NTT東日本・西日本が光回線を卸売りする「光コラボレーションモデル(以下、光コラボ)」が2015年2月にスタートした。携帯キャリアやプロバイダ各社など、多くの事業者が同モデルに参入して光回線サービスの提供を開始しており、ユーザーからの注目度も高いが、本格的な乗り換えはまだまだこれからのようだ。光コラボに興味はあるものの、「契約や手続きが面倒では?」と疑問を持っていたり、「もう少し様子を見たい」と考えているユーザーも多いのかもしれない。
MMD研究所が実施した「光セット割に関する実態調査」でも、同様の傾向を読み取ることができる。同調査は、光コラボなどの光回線サービスとスマートフォンをセットで契約することで割引になる「光セット割」について、ユーザーの意識を調査したもの。調査結果によると、光セット割への加入予定のないユーザーの約4割が、理由として「契約がめんどくさそう」と回答したという。
本稿では、マイナビニュースの過去記事も紹介しながら、光コラボへ乗り換えることのメリットを確認しつつ、本当に契約や手続きが面倒なのかをチェックしてみたい。
「光コラボへの乗り換えは面倒」は思い込み?
MMD研究所が実施した光セット割に関する実態調査では、16歳以上のスマートフォン利用者、男女2,200人を対象に、光セット割の認知度や加入意向を尋ねている。同調査結果によると、光セット割を「利用したいと思う」または「やや利用したいと思う」と回答した人は計33.9%に上った。
このうち、実際に光セット割への加入を考えている人に対し、加入する際に不安な点を聞いたところ、「契約がめんどくさそう」が44.5%で最も多くなったほか、「手続きがめんどくさそう」(34.9%)、「プランが複雑そう」(31.7%)、「サービス内容がよくわからない」(30.0%)という回答が続いた。
また、光セット割を利用したいが、今のところ加入予定がないと答えた人を対象に、加入予定がない理由を聞いたところ、同様に「契約がめんどくさそう」が39.4%で最も多かった。2位以下は「サービス内容がよくわからない」(24.9%)、「手続きがめんどくさそう」(23.1%)、「プランが複雑そう」(20.4%)となり、順位は異なるものの、加入を考えているユーザーが不安に感じている点とほぼ同様の結果になった。
同調査からは、光セット割や、同サービスの元となる光コラボについて、契約や手続きが「面倒くさそう」という印象を抱いているユーザーが多い傾向が読み取れる。しかし、その「面倒くさそう」という印象は、いわば"思い込み"と言えるかもしれない。
マイナビニュースの別稿「今さら聞けない! 話題の『光コラボ』『光セット割』をおさらい」では、光コラボ・光セット割の基本を解説しているが、そもそも光コラボとは、NTT東西が「フレッツ光」の光回線を卸売りし、プロバイダなどの事業者が自社ブランドで光回線サービスを提供する仕組みのこと。これまでフレッツ光を利用するには、回線事業者のNTT東西と契約し、加えてプロバイダとも契約する必要があったが、光コラボではプロバイダなど1社のみと契約するだけで光回線サービスを利用できる。
そのため、契約や料金の支払い先を一本化できることが光コラボの特長であり、従来のフレッツ光と比べると、むしろ契約はシンプルになる。また、プロバイダなどがワンストップで光回線サービスを提供することで、料金は従来よりも安くなる可能性があり、これがユーザーにとって一番のメリットとなっている。
さらに、現在フレッツ光を利用しているユーザーであれば、光コラボへの乗り換えは簡単だ。契約形態を変更する"転用"という手続きのみで乗り換えが可能で、立ち会いの回線工事などは不要。光コラボへの乗り換え手続きが「面倒くさそう」というのは誤解だと言えるだろう。
なお、別稿「自宅の固定回線がおトクに!? - 光コラボモデルの『U-NEXT光』にフレッツ光から乗り換えた」では、実際にフレッツ光から光コラボの「U-NEXT光」に乗り換えたときの手続きの流れを紹介している。転用に必要な"転用承諾番号"の取得から、U-NEXT光への申し込み、開通までを詳しくレポートしているので、ぜひご参照いただきたい。
光コラボ・光セット割に乗り換えると、2年間の節約金額は……?
前述のMMD研究所の調査では、自宅のインターネット環境についても尋ねている。それによると、自宅で固定回線を契約している人は全体の84.0%。さらに、契約している固定回線についても聞いたところ、「フレッツ光(東日本)」と回答した人が30.0%、「フレッツ光(西日本)」と回答した人が21.7%となり、固定回線を契約している人の約5割がフレッツ光のユーザーであることが明らかになった。
これまで見てきた通り、フレッツ光のユーザーであれば、転用で光コラボに乗り換えることが可能だ。工事不要の簡単な手続きで光コラボに移行し、料金を安くできる可能性のあるユーザーがかなり多いということがわかる。
それでは、フレッツ光から光コラボに乗り換えることで、実際にどのくらいの料金を節約できるのだろうか。マイナビニュースの別稿「『光コラボ』はどれだけおトク? フレッツ光とU-NEXT光の料金プランを比較してみた」では、U-NEXT光を例に、フレッツ光と光コラボの料金プランの比較を行っている。
比較したケースでは、フレッツ光からU-NEXT光に乗り換えた場合、戸建向けプランではプロバイダ込みで毎月720円安くなり、集合住宅向けプランでは毎月940円安くなる。いずれの場合も2年間の累計では最大2万円以上の違いになり、かなりの節約が期待できる。
また、U-NEXT光を提供するU-NEXTでは、同社のMVNOサービス「U-mobile」とのセット割「U-NEXT光&スマホ コラボレーション」を提供しているため、セット割で固定・携帯の料金がどのくらい安くなるのかのシミュレーションも紹介している。このシミュレーションでは、戸建向けに住む4人家族の場合、U-NEXT光のセット割に乗り換えることで、フレッツ光とキャリアのスマートフォンを使い続けるよりも2年間で50万円以上の大幅な節約になることがわかった。
なお、光回線とスマートフォンのセット割は、U-NEXTをはじめとするMVNO各社のほか、携帯キャリアでも提供を行っている。別稿「現状のスマホ利用料で光回線&スマホが使える!? - U-NEXTとキャリアのセット割を比較してみた」では、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの主要3社とU-NEXTのセット割を比較しているが、こちらのシミュレーションでは、キャリアのセット割の半額程度の料金でU-NEXTのセット割が利用できることを紹介している。
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マイナビニュースの過去記事を紹介しながら、光コラボの契約や手続きの特徴、料金面のメリットについて確認してきた。光コラボへの乗り換えを「面倒なのでは?」と思っている人もいるかもしれないが、現在フレッツ光を利用しているユーザーであれば手続きは簡単だ。
また、光コラボに乗り換えることで光回線の料金を節約できるほか、スマートフォンとの光セット割を利用することで家庭の通信費を大幅に節約することもできる。今まで様子見をしていた人も、この機会に光コラボへの乗り換えを検討してみてはいかがだろうか。
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