「不言実行、あてになる人間」を建学の精神とする中部大学。愛知県春日井市にキャンパスを構える同校は、「工学部」「経営情報学部」「人文学部」など全7学部から、実行力のある人材の教育を行っている。そんな中部大学の人文学部では、授業の中でPCを用いたカリキュラムを多く取り入れている。同学部は2014年、学校施設のPC教室のリニューアルにおいて、ストレージにSamsung SSDを採用したことで、授業密度の向上に効果を挙げているという。人文学部にてITシステムの管理を行う松尾崇史氏(以降、松尾氏)と、実際に授業を行う尾鼻崇氏(以降、尾鼻氏)、同大学のリニューアルに携わった富士通エフサスの河村元哉氏(以降、河村氏)に登場いただき、その効果について話を伺ったので紹介したい。

中部大学 人文学部

愛知県春日井市にキャンパスを構える中部大学 人文学部は、「日本語日本文化学科」「英語英米文化学科」「コミュニケーション学科」「心理学科」「歴史地理学科」の5学科で構成され、少人数教育で最先端の教養と実践的なスキル修得を目指している。

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カリキュラムにおいて、OS、ソフトウェアの起動に課題

「現在人文学部は、日本語日本文化学科や英語英米文化学科、コミュニケーション学科、心理学科、歴史学科で構成されております。心理学科では統計を取ることが多く、その集計や分析に以前からPCを使ってきました」と松尾氏が語るように、中部大学 人文学部では、教員、学生ともに、PCを用いた演習や実験などを行ってきた。昨今では、PCを用いた授業も増えてきているという。

「コミュニケーション学科では、校内のスタジオで、生中継の技術やテレビ番組の制作過程などを学びます。そのため、PCによる編集作業は不可欠なカリキュラムなのです」と語るのは教鞭を執る尾鼻氏だ。

中部大学 人文学部 事務室 松尾崇史氏

中部大学 人文学部 コミュニケーション学科助教 尾鼻崇氏

同学部では、PCを各机に用意した教室を2つ設けている。人文学部には現在、男女約1,500名が在籍しているが、ほぼすべての学科のカリキュラムにてPCが用いられるのが特長だ。これらのPCはディスクが保護されているため、学生は授業で作成されるデータを個別にUSBメモリなどに保管する、というルールで運用されている。つまり、Windowsの個人環境(プロファイル)もログインの度に新規生成される構成である。

「古いマシンの場合、プロファイルデータの生成などもあり、学生がPCを起動するだけでも数分を要します。PCが起動途中の学生がいるまま授業を進行する事はできないため、授業開始までに時間がかかるケースがしばしばありました。ましてや遅れてくる学生がいると更にその時間が長くなります。他にもアプリケーションの起動が遅いケースや、データが大きい場合は途中でフリーズしてしまうこともありました」と、授業を行う尾鼻氏は当時を振り返る。大切な授業時間がPCの遅さに起因して割かれてしまうのは実にもったいないことだ。

PCの起動時に生成されるプロファイルは意外に大きく、デスクトップの準備までに数分、あるいは5分以上かかるケースもあったという。また、中部大学 人文学部では、ソフトウェアにAdobe製品を使っているが、ETLA(高等教育機関向け包括ライセンス契約)を適用しているので、常に最新のAdobe Creative Cloud アプリケーションが使用できる。社会に出てからも使用することになるソフトウェアで勉強出来るという点で学生には最適だが、プラグインなどが多いために、初回起動時の負荷が高いという問題点もあったのだ。

Samsung SSDの採用で、OSやアプリケーション起動時のボトルネックを改善

プロファイルの読み込みやソフトウェア起動の遅さはPC全体のスペックに起因する。なかでもI/Oの速度は大きく影響し、ストレージがボトルネックになるケースは往々にしてある。「授業の更なる密度向上を図るべく、SSD導入を視野に入れたPC教室のリニューアルを考えました。こちらから提示した仕様書に対して、いくつかの業者の方に提案書をいただき、協議した結果、ニーズに最もマッチしていたのが、富士通エフサスさんの提案でした」と、松尾氏は導入検討時のことを語る。

河村氏は、当時の提案について、「中部大学 人文学部様には、PCが備わっている教室が2つあります。PCの読み込み速度の遅さの他に、ネットワークへのアクセス遅延も課題と考えられました。当初『CPU最高性能』案と『SSD採用』案の両方の提示をもとめられていました。『CPU最高性能』案は、CPUの費用だけで予算額に達してしまうため、前述の総合的な課題解決に不足で、採用される可能性は低いと予想しました。予算と導入効果、双方の条件を満たすために、PCスペックのみではなくストレージ部分の強化、つまり『SSD採用』案に注力して提案することが最適だと考えたのです」と振り返る。

株式会社富士通エフサス 中部本部 東海支社第一情報ビジネス部 クリエイティブリーダー 河村元哉氏

以前から中部大学へPCを導入していた経緯もあり、ニーズに関してはすでに汲み取っていたため、提案内容もまさに中部大学が求めていた物に着地した格好だ。しかしストレージの部分で1つだけ問題があった。富士通エフサスが用意したPC内で選択できるSSDは128GBのタイプのみとなる。大学で使用することを考えれば長期利用は必須となり、加えて授業で活用する内容を踏まえると、128GBの容量では不安があり、「250GBのSSDへの入れ替え」は絶対条件だったのだ。

様々なメーカー製のSSDが候補にあったが、すぐに「Samsung SSD 840 EVO 250GB」が最有力となったという。その理由について河村氏は、"品質・安定性"と、"長期保証"の2つを挙げた。「導入予定のPCでの動作検証は、(Samsung SSD総販売代理店の)ITGマーケティングがやってくれましたし、5年の保証期間がつくのも大きな魅力でした。また、Samsung SSD自体が、品質に定評のあるブランドなので、安心感もありましたね」と語る河村氏。Samsung社のメーカー保証期間は通常3年だが、ITGマーケティングの「Samsung SSD延長保証サービス」を適用する事で、最長で6年(※ 編集部注)のメーカー保証が付与されることになる。これはSSDの導入を考えた場合、特に心強いサービスといえるだろう。

※編集部注:今回の中部大学の導入ケースでは、5年の保証期間にて契約を行っている

「Samsung SSD 840 EVO 250GB」が搭載されたPCが導入された教室。PCは足元に設置されており、学生の脚があたることもよくあるという。衝撃に強いSSDは、速度のみでなく安心感にも寄与している

学生達の、学業への意識も向上

こうして、中部大学人文学部の2教室に約200台のPCが導入されることになった。もちろん、すべてのPCにはSamsung SSD 840 EVO 250GBが搭載されている。導入後の環境について、尾鼻氏は「PCやソフトウェアの起動は非常に高速になりました。授業の効率も大変よくなり、学生が授業内容をきちんと理解しているか確認する余裕も生まれましたね」と笑顔をみせる。実際の導入作業を担当した松尾氏は「これまでPCの導入時にはマスターデータからのコピーにすごく時間が掛かっていました。しかし、今回はストレージがSSDということもあり、すぐにコピーが終わるので、コピー中に休む時間がなくてある意味忙しかったです(笑)」と、こちらも笑顔で語る。Adobe製品群についても、これまでは一度に2つ起ち上げるのがスペック上辛かったのに対し、現在は何のストレスも無くマルチタスクが行えるようになったという。

校内の環境上で実際に測定を行った、PCの起動までの時間。HDD搭載時と比較し、およそ3分の2ほどまで速度の改善を行えている。 ※HDD搭載PCはSamsung SSD搭載PCと同スペック(CPU:Core i5 メモリ:8GB OS:Windows7)。ただし、ソフトウェアなどは入っていない

SSDの「高速化」というメリットは、大学の授業にて大いに活かされることがわかったが、実際には副次的な導入効果も生まれたのだという。「私達の学部では、授業で使っていない時間帯はPCが入っている教室を開放しています。PCの快適性が上がったためか、その時間帯に予習・復習をする学生が増えたように思います」と尾鼻氏は話す。スペックには現れにくい操作性や快適性の向上もSSDの特長だが、それを感じ取った学生達の自発的な学業への励みにも繋がったといえる。

PCを使った授業環境の改善と学業の快適性を向上させることに成功した中部大学。それを支えた富士通エフサスとITGマーケティング。今後について尋ねたところ、「次のリプレースは未定ですが、その時もストレージにはSSDを使いたいですね」と、松尾氏は満足気に語ってくれた。中部大学 人文学部で学ぶ学生達と教師達にとって、快適なPC空間を届けることになったSamsung SSD。これからも同学部にとって、無くてはならないデバイスのひとつとして活躍してくれるだろう。

快適なPCで授業の予習・復習に励む学生達。今後も「Samsung SSD 840 EVO 250GB」は、中部大学人文学部の学業に貢献していく

(マイナビニュース 広告企画)

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