富士通の「ESPRIMO DHシリーズ ESPRIMO WD2/S」は、ディスプレイとコンパクトタイプの本体が別になっている、セパレートタイプのデスクトップPCだ。直販サイトである「富士通WEB MART」でのみ購入できるWEB限定モデルで、購入時には内部構成をカスタマイズできる。こだわりのあるユーザーの要求にしっかり応えてくれるマシンだ。今回は、カスタムメイドで最上位レベルのスペック構成となるモデルを試用してみた。
コンパクトですっきりとした本体
ESPRIMO WD2/Sの本体デザインは、富士通のセパレートデスクトップPCで長く採用されてきたものだ。ブラック基調の落ち着いたものとなっており、縦置きにも横置きにも対応する。
縦置きした場合の本体サイズは幅89×奥行き353×高さ341mmだ(設置台を使用時は幅179mm×高さが354mmとなる)。重量は内部の構成によって変化するが、SSDとHDDの両方を搭載した試用機の構成だと約7.7kg。デスクの上にも無理なく設置できるコンパクトなボディとなっている。
全体的にマットな素材が採用されていることもあって、触れる程度では汚れが付きにくく、ホコリが目立つようなこともない。本体フロントの上部には光学ドライブがあり、試用機の場合はブルーレイディスクドライブが搭載されていた。下部にはフロントインタフェースが格納されているが、ここがドア式ではなく完全に取り外せる蓋になっているのがこの筐体の特徴でもある。
フロントインタフェースを頻繁に使うのであれば、ドア式よりもスムーズに使えるだろう。内部にはUSB3.0ポート×2、SDメモリーカードスロット、オーディオコネクタが装備されている。
背面には標準的なインタフェースとして、USB3.0ポート×2、USB2.0ポート×4、DVIポート×1、RGBポート×1、PS/2ポート×1、有線LANポートが用意されている。また、主電源コネクタの近くにはサービス電源があり、ディスプレイの電源をここから供給することも可能だ。
カスタマイズでグラフィックスカードを追加した場合、インタフェースが追加される。試用機ではNVIDIA Quadro K620が搭載されていたためDisplayPortポート×1、DVIポート×1が追加されていた。
USB3.0ポート×2、USB2.0ポート×4、DVIポート×1、RGBポート×1、PS/2ポート×1、有線LANポートを標準で装備、グラフィックスカード側にDisplayPortポート×1、DVIポート×1がある |
ディスプレイはサイズやタッチ対応など選択可能
ESPRIMO WD2/Sはディスプレイと本体が別になっており、購入時には本体のみを選択することも可能だ。ディスプレイを購入する場合は、5つの選択肢が用意されている。
今回試用したのは24型ワイドのノングレアディスプレイだが、このほかに20型ワイドのノングレアディスプレイも用意されている。さらにそれぞれを2台同時購入するというデュアルディスプレイを前提としたカスタマイズメニューも用意されている。
また最後の1つの選択肢は、21.5型ワイドのタッチ対応ディスプレイだ。このタッチ対応ディスプレイだけが、選択肢の中で唯一光沢のあるグレアタイプとなる。
最近のディスプレイでは圧倒的にグレアタイプが主流だが、「反射が気になる」「目が疲れやすい気がする」という声も少なくない。長時間の作業を前提としているようなユーザーにとっては、ノングレアタイプの選択肢が充実しているというのは嬉しいポイントだろう。
NVIDIA Quadoro K620も選択できる贅沢さが魅力
カスタムメイドモデルであるESPRIMO WD2/Sは、かなり自由度の高いメニューが用意されている。ケースと電源を除くすべてのパーツが変更可能とも言えるレベルだ。
試用機はIntel Core i7-4790に32GBのメモリを組み合わせ、ストレージはプライマリとして512GBのSSDを、セカンダリとして3TBのHDDを搭載している。グラフィックス機能は前述したように、NVIDIA Quadro K620だ。量販店の店頭ではまず見かけることがない構成で、さすがにWEB限定モデルといったところだろう。OSだけはWindows 8.1 Update 64bit版で、Windows 8.1 Pro Update 64bit版も選択できる中でアップグレードしなかったという状態だが、この点を除けばほぼ最上位レベルの構成だ。
一方でESPRIMO WD2/Sでは、Intel Celeron G1840に4GBのメモリと500GBのHDDを組み合わせるといったシンプルな構成も選択できる。ネットワークテレビチューナーやワイヤレスタッチパッドといったオプションも選択可能だ。さらに、Microsoft Office Personal PremiumやMicrosoft Office Home and Business Premiumも選択できるわけで、多様な用途を目的として購入しようとしている人にもぴったりのマシンにすることができる。
ハイエンド構成にした時の実力は十分
実力を見るためのベンチマークとして、まずWindowsの快適さの指標となる評価プログラム「WinSAT」の実行結果を「Windowsエクスペリエンスインデックス」の項目にあわせて紹介すると以下のようになる。
Windowsエクスペリエンスインデックス(WinSAT)
プロセッサ | 8.3 |
---|---|
メモリ | 8.3 |
グラフィックス | 7.5 |
ゲーム用グラフィックス | 7.5 |
プライマリハードディスク | 8.1 |
非常に高い実力を持っているのがよくわかる結果となった。ほぼ非の打ち所がないといってよいだろう。3D処理性能を見る「3DMark」と、グラフィックスの描画性能をチェックできる「CINEBENCH R15」による「OpenGL」の結果も悪くない。
試用機に搭載されているNVIDIA Quadro K620は、主にCADやグラフィックス系のクリエイティブな用途で使われるマシンに搭載されるものであるため、ゲーム向きのものではない。しかしここではあえて、わかりやすい指標として「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」の実施結果も紹介しておこう。
ESPRIMO WD2/Sはゲーミングマシンとして作られたものではないが、十分にゲームも楽しめる実力を持っていることがわかる。クリエイティブな作品づくりにもゲームにも活躍してくれるはずだ。
予算と用途に合わせたカスタマイズに対応したモデルは少なくないが、国内大手メーカー製という安心感の中でこれだけの構成が選択できるというのはESPRIMO WD2/Sの大きな魅力の一つといえるだろう。快適さを求めつつ、スペックにもこだわりたい人にぜひお勧めいしたいマシンだ。
なお、執筆時点の最小構成価格は68,191円(18%オフクーポン適用)。自分の望むスペックでいくらになるか、気になる方はWEB MARTをチェックしてみてほしい。
今回検証を行ったESPRIMO WD2/S試用機の主な構成
OS | Windows 8.1 Update 64ビット |
---|---|
CPU | Intel Core i7-4790(3.60GHz) |
メモリ | 32GB |
ストレージ(HDD/SSD) | 約512GB SSD |
2nd HDD | 約3TB HDD |
ドライブ | BDXL対応 Blu-ray Discドライブ |
ディスプレイ | 24型ワイドノングレア液晶 WUXGA 電源連動機能付 |
グラフィック | NVIDIA Quadro K620 |
無線通信機能 | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T、IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth Ver4.0 |
キーボード | コンパクトワイヤレス・キーボード(黒)、ワイヤレス・光学式マウス(黒) |
カードスロット | SDカードロット |
本体サイズ/重量 | 幅89×奥行き353×高さ341mm/7.7kg |
関連サイト
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