子園(高校野球)の観戦を大いに楽しんだが、家族はもちろん、友人たちを招待すれば大盛り上がりできそうだ。

本体と壁との間は直線距離にして2.4メートルほど。映し出された映像の横幅は約2.7メートルで、HDサイズで120インチ程度に相当。写真左の液晶テレビは32インチ

身長140センチ弱の小学生との大きさ比較

"見ているだけ"のギャラリー的楽しみ方を広げてくれる

そしてもう1つ試してみたのが、ゲーム機器との接続。普段はあまりゲームに興味のない私でも、大画面に出力すると見ているだけで結構楽しい。ゲーム機のコントローラーは数に限りがあるので、たまに遊びに来る我が子の友達が大人数だと交代でプレイする必要がある。しかし、彼らの様子を見ていると、そういえばプレイしない子たちも見ているだけでそれなりに楽しんでいる。つまり、彼らにはゲームには"ギャラリー"として観戦する楽しさもあるようで、そういうシーンにこそプロジェクターはまさにうってつけ。プロジェクターは、"見ているだけ"のギャラリー的楽しみ方を人数的にも映像的にも広げてくれるアイテムのように思う。

ゲーム機との接続例。プロジェクター本体にはスピーカーが内蔵されており、音声出力用の機器を別途用意しなくてもよいので勝手がいい

そんなわけで、我が家に子どもの友達が大勢集まるようになった。親としては正直少々痛し痒しな部分もあったりするが、1人で家にこもって小さな画面を相手にゲームに興じるよりはよっぽど健全だ。最近の都会の子どもたちは子どもたちが集まって遊べる公共の場が少なくなっていることを不憫に思っていたので、家庭にプロジェクターを導入するというのも、そうした問題に対する今風のソリューションの1つと考えるのも悪くはないかもしれない。

映像が非常にシャープで見やすい

本製品で優れているのは、短い投影距離でも大画面を映し出せることだけに留まらない。プロジェクターと言えば、室内を暗くする必要があると思っていたが、日中カーテンを閉めなくても、画面が非常に明るく問題なく視認できる。また、画質も非常に高精細で鮮やか。家庭用のプロジェクターは高性能な機種でないと、白い色が白飛びしたり、黒がつぶれてしまったりするイメージを持っていたが、本製品ではまったく気にならない。白い壁紙にそのまま映しているにもかかわらず、映像が非常にシャープな点も非常に驚いた。

HDDレコーダーの番組表画面。白熱灯がついた夜間の部屋でも十分視聴可能

部屋の明かりを消して、真っ暗にした状態での投射イメージ。明るい映像であれば、照明が灯った部屋や日中でも視認できる

本製品の実売価格は12万円。決して安いものではないが、液晶テレビなら40インチ程度と同等の価格となる。もちろん液晶テレビと単純に比較はできないが、同じ価格で倍以上の大画面映像を自宅で楽しむことができることを考えれば、コストパフォーマンスは非常に高い。しかも、100インチのテレビを設置するとなると、パネルの厚さなどもあるので、それなりの設置スペースも必要となってしまう。

今や筆者宅では、ふつうのテレビ番組もプロジェクターで観るスタイルがスタンダードになった。一度この大画面を体験してしまったらもう離れられなくなってしまうほどの快適さなのだ。

とはいえ、プロジェクターは配線周りなどで部屋の動線や内観を損ねてしまうこともあり、かつ液晶テレビに比べると機動性などで劣る点もあり、例えばニュース番組や天気予報をチェックしたりする場合には不向きなので、日常利用としては26インチ~32インチ程度の中型テレビと併用するのがオススメの使い方だ。

家族間でのコミュニケーションが増えた

ホームプロジェクターによる大画面照射。憧れの大画面映像でちょっとしたセレブ気分を味わえるのはもちろん、予想外にメリットだったのは、家族間でのコミュニケーションが増えること。というのも、何より大画面であるということがポイント。32インチの液晶テレビだと、視聴エリアは正面の限られた位置になってしまうが、100インチを超える画面ならリビングのどの場所にいても大体見やすい。LDKタイプの我が家では、キッチンに立っていてもちょっと覗けば画面が目に飛び込み、スポーツ観戦なども"ながら家事"状態で見ていられる。ゲームも大画面表示だと、自分はプレイしていなくても、ギャラリーとして見ているだけでも楽しめる。他にも3DSなどのモバイル端末は、子ども1人だけで親は何をやっているのかがわかりにくいものだが、大画面でプレイしていると何をやっているのかが目が届くので家庭教育上もありがたい。

このように、大画面表示できるプロジェクターは、子どもが自宅に長居する夏休み中だけでなく、クリスマスや忘年会、新年会など家族や友人たちが自宅に集まる機会が増える冬の寒いシーズンにも大活躍してくれそうだ。筆者のように、自宅の広さや画質に対する信頼性を理由にプロジェクター導入を今まで躊躇していた家庭には、本製品を特にオススメしたい。

(マイナビニュース広告企画:提供 ベンキュージャパン株式会社)

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