マイナビニュースでも繰り返し取り上げている、話題のアクションカメラ。テレビのバラエティ番組などで見かける、芸能人が体験レポートのためにヘルメットに装着する、あの小型カメラもその一種だ。最近では自動車や自転車に装着して移り行く風景を撮影する、YouTubeなどの動画共有サイトで自分を表現する、スキーやスノーボードで滑りながら撮影するなど、様々なシーンで利用されつつある。本稿では、この流行の一歩先を行く面白いアクションカムの使い方を紹介しよう。それは、"複数のアクションカメラを使った同時撮影"である。カメラが複数あると、どんな映像を作ることができるのだろうか? 実際に制作した動画を本稿の後半で紹介するので、参考にしてほしい。
とある河川敷で撮影を決行!
12月のよく晴れた日曜日の朝。1つの映像作品を作るため、とある河川敷でロケを行った。用意したのはマウンテンバイクと、4つの小型カメラ。マウンテンバイクで走る様子を4つのカメラで撮影し、それを1本の動画に仕立てようというアイデアだ。撮影機材には「GoPro HERO3」(以下、GoPro)を準備した。昨今、ちょっとしたブームになっている"アクションカメラ"の代表格とも言える製品なので、ご存知の方もいることだろう。
カメラを取り付けた場所は、ヘルメット、ハンドル、サドル下、サスペンションの4カ所。マウンテンバイクのドライバーとして、スポーツバイク専門店「bike room sin」のオーナー高田 真督(たかだ しんすけ)さんに協力していただいた。
「PowerDirector 13」で撮影した動画を編集する
高田さんには、河川敷の周辺を思う存分に走りまわってもらった。どんな映像が撮れているか楽しみだ。約1時間の撮影が終了した後、GoProからmicro SDカードを取り出して動画データ(ファイル形式は.mp4で保存されている)をPCに移す。さて、ここからが難題。複数のカメラで撮影した動画を1本の映像作品に仕上げるには、どうすればよいのだろうか。
目的の映像を作るには、動画の音声をぴったり同期させる必要がある。これは、アマチュアには非常に難しい作業だ。しかし、サイバーリンクが提供するPC向けソフト「PowerDirector 13」には、このプロフェッショナルな作業をいとも簡単にこなしてしまう機能が実装されている。今回、実際にPowerDirector 13を使って映像編集にチャレンジしてみたので、具体的な手順を含めて紹介していこう。