筆者の周りを見渡すと、既に多くのユーザーがメインストレージをHDD(ハードディスクドライブ)からSSD(ソリッドステートドライブ)に換装している。パソコンを劇的に快適なものに変えてくれる。当初のSSDは素子の劣化などによる安定性が不安視されていたものの、現在では個人用途であれば、OSをインストールするストレージとして多用されるようになった。この現状を踏まえると、SSDは新たなステージに突入したと見るべきだろう。
そこで気になるのがSSDブランドの選択だ。コンシューマー向けSSDはIntelや東芝など各社がリリースしている。だが、HDDに比べると決して安価とは言い難がたく、OSをインストールする重要な記憶領域となる以上、高品質なSSDを手にしたいと考えるのは誰しも同じだ。そこで選択肢の1つに加えて欲しいのが、PLEXTOR(プレクスター)製SSD。高い品質と性能でSSD業界の一角を担ってきたベンダーである。2.5インチSATA(シリアルATA)SSDとして、「M5S」「M5 Pro」と2種類の製品を販売中。ハードウェア構成としてコントローラやNANDフラッシュメモリーなどに違いはあれど、いずれもシーケンシャルリードスピードは520MB/s(メガバイト/秒:公称値)前後のパフォーマンスを実現している。
同社製SSDをお勧めする特徴の1つがファームウェアの完成度だ。ハードウェアを制御するソフトウェアとして組み込まれるファームウェアは、自社開発チームを結成し、より高いパフォーマンスを引き出すための改良が日々行われている。その開発結果として現行モデルにも搭載されている「インスタントリストア」は、データブロックやガベージコレクションの整理、未使用スペースの最適化などを行うことで、使用に伴う速度低下問題を克服。常に新品のストレージとして利用できるのだ。他にもデータを平均して各メモリーブロックに書き込む分散処理を備えることで、SSDの寿命を大幅に長持ちさせるダイナミックウェアレベリングなど、同社の技術力が各所に光っている。
このように冒頭で述べた性能面をクリアするPLEXTOR製SSDだが、人が携わる製品である以上、不良品は避けて通れない。そのため同社では、出荷前製品に対して20時間高温環境におけるバーンイン(温度と電圧の負荷をかける)テストを実施。業界大手の米Flexstarが提供するストレージデバイス向けテストなど、高い品質を保つためのテストが行われている。
さて、PLEXTOR製SSDの利点を述べてきたが、読者が気になるのは実際の速度ではないだろうか。そこで今回は、一般的なデスクトップPCに接続したHDD(WESTERN DIGITAL製IntelliPower)と「PX-256 M5 Pro」に対するベンチマークを行うことにした。なお、使用したコンピューターのスペックは下記のとおりである。
CPU | Core i7-3770 |
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マザーボード | MSI Z77A-GD65(Intel Z77) |
ビデオカード | NVIDIA GeForce GTS 450 |
メモリー | 8GB DDR3-1333 SDRAM×4 |
OS | Windows 8.1 x64 |
1つめのベンチマークツールはひよひよ氏の「CrystalDiskMark 3.0.3a」を使用。テストデータは初期選択状態となるランダムを選択し、1,000MB(メガバイト)と4,000MBで測定した。ご覧のとおり500MB/sオーバーと公称値に迫る数値を確認できた(図01~03)。
続いて使用したのはEFD Softwareのベンチマークツール「HD Tune Pro 5.50」だ。HDD/SSDに対して多くの機能を備えているが、今回は「File Benchmark」を実行。ファイルサイズは500MB、データパターンはゼロを選択している。図02~03と見比べると一目瞭然のように、CrystalDiskMarkと同じベンチマーク結果だった(図04~05)。
これだけではSSDのアドバンテージを体感できないため、コンピューターの各機能を測定する「PCMark 8」を使うことにした。今回はHDD/SSDに対してアプリケーション実行時のアクセススピードを測る「Storage」を実行。同ベンチマークは測定に1時間から3時間ほどかかるため、ベンチマーク中に他の作業を行っている。そのため、若干低めのスコアとなったが、SSDに切り替えた際のアドバンテージは確認できたはずだ(図06~07)。
もちろんベンチマーク結果は環境に大きく左右されるため、参照値としてとどめて頂きたい。
最後にPCゲームを用いたベンチマークを試してみよう。もちろんPCゲームのキモはCPUやGPUだが、起動やシーン切り替えなど待ち時間が多いのはPCゲーマーならご承知のとおり。そこで今回はより確実に測定するため、タイトルを起動するまでの時間を3回測定し、その平均時間をグラフにまとめてみた。
1つめの「Batman: Arkham Origins」は2013年10月にリリースされたものだが、予想どおり10秒ほどの差が生じている。2つめの「Need for Speed Rivals」も同じように10秒程度速くなった。今回は起動時間のみだが、プレイ開始時に多くのアドオンを読み込むようなタイトルの場合、より大きな差が生じるだろう(図08~10)。
筆者も個人的にPLEXTOR製SSDをWindowsのOS用ドライブとして1年半ほど使っているが、システムファイルや使用頻度の高いアプリケーションのストレージ領域として、HDDに戻るのは非常に難しい。数あるSSDブランドの中でも信頼性の高さと速さを備えるPLEXTOR製SSDをお勧めする。
(マイナビニュース広告企画)
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