日銀が発表した2013年7~9月期の資金循環統計によると、家計(個人)が保有する金融資産残高は1598兆円(2013年9月末時点)であり過去水準を更新した。皆さんの中にも、「無事ボーナスも出たし、おまけにちょっとアップした」なんていう人も多いのではないだろうか。大手を振って"景気回復"と喜ぶのはチョット早いが、ともかく少しでもお金が手元に入るのはウレシイこと。せっかくだから、上手に資産運用をして少しでも増やしたい。しかし、平日の昼間は仕事が忙しく、銀行にゆっくり出かける余裕もない。そのため、ボーナスは給与振込口座に入れっぱなし……という、チョーもったいない状態のままになっている人が多いようだ。今回は、忙しいサラリーマンのために、スマートフォンとケータイからアクセスができる「じぶん銀行」を利用し、ボーナスを確実に増やす方法を考えてみた。

忙しいから貯蓄できないなんてナンセンス

あなたは、メガバンクの普通預金の金利をはっきりご存じだろうか。条件により多少差がでるものの0.020%が目安。これでは、100万円を1年間預けても200円しか利子がつかない。わかってはいるものの、改めて定期預金を作りに行くヒマがない! という人には、「じぶん銀行」をオススメする。「じぶん銀行」は、三菱東京UFJ銀行とKDDIが共同出資したインターネット銀行(以下ネット銀行)だ。ネット銀行は、店舗を持たないことで、経費がかからない分、金利が高く設定されている。しかし、「じぶん銀行」の魅力は金利だけではない。最大のメリットは、その使い勝手の良さにあるのだ。

じぶん銀行」へのアクセスについては、最初の普通預金口座開設も、その後の各種取引もメインはスマートフォンとケータイからだ。もちろん設定すればパソコンからもアクセス可能。バンキングサービスは、24時間365日休みなし。システムメンテナンスの時間帯を除けば、いつでも取引ができる。

だから、給与や賞与が入った口座から「じぶん銀行」普通預金に入金しておけば、定期預金、外貨預金などの金融商品も、窓口に行くことなく申込できる。ちなみに預け入れの場合、三菱東京UFJ銀行口座からも振込手数料は無料。※三菱東京UFJダイレクト(オペレーター対応は除く)の場合

コンビニATMのみが無料であることが多い他行との違いがここにある。仕事のアポイントまでのちょっとした空き時間や電車での移動時間を利用して、手元でしっかり預金を運用することができるのだ。せっかくもらったボーナス。忙しいことを言い訳にせずにガッツリ貯めていこうではないか。

ほったらかしは最悪。気がつくころには使って0円!?

マイナビ読者300人にアンケートを採ったところ、総預貯金額が300万円以上と答えた人が47.7%もいたにもかかわらず、預貯金の方法について、ナント86.3%が普通預金と答えている。もちろん他の金融商品と併用して預けていると考えられるが、これはなんとも、もったいない数字だ。メガバンクの金利は普通預金だけでなく、定期預金も低くなっている。2013年12月27日現在、1年もの定期預金金利を見ると、税引前で0.02%~0.03%といったところだ。それが、「じぶん銀行」なら0.130%(税引後 0.102%)。定期預金に100万円預け、1年後の税引前利息が200円~300円しかないのと1300円儲かるのとでは、どちらが賢いだろうか。

人は、そんなに意志の強い生き物ではない。ましてやそれが引き出しやすい環境にあれば、誰でも使ってしまう可能性がでてくる。アンケートによると、貯蓄の目的は「老後が不安なため蓄えたい」が1位だった。それならば、なおさら定期預金を利用して、自ら「貯める環境」に身を置かねばならないはずだ。悩んでいる場合ではないのである。