2014年4月、ついにWindows XPのサポートが終了した。マイクロソフトによるセキュリティ更新プログラムの対応もアップデートが行われなくなったため、この機会にWindows 8.1に乗り換えた人も多いのではないだろうか。しかし、最新のOSを導入したからといってどんなパソコンも格段に動作が快適になる―― というわけではないようだ。
「パソコンが遅くて困ってるんですよ~、なんとかしてください! 」と今の状況に不満を募らせているのは、元SKE48でソロとして音楽CD「スクールガール・アンセム~学園アニソン集」(徳間ジャパンコミュニケーションズ)などをリリースしているタレントの松下唯さん。Windows XP搭載のノートパソコン「HP Compaq 6720s」をWindows 8.1にアップデートしてみたが、残念ながら、思い描いていた快適パソコンライフとは違っていた様子。
そんな松下さんのストレスを解消すべく、マイナビニュースが提案したのは、Samsung SSDの導入。内蔵HDDをSSDに換装してあげれば、あら不思議。見た目もデータ内容もまったく同じなのに、速度だけが速くなるのだ。パソコンに詳しい人以外には、「難しくて無理!」と思われがちなSSD換装だが、実はとある"ツール"を活用することで比較的簡単に換装することができる。
そのツールとは、「Samsung SSD プレミアムサポートパッケージ」。換装に必要なパーツはもちろんのこと、作業でわからない点があったら土日祝日でもフリーダイヤルで対応してくれるサポートまでがセットになっている。同パッケージと「Samsung SSD 840 EVO 250GB」を活用し、松下さんが"人生初のSSD換装"にチャレンジする様子をお届けしよう。さてさて、松下さんは無事に換装できるだろうか。
こんにちは、パソコンの中身を交換することになった松下唯です。パソコンの中身のことなんてほとんどわからないのに、分解して交換なんてできるんでしょうか、とっても不安です。かわいいパソコンが壊れたりしないかな……。編集部のみなさんが"簡単だよ"って言っていますし、分からなかったら電話で教えてくれるんですよね。その言葉を信じて頑張ってみようと思います! |
そもそも「SSD」ってなに? 「Samsung SSD 840 EVO 250GB」の特徴は
SSD(ソリッドステートドライブ)とは、現在主流となっているHDD(ハードディスクドライブ)に代わり登場した、読み書きが高速なストレージデバイスのこと。内部で硬い円盤を回転させて読み書きを行っているHDDとは違い、フラッシュメモリにデータを書き込むので、動作音が静かで消費電力が低く、故障の心配も少ないといいことづくめ。技術的なことはよく分からない……という方は、SDカードの上位版をイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれない。
このたび換装用として用意したのは、「Samsung SSD 840 EVO 250GB」。元々取り付けられているHDDの容量は120GBだったので、倍以上の容量のSSDとなる。たくさんのデータを扱うのでなければ、SSDを選ばない手はない。
ちなみにSamsung SSD 840 EVO 250GBは、最大で従来比3倍のパフォーマンスを引き出すという「ターボライトテクノロジー」を採用した製品。シーケンシャルリード540MB/秒、シーケンシャルライト520MB/秒。最大98,000IOPSの高速ランダムアクセスを実現するトリプルコア・コントローラを搭載。消費電力も動作時0.1W/非動作時0.045Wと、速度と省電力性に強みを持っている。登場した当初は価格が唯一の難点だったが、最近では250GBもの容量を備えたものでも1万円台で購入できるようになってきている。
「Samsung SSD プレミアムサポートパッケージ」の内容を見てみよう
もうひとつの重要アイテム「Samsung SSD プレミアムサポートパッケージ」の中身も確認しておこう。内容物は、冊子「図解でわかる Samsung SSD 入れかえ&活用術」マニュアル、ノートパソコンにつないでHDDのデータをSSDに移行する「SATA/USB2.0変換ケーブル」、SSDの厚みが合わないときに使用する「スペーサー」。このほか、デスクトップの換装で使用する「ブラケット」「ネジ」が同梱されている。HP Compaq 6720sのHDDを換装するに当たっては「SATA/USB2.0変換ケーブル」のみあればOKだ。
SSD換装にチャレンジ! 意外に簡単?
「図解でわかる Samsung SSD 入れかえ&活用術」マニュアルを見ながら、さっそく作業を開始した松下さん。お勧めしておきながらなんだが、ぜひ自分の力でSSD換装に成功して欲しい。最初のステップは、SSDに添付されているCD-ROMをパソコンの光学ドライブに挿入し、データ移行ソフト「Samsung Data Migration」をインストールすることだ。
画面にしたがってインストールをサクサクと進める松下さん。いつもパソコンを使用しているようで、なかなか操作もこなれている。続いて、SSDを「SATA/USB2.0変換ケーブル」のSATA端子に接続し、USB端子をパソコンに接続。SATA端子は見慣れていないようで戸惑っていたが、形を見比べて正しく接続できたようだ。
USB端子は知っていますよ、マウスとかいろいろ繋ぐ端子です! 反対のSATA端子っていうのは初めて見ました。あれ、うまく繋がらない……上下が逆でした(汗)。あとは外付けHDDを繋ぐのと同じ感じで取り付けるだけでいいんですね、これなら簡単! |
これで引っ越し準備は完了。インストールした「Samsung Data Migration」を起動し、ついに環境移行開始だ。コピー元のHDD「TOSHIBA MK1252GSX」よりもコピー先のSSD「Samsung SSD 840 EVO 250GB」の方が容量が大きいため、特にストレージのパーティションなどを設定する必要はなさそう。マニュアルに書いてある内容に従い、そのまま"開始"ボタンを押してあげれば、コピースタート。
作業を見守っているこちらも失敗しないかドキドキしながら見ていたが、無事にコピーが開始されたようだ。ここからはコピーが完了するまで、1~2時間ほどしばし休憩に入る。作業の進行状況を表すバーを確認しながらのコーヒーブレイクだ。