家庭におけるインターネットといえば、一昔前までパソコンのみで利用するものだったが、今ではスマートフォンやタブレット、ゲーム機やテレビなど、さまざまな機器がインターネットに接続している。自宅に無線LAN環境を構築して、これらの機器を利用している人も多いだろう。
インターネットに接続する機器が増え、生活が便利になる一方、セキュリティ面のリスクや懸念も高まっている。マイナビニュース会員を対象に実施したアンケート調査では、自宅のネットワーク環境のセキュリティについて、約半数の48.0%が「不安を感じている」と回答した。また、セキュリティソフトをインストールできないゲーム機などの機器について、多くのユーザーがセキュリティ対策を講じていない状況が明らかになった。
本稿では、同調査の結果を紹介するとともに、セキュリティソフトをインストールできない機器のセキュリティ対策について考えていきたい。
ゲーム機やテレビのセキュリティ対策を行っているユーザーはわずか6.7%
今回、マイナビニュースでは、家庭内ワイヤレスネットワーク環境へのセキュリティ意識に関するインターネットでのアンケート調査アンケート調査を実施。自宅のワイヤレスネットワークに接続しているデバイスや、セキュリティ面の不安、現在行っているセキュリティ対策について聞いた。期間は2015年6月5日から6日までで、300件の有効回答を得た。結果は以下の通り。
まず、自宅のワイヤレスネットワークに接続しているデバイスを複数回答で聞いた。結果は「パソコン」(91.3%)、「スマートフォン」(59.3%)、「タブレット端末」(33.7%)が上位3つ。続いて、「ゲーム機」(19.3%)、「テレビ」(9.0%)という結果だった。
次に、自宅の無線環境やインターネット接続において、セキュリティの不安があるかを尋ねた。結果は、「とても不安」が13.7%、「どちらかというと不安」が34.3%となり、約半数の48.0%がセキュリティの不安を感じていることがわかった。
また、具体的にどのような脅威を不安に感じているかを複数回答で聞いたところ、「ネットワークからの疑わしい通信や攻撃」(45.3%)、「フィッシングサイトなどの危険なサイトへのアクセス」(36.7%)、「無線LAN機器の設定(の脆弱性)」(34.0%)、「ウイルスへの感染」(31.0%)といった回答が挙げられた。
さらに、ゲーム機やテレビなどのセキュリティソフトをインストールできない機器について、何かセキュリティ対策を行っているかを聞いた。すると、対象の機器を所持していないユーザーが53.0%となり、残りのユーザーのうち6.7%が「行っている」、40.3%が「行っていない」と回答した。対象の機器を所持しているユーザーに絞ると、8割以上がこれらの機器にセキュリティ対策を行っていないことがわかる。
また、セキュリティ対策を行っていないと回答したユーザーに対し、その理由を自由回答で尋ねたところ、「やり方がわからない」「どうすればいいかわからない」といった回答が多く挙げられた。また、「必要性を感じない」という回答も見られた。
セキュリティソフトをインストールできない機器をリスクから守るには?
同調査からは、パソコンやスマートフォン、タブレットという主要デバイスに続いて、ゲーム機やテレビを家庭のワイヤレスネットワークに接続しているユーザーも多いことがわかった。また、約半数のユーザーがネットワーク環境に何らかのセキュリティの不安を感じている反面、セキュリティソフトを導入できないゲーム機やテレビなどの機器では、ほとんどセキュリティ対策がとられていない実態が明らかになった。
しかし、セキュリティソフトを導入できない機器であっても、インターネットに接続する限り、もちろんセキュリティの脅威は存在する。たとえば、ゲーム機やスマートテレビに搭載されたWebブラウザを利用すれば、フィッシングサイトなどの危険なサイトにアクセスしてしまうリスクがある。また、防犯対策でも注目を集めているネットワークカメラの場合、脆弱性を攻撃されて盗撮などの被害に遭う危険性もある。
それでは、このようなセキュリティソフトを導入できない機器をリスクから守るには、どうすれば良いのだろうか。
まず、デバイス側の対策として基本となるのが、ファームウェアを常に最新の状態に保っておくことだ。デバイスに脆弱性が見つかった場合、メーカーから脆弱性を修正したファームウェアが提供されるため、更新することで当該の脆弱性を狙った攻撃を防ぐことができる。ただし、未知の脆弱性を狙った攻撃であれば、デバイス側では防ぐことができないため注意が必要だ。
もちろん、ワイヤレスネットワーク側の対策も重要となる。無線LANルーターの中にはフィルタリングサービスに対応した機種があり、フィッシングサイトなどの危険なサイト、アダルトやギャンブルなどの有害サイトへのアクセスをブロックすることができる。これらの無線LANルーターでは、アクセスを禁止するサイト、許可するサイトを細かく設定でき、ワイヤレスネットワークに接続する複数の機器に対して、一括でフィルタリングを設定できることが特徴となっている。
また、ネットワークの外側からの攻撃を含む、さまざまな脅威への対策として、ニフティが提供する「常時安全セキュリティ24プラス」などのセキュリティサービスを利用する方法もある。同サービスでは「サービスアダプター」と呼ばれる専用デバイスが提供されるので、現在利用しているルーターに繋げて設置する。この「サービスアダプター」に無線LAN接続することで、パソコンやスマートフォン、ゲーム機やテレビなどの家庭内で利用するすべての機器を一括で保護することができる。
各機器が「サービスアダプター」を介してインターネット接続すると、同社の「@niftyセキュリティセンター」を経由し、そこでウイルススキャンやフィッシングサイトなどの危険なサイトからのブロックが行われる。「サービスアダプター」自体ではなく、その先のクラウド上でセキュリティの脅威が排除されるのが特徴だ。
同サービスの月額料金は500円(税別)。最大3台のデバイスにインストールできる最新セキュリティソフト(Windows/Mac/Android対応)も提供されるため、セキュリティソフト選びで悩んでいる人にもおすすめできるサービスだと言える。ちなみに、インターネットサービスプロバイダ(ISP)として、@niftyを利用していることは必須条件ではなく、@nifty会員に登録すれば、その他のプロバイダを使っていても契約可能だ。
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マイナビニュース会員を対象に実施したアンケート調査では、家庭のワイヤレスネットワークに接続するデバイスのうち、ゲーム機やテレビなどのセキュリティソフトを導入できない機器では、ほとんどセキュリティ対策がなされていない実態が明らかになった。しかし、これらの機器についても、もちろんセキュリティの脅威は存在する。万が一の被害を防ぐためにも、本稿で紹介した方法を参考にして、対策をとってみてはいかがだろうか。
(マイナビニュース広告企画:提供 ニフティ株式会社)
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