ニーズにぴったりのパソコンを、お得にゲットできるのがBTOパソコン。ただ、自分でスペックを選ぶBTOパソコンは、サイコムBTO PC 普通のパソコンに比べるとすこし難しく感じるかも。そこで今回は、誰にでもカンタンにわかるBTOパソコンの選び方を紹介しよう。

鈴木家の登場人物

父:鈴木一郎
都内の技術系大手企業に勤める40代半ば。企画管理部に所属しているがコンピューターには相変わらず明るい。結婚19年目。妻と長男、次男の4人暮らし。
母:鈴木京子
専業主婦。PC自体は疎いものの、エクセルを家計簿ソフト代わりに使うなど、活用頻度だけなら家族一かもしれない。
長男:鈴木次郎
都内私立大学に通う平凡な大学一年生。相も変わらず勉強不得手のゲーム好きだが、新しい大学生活に夢を膨らませている。
次男:鈴木太郎
都内中学校に通い、文武に勤しむように見せつつも、兄の影響でゲーム好き。睡眠時間を削ってまでプレイに没頭している。

ある晴れた週末。一郎は自分のPCを目の前に思い悩んでいた。本来であればもっと早い時期にWindows XPマシンを更新する予定だった。しかし、長男の次郎だけでなく、次男の太郎にまでBTOマシンを購入したため、予定外の出費で購入資金は既に枯渇している。

メインPCはWindows Vista時代に組んだ物だが、Windows 7へアップグレード済みのため、2020年までは安心だ。問題はOSをアップグレードしようにも、スペックが乏しいサブPCのWindows XPマシンである。

もちろんセキュリティに明るい一郎は、Windows XPを使い続けるリスクを理解していた。だが、息子たちのPC更新に伴い散財してしまったのである。ここで頼りになるのは山の神だ。Intelチップセット Z97/H97の評判を耳にするたび、購買意欲をかき立てられていた一郎はリビングに出向いて、こう話しかけた。

父 なあ。
母 なに?
父 PCの件で相談があるんだ。
母 あらーお金ないわよ。消費税もあがって太郎の塾代も値上がりしたから。

時間をかけて言い包めるつもりだった一郎は、面を食らってしまった。早々のカウンターパンチである。一郎は作戦を変えるため、家庭用PCに向かって家計簿を付けている妻に話を振った。

父 お前が使っているPCも結構長いな。
母 そうね。太郎が小学三年生の時に買ってもらったやつだからね。
父 そろそろ買い換えないか? Windows XPはもう使えないんだぞ。
母 ニュースで観たけど、まだ使えるから大丈夫よ。

ITリテラシーというかデジタルデバイドの差は大きいものである。普段からセキュリティ対策ソフトやファイアウオール設定を強固にし、マルウェアの侵入には気を遣っているが、セキュリティ更新プログラムの提供が終了していることに気付いていないようだ。

父 でもな、そのPCだとウイルスに感染するんだぞ。
母 あら、あなたが設定していれば大丈夫じゃないの?
父 それでも限界があるんだよ。最近だとネットバンキング被害がスゴいだろ。
母 ええ。ニュースで観たわ。
父 だから、そろそろPCを買い換えないとマズいんだよ。
母 あら……。それじゃ仕方ないわね。

チャンス到来! と心の中でほくそ笑む一郎は、いつもどおりサイコムのページを開き、手頃なマシンを探してみた。本来ならPCパーツ単位で購入した方が楽しいものの、時間と手間を考えるとBTOマシンに軍配が上がるのは言うまでもない。そんな一郎が家庭用PCとしてチョイスしたのが「Radiant VX2400Z97」である。

Intel Z97チップセットと第4世代Core i CPUを組み合わせたミニタワーモデルだ。もちろんBTO PCだからこそ、ビデオカードやストレージを変更できるが、ここは妻が納得しやすいようにオンボードグラフィックやHDDをチョイス。だが、換装が面倒臭いCPUだけは、Intel Pentium G3240からIntel Core i3に変更しよう。ディスプレイやキーボードはお古でも構わないし、OSはWindows 7のライセンスが余っている物でいい。

■「Radiant VX2400Z97」のBTO例
CPU Intel Core i3-4150 (Haswell Refresh)
マザーボード ASRock Z97M Pro4 (Intel Z97chipset)
メモリー 4GB DDR3 SDRAM PC-12800 (2GB x2)
ストレージ Seagate ST500DM002 (500GB 7200rpm 16MB)
グラフィック オンボード
OSなど 別売
参考価格 59,840円
父 これなんかどうかな。
母 6万円!? 太郎の塾2カ月分じゃない! 高いわよ~。
父 いやいや、この構成なら十分安い方だよ。
母 そうなの? でも高いわ……。

思った以上に敵は堅固な姿勢を崩さない。自分用PCの購入費どころから、家庭用PCの購入すら危うい状況である。しかし、一郎は諦めなかった。

父 しかし、これ以上安いのは厳しいぞ。
母 そうなの? じゃあお任せするから注文お願いしますね。
父 いや、相談があるんだ。俺のPCもWindows XPのやつだから……。
母 買い換えないといけないのね。
父 そう! そうなんだよ!
母 でもウチはお金ないから10万円以内ね。
父 ……。

それでも、自分の流れに持ちこんだ一郎は、ここぞとばかりに自分のPCをチョイスし始めた。本当はハイエンドマシンを選びたいが、10万円という予算を決められてしまったので、ベースとなるPCとして「Radiant GZ2400Z97」を選択。CPUだけは、動作クロックが3.6GHz(Turbo Boost時4.0GHz)のIntel Core i7-4790を選んだ。

本当はメモリーも最初から32GBに増やし、ストレージもSSDに変更したかったが、それでは予算オーバーである。8GB(4GB×2)なら予算の枠内だが、後日8GBのメモリーを購入するつもりなので、今回は我慢することにしよう。だが、後からサブ電源を必要とするビデオカードも購入予定のため、電源だけは標準のCorsair CX500M(500W)からAntec EarthWatts EA-650-PLATINUM(650W)に変更した。

■「Radiant GZ2400Z97」のBTO例
CPU Intel Core i7-4790 (Haswell Refresh)
マザーボード ASRock Z97M Pro4 (Intel Z97chipset)
メモリー 4GB DDR3 SDRAM PC-12800 (2GB x2)
ストレージ Seagate ST500DM002 (500GB 7200rpm 16MB)
グラフィック オンボード
OSなど 別売
参考価格 97,060円
父 これなら10万円以内だな。
母 仕方ないわね。今年の夏に買い換えるつもりだったクーラーは来年かしら。
父 いいのか? ありがとう!
母 リアクションが次郎や太郎にそっくり(笑)

この構成なら現在のメインPCをサブPCに、新しいPCをメインとして使おう。各パーツの購入費は毎月の小遣いから捻出していけばいい。余ったWindows XPマシンはLinuxでも入れようか。でも、最近のLinuxはGPU性能を求めるからDebianベースとなったLinux Mintあたりがいいだろう。

母 何をぶつぶつ言ってるの?
父 いや、新しいPCの活用方法を考えていたんだ。
母 オモチャを手にした子どもみたい。男はいつまで経っても変わらないわね。

そんな一郎の姿をほほ笑ましく見る妻の視線をくすぐったく感じつつも、最後には折れてくれた妻に愛情を感じ、もっと家事の手伝いをしようと思い直した一郎だった。(了)

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