ジャパネットたかた、といえば真っ先にテレビショッピングを連想する人も多いことだろう。髙田明前社長の巧みな売り口上は、お茶の間でもすっかりお馴染みとなった。そんな同社だが、創業間もない頃からカタログショッピングにも力を入れてきたことは、意外にもあまり知られていない。そこで本稿では、同社の歩みをカタログの歴史を紐解きながら紹介していきたい。
カタログ創刊のいきさつ
1995年に創刊され、今年で20周年を迎えたカタログ「ジャパネット倶楽部」。ジャパネットたかたが、会員に向けて発行しているカタログだ。号を重ねるごとに紹介する商品も増え、それに連動してページ数も増えていったという。先日発行された20周年となる最新版(第50号)は、130ページを超えるボリュームとなっている。
さて、このジャパネット倶楽部はどのような想いで創刊されたカタログなのだろうか。第50号の巻頭に掲載されている座談会の模様から、髙田前社長の想いの一端をうかがい知ることができる。ここで発言をいくつか抜き出してみよう。
「(1995年当時)ラジオショッピング、テレビショッピングを利用したことのある会員様が数十万人になっていました。(カタログの創刊は)その会員様に向けて、商品をもっと伝えたい、というチャレンジ精神の表れでもあったと思います」(髙田前社長)。お客様の心で感じていただくもの、心に届くものを提供したいという創刊当時の想いは、今も変わらないと言えるだろう。
ジャパネットたかたでは、商品を紹介する際に具体的な利用シーンを言い添えることを忘れない。例えばタブレット端末なら「趣味が充実します。テレビ電話を使えばお孫様とのコミュニケーションにも便利です」、デジタルカメラなら「難しい設定は不要です。全自動モードなら、旅行先の思い出も綺麗に残せます」、電子辞書なら「100冊以上がこれ1台に入っています。海外旅行でも会話の手助けとなり、大活躍です」といった具合だ。これも髙田前社長の信念に基づくもの。その姿勢は、テレビショッピングでもカタログでも変わらない。カタログの最新号で、同氏はその狙いについて「商品によってお客様の生活がどう変わるのか、生活にどう役立つのか、そこを伝えることが大切です」と説明している。
ジャパネットたかたを創業し、ここまで大きく育てた髙田明前社長。毎日葛藤し、悩みながら歩んできた20年間だったという。周知の通り今年の1月には、経営者を退任することを表明した。長男の髙田旭人社長率いる新生ジャパネットには「これまでの想いを引き継ぎ、お客様に喜ばれる商品を届けてほしい」とエールを送っている。
ジャパネット倶楽部の歴史は家電製品の歴史
ジャパネット倶楽部の最新号をめくると、話題の自動ロボット掃除機、吸引力に定評がある人気の掃除機、水道水の約40倍の水圧で洗浄できる注目の高圧洗浄機など、最新の家電製品の数々が目に飛び込んでくる。どれも手に取れば生活が豊かになる商品ばかりで、「『モノ』の向こうにある生活や変化を伝えたい」という、ジャパネットならではの想いが伝わってくる紙面内容だ。では、過去のジャパネット倶楽部をめくるとどんな印象を受けるだろうか。たしかに商品ラインアップには、時代の流れを感じる。しかし、ジャパネットたかたが「感動を伝えたい」という想いは、今も昔も変わらないと言えそうだ。
時代の変遷にともない、テレビやビデオカメラは高機能化・低価格化が進んだ。長らく家電の王様だったブラウン管テレビは、やがて液晶テレビへと世代交代。多機能化が進み、最近では4Kテレビが登場している。ちなみに2003年に発売された30インチの液晶テレビの価格は548,000円で、庶民にはまだまだ高嶺の花だった。
家庭用ビデオカメラに関しては、1995年にコンパクトなモデルが登場して人気を集めた。2000年には光学25倍に対応した製品が、2005年にはDVDに保存できる製品が登場。2010年にはフルハイビジョンに対応した。ちなみに1995年に発売されたソニーの「ハイエイト ビデオカメラ」の価格は148,000円。家庭用ビデオカメラも、長らく非常に高価な存在だった。
カーナビゲーション・システムは、この20年間で外観も機能も大きく進化した。1996年に販売された「サンヨー ゴリラ NV-P2」は、音声ガイド付きのGPSアンテナ内蔵カーナビだった。スマートフォンどころか携帯電話も普及していない時代、当時の最先端の技術を詰め込んだゴリラ NV-P2は、多くのドライバーにとって夢のような商品だったに違いない。カーナビはその後、検索機能が充実しタッチパネルにも対応、3D交差点の表示が行えるようになり、近年では地デジ放送の視聴も可能となっている。ボディも薄型軽量へと進化した。当時の製品を写真で見ると、隔世の感がある。
分割金利・手数料なしの秘密とは?
ジャパネットたかたの利用者には「分割金利・手数料はジャパネットが負担する」という仕組みが喜ばれている。このサービスが生まれた背景には、髙田前社長のある体験が影響しているという。どのようなエピソードなのだろうか。カタログ最新号の欄外で「20周年 振り返りこぼれバナシ」として紹介されている。
「家族を撮りたい」という思いから、高価なビデオカメラの購入を検討した若かりし頃の髙田前社長。しかし当時ビデオカメラは非常に高価で、一括払いでは買いにくい製品だった。分割で買うにしても金利が気になる。髙田前社長は、このとき「分割金利・手数料がなければ、どれだけの人が幸せになれることだろう」という思いを抱いたそうだ。これは同時代の父親の多くが抱いた、共通意識でもあったことだろう。この苦い思い出が、後に「分割金利・手数料はジャパネットが負担する」というサービスを生むきっかけとなった。ちなみにビデオカメラは、現在もジャパネットたかたの象徴的な商品だが、そのルーツもこの若い頃の体験に見出だせるかもしれない。
カタログショッピング 20周年キャンペーンと今後
ジャパネットたかたでは現在、カタログショッピング20周年の感謝の気持ちを込めて「20周年プレゼントキャンペーン」を実施している。カタログ掲載商品を合計5,000円(税込み・送料別)以上購入した利用者を対象に、総額550万円分のジャパネットお買い物券が当たるという内容だ。キャンペーン期間は8月31日注文分まで。気になった方は、ホームページから無料会員登録を行うと、Web上でカタログを見ることができるのでチェックしてみると良いだろう。
髙田旭人社長は、最新号の巻頭で「弊社のカタログは商品を並べるだけでなく、写真や文字を通して商品の先にある感動を共有したいと考えています。これからも買い物を通して『今を生きる楽しさ』をお届けしてまいります」と述べている。新体制で迎える、ジャパネットたかたの次の20年にも期待したい。
(マイナビニュース広告企画:提供 ジャパネットたかた)
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