【解決策】 「全体」「個別」「時間帯」3つの視点でパフォーマンス診断
対策に悩んでいたN氏が見付けた一筋の光明、それが展示会でたまたま見付けたクオリティソフト社のソリューションである。 システム「全体」、ユーザーやアプリなどの「個別」、「時間帯」という、3つの視点からパフォーマンスを監視しボトルネックを診断。しかもVDIと物理PCが混在する環境でも実行可能という点に興味を持ったN氏は、トライアル利用を申し込み、社内での検証作業に入った。
詳細なレポートにより、ボトルネックが明確化
本ソリューションでは、管理クライアント「全体」のパフォーマンス評価を「良好」「注意」「警告」の3段階で評価する。また、ユーザーごとに、CPUやメモリの使用状況などを「個別」に診断。問題がある箇所については、どのアプリケーションが影響を与えているのかについてまで報告してくれる。更に「時間帯」ごとのパフォーマンス評価については、1日、1時間、10分ごとに情報を表示してくれる。 その他にも、ストレージ、アプリケーション、仮想マシン単位の画面転送データ量ついてのレポートも表示可能となっている。これらの情報をチェックすれば、システムのどの部分がボトルネックになっているか、一目で判断が可能だ。
N氏が本ソリューションによって診断したところ、次のようなレポート結果が得られた。 「全体」で見れば、サーバーのリソースには余裕があった。だが、開発部門のクライアントで多くの「警告」が発せられていた。当時、開発部門では大型案件を抱えていた。当然、N氏も十分と思われるリソースを割振っていたので、これだけでパフォーマンスが低下するとは思えない。そこで、更に「個別」のアプリケーション使用状況についても確認してみた。
すると、普段では滅多に利用しない画像加工ソフトが頻繁に利用されていたことが分かった。今回の案件では、大量の画像ファイルを使用する事になっていた。それらの加工作業をまとめて一気に行ったため、想定以上のリソースを使用することとなったのだ。 また納期が迫っていたため、作業は早朝から行われる事となり、営業部門が最もリソースを利用する出勤直後の「時間帯」と重なった。これらがボトルネックとなり、システムのパフォーマンスが低下したと結論付けられた。
原因さえ分かれば対策を立てるのは容易である。 今後も同様の案件が増えるのであれば、サーバーそのものを強化する必要がある。一方、このような案件は一過性のものであるのなら、一時的に他部署のリソースを割り当てればいい。 このように、原因が早期に発見できれば復旧に掛かる時間と手間を減らす事ができる。リソースを追加する場合でも、本当に必要なものだけ追加すればいいのでTCO削減にもつながる。
「結局、案件が増えていくことを想定してサーバー強化の申請を行いました。原因が明確になり、それが事業を拡大するために不可欠なものと判断されたため、すぐに許可が下りました」(N氏)
VDI導入後に生じる課題をトータルに解決
今回は、主にパフォーマンスの維持・向上について解説したが、VDIを導入した後に生じる課題はこれだけではない。他にも、運用管理コストを含むTCOの削減、モバイルデバイスなどの利用時に必要となるセキュリティリスクの軽減などが想定される。このような課題の解決にも本ソリューションのような監視ソリューションが大きな力を発揮する。 「現在は試験導入の段階ですが、全社導入する日もそれほど遠くはないことでしょう。その時には、本ソリューションによって得られた情報が必ず役に立つはずです」(N氏)
[PR]提供:クオリティソフト