既報にて伝えられたように、ソニーは1月28日、VAIOの2014年春モデルを発表した。 本稿では、手描き感覚のペン入力も、キーボードでのタイピングも、そしてタッチ操作においても、快適なスライダーハイブリッドPC「VAIO Duo 13」に触れる機会を得たので早速チェックしていこう。
「VAIO Duo 13」の大きな特徴は、なんといってもそのスタイリング。タブレットとしても、ノートPCとしても快適に使えるように工夫された「Surf Slider(サーフスライダー)デザイン」は、タブレット状態から指でディスプレイの縁を引っ掛けて少し力を加えるだけでスッと動き、キーボードが現れるギミックが非常にユニークなのだ。稼働するディスプレイは、Full HD(1920×1080)の解像度に加え、高精細なTFTカラー液晶「トリルミナス ディスプレイ for mobile」パネルを採用。高画質化機能「X-Reality for mobile」と相まって、高い次元でのバランスが取られている。
本体は幅330mm、高さ9.2mm(最厚部19.5mm)、奥行210mmと、A4の用紙よりも若干幅がある程度とコンパクト。それでいながら、USB3.0ポートをふたつ、メモリースティックデュオ/SDメモリーカード共用スロットをひとつ、HDMI端子にステレオミニ端子と、必要な拡張性がギュッと凝縮されている。また、LTEモデルも13年秋冬モデルと同様ラインナップされており、様々な場所で快適にブラウジングをすることも可能なのは嬉しい限り。重量も、秋冬モデルからの継続販売となるGPS搭載モデル(SVD13229DJB)で約1.343kg、非搭載モデル (SVD13238EJW-B)で約1.325kgと携帯性にも優れる。
背面に当たる部分の左側には、電源、オーディオ、USB3.0×2、HDMI端子が並ぶ |
一方の右側にはメモリースティックデュオ/SDメモリーカード共用スロットが配されている |
本体左側面上部には電源ボタン |
ディスプレイ背面には、LTE対応モデルの証、SIMカードスロットが用意されている |
また、13年秋冬モデルで好評を博したNFCワンタッチソリューションが強化されているのも見逃せないポイントだろう。NFC対応スピーカーやヘッドホンで堪能する「ワンタッチリスニング」はそのままに、「ワンタッチシェアリング」では従来のスマホ・タブレットとのURL転送に加え、NFC対応のソニー製カメラと写真や動画の転送が行え、親和性が高められている。
しかも、リモートでNFC対応のソニー製カメラをコントロールすることが可能な「ワンタッチリモート」も盛り込まれ、単にPCだけにとどまらない身の回りにあるデバイスとのシームレスな連携がなされている。
カメラとの連携が強化されていることを受けてか、「VAIO Duo 13」は写真の閲覧・加工・編集に力が入れられている。Adobe社とのコラボレーションによって「Adobe Photoshop Elements 12」が搭載される。筆圧検知対応により表現の幅を獲得し、筆跡の追随性が高いデジタイザースタイラス(ペン)との組み合わせで直感的な操作も可能となる。
また、2013年秋冬モデルにプリインストールされていた「CamScanner」に替わり、2014年春モデルでは新たに「VAIO Scan」を搭載。「VAIO Duo 13」に奢られたカメラで印刷された紙の文書や、ホワイトボードに書き込んだ会議資料などを撮影。台形に歪んでしまった画像も、ほぼ自動で歪み補正を行うことが可能だ。さらに、OCR処理で文字検索を行うことも可能で、機能豊かなデジタルメモとして一元管理することもでき、「VAIO Duo 13」の活用シーンを広げてくれる。しかも、2013年秋冬モデルにも搭載され好評を博していた「VAIO Paper」や「VAIO Tabletop」もバージョンアップし、「VAIO Scan」とのシームレスな連携が行えるのも見逃せないポイントだろう。
どこにでも持ち運べる機動性の高さと、創造性を担保する高いハードウェア性能が凝縮したマシン。新たな「VAIO Duo 13」は、趣味などのプライベートシーンとビジネスシーンでの実用性も併せ持ったモデルと評することができそうだ。タブレットではいまひとつそのスペック に満足できない、軽量でハイパフォーマンスなノートPCとしての機能性も損ないたくない。そんな“欲張りな想い”にしっかりと応えてくれる機種だった。
(マイナビニュース広告企画)
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