世界中のゲームイベントにおいて、公式ディスプレイとして使用されているベンキューのゲーミング液晶ディスプレイ「XL2430T」。前編では、FPSをプレイするうえでの「XL2430T」の優位性について、マルチゲーミングチーム「DetonatioN」の、「BattleField4」チーム『DtN BYCM』に所属するDustelbox選手にお話を伺った。一瞬の判断が勝敗に直結するFPSタイトルにおけるゲーミングディスプレイの効果は、感覚的にも非常に理解しやすいだろう。
では、日本サーバー設立の話も挙がっているMOBAの人気タイトル「League of Legends」などにおける、ゲーミングディスプレイがもたらす影響はどのようなものだろうか。後編では、MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)であるLeague of Legendsのチーム『Rabbit Five』に所属するAwaker選手のお話を聞いてみよう。
144Hz表示ができる「XL2430T」はLeague of Legendsでも効果アリ
──初めにAwaker選手自身のご紹介と、得意なチャンピオンなどについて教えてください
Awaker氏:はじめまして、チーム『Rabbit Five』のAwakerと申します。私は2013年の12月ぐらいに「DetonatioN」に加入し、しばらくはチーム『FrenzyX』でプレイをしていました。加入してからもう2年になりますね。今年はLEAGUE OF LEGENDS JAPAN LEAGUEに参加しています。League of Legendsでは主にJungleを担当しており、得意なチャンピオンは「Lee Sin」です。
──「League of Legends」を始めたきっかけとは?
Awaker氏:League of Legendsを始めたのは2010年終わり頃だったのですが、一度ゲームに飽きてしまってMMORPG(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)に戻ってしまいました。しかしその後、再度League of Legendsをプレイし始めたところ、偶然、対戦で別ゲームの友人と遭遇しまして。そこからLeague of Legendsをプレイする友人が増え、色々なところから「一緒にやろうよ」とお誘いが来るようになりました。当時はまだ日本人プレ―ヤーが少なかったため、どんどん輪が広がっていき、ゲームにのめり込んでいった形ですね。
──ゲームをプレイするにあたって重要だと思うデバイスについて教えてください
Awaker氏:昔は、PC本体、マウス、マウスパッド、キーボード、ヘッドセットという順番で重要視しており、ディスプレイについてはあまり意識していませんでした。しかし、ベンキューさんの「XL2430T」を使用してからは認識がガラッと変わりましたね。今まではずっと、PCに付属していたリフレッシュレート60Hzの液晶ディスプレイでプレイしてたんですよ。そんな中、144Hz表示が可能なXL2430Tを使用させていただいたところ、「まるで違う」といいますか、操作精度が格段に向上しました。ディスプレイを変えたことで理想に近い動きができるようになったと思います。それくらい、ディスプレイはプレイへの影響力の強いデバイスだと思い直しました。ただし、一番大事なのはあくまでマウスです。液晶ディスプレイはその次ではないでしょうか。
プレイ中の右手、左手の様子。マウスの持ち方は一般的なかぶせ持ちだ。アイテムスロットの2番はマウスのサイドボタンに設定されており、"Ward"を置いているという。左手の小指は、Shiftキーの外側に置かれている |
──MOBA系タイトルにおける、144Hz表示のメリットがあれば教えてください
Awaker氏:League of Legendsでは、発動した時点でヒットが確定したスキルの他に、発動を確認してから眼で見て避けることができるスキルが存在します。そのような攻撃をこちらが行う場合は、相手の動きを見つつ、次に動くであろう方向を想定してスキルを使用するわけです。リフレッシュレート144Hzによるスムーズな画面表示では、そのような駆け引きを判断しやすくなり、さらに相手の攻撃を避けやすくなります。144Hzのディスプレイに変えてすぐにはその変化に気付かないかもしれませんが、一度144Hzのディスプレイを使用してから60Hzに戻すと、「ずいぶん違うんだな」とその恩恵を感じることでしょう。