3Dにも対応しているAdobe Photoshop!
「Adobe Photoshop」を使う機会が特に多い。「Adobe Photoshop」は、多くのユーザーが愛用しているフォトレタッチソフトだが、筆者は、書籍や冊子の表紙、バナー用途にテクスチャを作成したりする場合にも利用する。またデジタルカメラを使って撮影した写真データ補正を行ったりサイズを変えたりと、仕事やプライベートで随分と使っている。快適に使いたければ当然ハイスペックなパソコンが必要となる。
最新のPhotoshop CCには、周囲に影響を与えずに写真のゆがみを直せる遠近法ワープ、PSDファイルからレイヤーごとに、jpg/png/gif各ファイルをフォルダごとに保存する画像アセットの生成など、ハードウェアスペックの向上さえ図ることができれば、仕事が捗ることが間違いない新機能も実に多いのだ。また、案外知られてないのでは? と思うのだが、1月16日のアップデートでは、"3Dプリント新機能"も追加されている。
同社のWebページに詳細が掲載されているが、Photoshop CCでは、STL形式のファイルにも対応している。作成したロゴを3D化して、3Dプリンタで出力することも可能だ。新規で作成することはもちろん、読み込めるデータをPhotoshopで3Dコンテンツとして改良する機能も備わっているのだ。Photohospを長らく使ってきたものとしては、こんなに嬉しいことはない。
「Lepton WS2300H87-I」でPhotoshop CCを使ってみた
今回サイコムのプロフェッショナル向けワークステーション「Lepton WS2300H87-I」を使う機会に今回恵まれた。先述のように仕事でも頻繁にPhotoshopを使う筆者。「紙」の仕事は、既存の設定環境をそのまま使うという意味で昔から使っているPower Macが活躍することもあるのだが、最近はWindowsマシンのPhotoshopが活躍する場が増えている。ただ、仕事用のデスクトップマシンもそろそろ古くなり、次にパソコンを買い換えるならグラフィック編集に強いパソコンにしたいと考えていた。
「Lepton WS2300H87-I」の主な仕様
評価機 | 標準構成 | |
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CPU | Xeon E3-1225 v3 | Xeon E3-1225 v3 |
チップセット | Intel H87 Express | Intel H87 Express |
メモリ | 16GB(PC-12800) | 8GB(PC-12800) |
ストレージ | SSD 120GB/HDD 500GB | HDD 500GB |
グラフィック | Quadro K2000 | Quadro K600 |
電源 | SFX 300W 80+ | SFX 300W 80+ |
OS | Windows 7 Pro 64bit | - |
販売価格 | 186,050(税込み4/14日現在) | 102,650(税込み4/14日現在) |
「Lepton WS2300H87-I」は、インテルがサーバやワークステーション向けに製造しているXeonブランドからXeon-E3をCPUに、ビデオカードには3DCGやCADなど、プロフェッショナル向けにも適したNVIDIA Quadro K600/K2000を搭載させることができる。また、プロフェッショナル向けのワークステーションとしての構成ながら、コンパクトな筐体と静音性を備えるのも特徴だ。
さっそく「Lepton WS2300H87-I」で「Adobe Photoshop CC」を使用してみた。最初に試したのは、「コンテンツに応じた修復」機能。スポット修復ブラシツールで消したいものをなぞると、不要物が消え、消した跡をうまく補間して、もともと何もなかったかのように修復するもの。とても便利な機能でよく使うのだが、筆者のパソコンではマシンパワーが足りず、エラーが出て処理が完結しなかったことも多々あった。「Lepton WS2300H87-I」で「コンテンツに応じた修復」機能を試したところ、進行を示すダイアログが出ることなく、あっさり処理が終わる。ブラシサイズを大きくして、修復するエリアを広げてみたが、やはり"あっ"という間に修復が行われた。処理速度が速いと、ああでもない、こうでもない…と試行錯誤しやすい。とりあえずいじってみて、思うような結果が出なかったら取り消してやり直せばいいのだ。タイムラグなく作業できることがこんなに快適だったのかと、「Lepton WS2300H87-I」を使って実感した。
GPU対応機能もパワフルにこなせるのだ
Photoshopでは、OpenGLを使ってパフォーマンスの向上を図ることも可能だ。Adobeのヘルプ「Photoshop CC GPU FAQ」には、テストされたビデオカードも掲載されている。「Lepton WS2300H87-I」で搭載されているNVIDIA Quadro K600やK2000も検証済みであることが示されている。GPU機能の設定は、メニューの編集/環境設定からパフォーマンスパネルのGPU設定で「グラフィックプロセッサを使用」が選択されていることを確認した上で、詳細設定でオプションを指定できる。
ブラシ機能の「絵筆の先端プレビュー」をオンにした状態でペイントしてみた。「絵筆の先端プレビュー」は画面左隅にブラシのプレビュー画像が表示され、ブラシサイズやブラシの形状がひと目でわかる機能だが、古いパソコンではブラシの動きに表示がついてこず、逆に使いにくいことがあった。しかし「Lepton WS2300H87-I」では、ブラシの動きを多少早くしても、ブラシの動きに遅れることなく表示が行われた。
表示関連の機能では、「スクラブズーム」や「フリックパン」を試してみた。「スクラムズーム」は、ズームツールで右にドラッグするとズームイン(拡大)、左にドラッグするとズームアウト(縮小)する機能。「フリックパン」は、手のひらツールでドラッグすると、スマートフォンのフリックと似た感じで画面が移動する機能だ。このどちらも、"もたつき"がなく、スムーズに表示された。パソコンソフトを使っているというよりも、自分の手で直接画像を操作しているような感覚だ。
「チルトシフト」フィルタを試してみた。ぼかしの中央にピンを置き、ぼかす強さを調整したところ、非常に早くプレビュー表示された。これまでは徐々にプレビューされ、画像全体に設定が反映されるまでしばらく待たなければならなかったが、瞬時に反映されるので、自分の気の済むまで設定を試してみて、好みの値を決めることができる。
PSDファイルは、得てして大きいサイズになることは仕方の無いことだが、今回、使わせていただいた評価機では、システムディスクに120GBのSSD、500GBの増設HDDを搭載している。起動の速さやファイルの移動など、HDDと比較した場合のSSDの速さは、圧倒的なものがある。Photoshopの過去の作品データは非常に重要だ。新しい仕事に挑む場合も、呼び出したいレイヤーやパターンが頻繁に出てくる。そんな場合も、増設HDDに溜め込んであるPSDファイルを素早く呼び出せる。快適なPhotoshopライフが期待できるのだ。
コンパクトな筐体! 音も静かで置く場所を選ばない
複数台のパソコンを使っているので、事務所は手狭になる一方だ。タワー型のデスクトップパソコンは足元に置かざるを得ず、これ以上台数が増えたら、足を置く場所もなくなりそうな状態。その点、「Lepton WS2300H87-I」はコンパクトなキューブ型で、床より机に置いてみたくなる。
サイズは「幅220×奥行き286×高さ177mm」で、上から見た大きさはA4用紙程度、高さは鉛筆1本分程度の省サイズ設計だ。フロント部分にはUSB3.0対応のUSBポート2個があり、タブレットやカードリーダーの着脱も手軽にできる。パソコンを机の上に置く場合、気になるのが「音」の問題だ。 パソコンの中には、放熱するためのファンが大きな音を立てるものもある。細かい作業が多いときや締め切りに追われているときには、この音が非常に苛立つこともある。「Lepton WS2300H87-I」は静音設計となっており、動作音は非常に静かだった。ハイスペックなワークステーションながら、コンパクト、静音性を備える「Lepton WS2300H87-I」は今後も是非使ってみたいと思う。なお、4月30日まで送料無料キャンペーンを実施しているので気に入った方は、これを機にWebページを見ていただければと思う。
(マイナビニュース広告企画)
[PR]提供:サイコム