「万人万物共存共生」を掲げ、まだまだ使えるモノを積極的に活用することを提案するビジネスを行っている企業がある。株式会社アンカーネットワークサービス(以下、アンカーネットワークサービス)だ。現在、パソコンや複合機などのオフィス関連製品の買い取り、販売をメインに事業を展開しているが、中でも買い取ったPCをリフレッシュし、新たな商品として販売するリファビッシュパソコンが好調だという。今回、好調な同社ビジネスの秘訣と今後の展望について、アンカーネットワークサービスの営業本部 エコトモ事業部 事業部長 近藤清之氏(以降、近藤氏)、営業本部 エコトモ事業部 萩原克実氏(萩原氏)にお話を伺った。

株式会社アンカーネットワークサービス

1993年に創業。パソコンや複合機などのオフィス関連製品の買い取り、販売をメインに事業展開する。「万人万物共存共生」を理念に掲げ、適正循環のベストパートナーを目指す。 Webサイトはこちら

中古買取・販売から一歩進んだサービスへ

アンカーネットワークサービスが販売する商品は多々あるが、オフィスで不要となったパソコンも、その一つだ。一般的には中古PCと呼ばれる分野がメインとなる。「オフィスからの回収からデータ消去にいたるまで、不要となったパソコンを処分する一連のサービスをすべて手掛けています」と述べる近藤氏。

中古PCを販売する企業は非常に多くあるが、同社が手掛けているのは単なる中古PCとは一線を画す。「私たち独自のリファビッシュパソコンとして市場に出していきたいのです」と近藤氏が語る同社のPCは、独自の厳しいテストを通過して再生PCとして販売されるものだ。現在の販売チャネルは楽天市場の同社サイトの他、代理店を経由して消費者の手元に届く。

同社は中古パソコン事業者の中でも、かなり早いタイミングから楽天市場への出展を行っている。取り扱い数は月間30,000台以上、Microsoftが提供するMAR(Microsoft Authorized Refurbisher)プログラムにおいては約5,000~10,000台以上の実績がある。

アンカーネットワークサービス 営業本部 エコトモ事業部 事業部長 近藤清之氏

同社が販売しているリファビッシュパソコンとは、一般企業のリースアップ製品がメインとなる。スペック的には4、5年前という物が多いのだが、オフィスソフトウェアやブラウザ経由での社内システムへのアクセスなど、ビジネスで最も利用するであろう作業状況を考えれば、その当時のスペックでも十分なケースが非常に多いのだ。「現在だと、Intel Core 2 Duoシリーズの年代が主力です。日常的な操作ならこれで足りることがほとんどです」と近藤氏は語る。

期間が満了するリースアップの製品を同社が買い取り、検査やデータ消去などの作業をしながら、一台ずつ品質をチェックしていく。「ここで良質なものを選別します。セカンドマーケットに出しても大丈夫なものを選りすぐるのです」と続ける近藤氏。その後、Microsoft Authorized Refurbisherのパートナーでもある同社の手により、認定されたOSをプリインストール、丹念なクリーニングを行い出荷する。「企業にとって最新のPCは魅力かも知れませんが、先ほども述べたとおり、この当時のスペックでも十分な働きをしてくれるのです。何十台も購入するような場合は、新品とリファビッシュパソコンのコスト差も大きくなります。品質の良いリファビッシュパソコンを低コストで入手していただく。これが私達のご提供するソリューションです」と近藤氏は語る。

クリーニング中のノートPCたち。フロアでは、多くの職人さんたちが、念入りにいくつもの工程を行っている。梱包には、空気を注入して強度を高めるエアクッションでガッチリ固定。広い空間には、厳重なチェック工程を経たリファビッシュパソコンたちが、整然と並んでいた。

Microsoft Authorized Refurbisher(MAR)は、一定の基準を満たした企業に対して厳正且つ公正にMicrosoftが提供するパートナープログラム。20年以上の歴史を誇る同社は、最優秀賞のアワード受賞経歴も持っている。

リファビッシュパソコンに寄せられるリアルなニーズと、懸念点を克服する妙案

品質の良いリファビッシュパソコンを低コストで提供するというソリューションについて、実際に導入する企業側のリアルなニーズとはどのようなものなのだろうか。「最近の話ですが、Windows XPのサポート切れが間近ということもあって、よくお問い合わせをいただきます。その中には、数年前にPCを新規導入したときに、Windows 7ではなく、わざわざWindows XPへダウングレードして使っていたお客様も結構いらっしゃいます。この場合、マシンがまだ新しいこともあって、PCごと買い替えるべきなのか、OSのみを入れ替えるのかなど、情報システム部の方々が頭を悩ませていることが多いですね」と語るのは萩原氏だ。

アンカーネットワークサービス 営業本部 エコトモ事業部 萩原克実氏

実際にITシステムを導入した時代のクライアントPCがWindows XPだというユーザーは多いはずだ。また、クライアントPCはサーバーなどと比べればコストは低い。サーバーは延命させていきたいが、クライアントPCは刷新してきたという企業も多いだろう。WindowsXPが搭載されたPCを使い続けてきたのであれば、マシンごと入れ替えを検討すべきだろう。一方、比較的新しい世代のPCにわざわざダウングレードしてWindowsXPを導入してきた企業の場合、マシンは存命できる可能性が高く、判断に迷いがちになってしまうのだ。

いずれの場合でも、リファビッシュパソコンは、最新OSに載せ替えて使い続けるための、選択肢の一つになる。買い替えのニーズに対してはもちろん、下取りプラス買い替えというニーズにも、多大なコスト削減効果を生むことができるからだ。

ただし、良質なものを厳選しているとはいえ、リファビッシュパソコンには弱点が残るのだという。回転部品を使ったデバイスだ。「年式が古くなったパソコンで一番遅くなるのがHDDなどストレージデバイスであり、導入後に一番故障が多いのは回転部品を使ったデバイスです。そこで弊社ではSSDへの載せ替えもオプションに加えています」と萩原氏が語るように、同社は企業側の懸念点をカバーするSSDのソリューションも展開している。

リファビッシュパソコンにSamsung SSDを採用した新たなソリューションを展開

ボトルネックになるHDDをSSDに換えることで、リファビッシュパソコンが今までとは異なる新たな選択肢へと進化する。画面は同社が採用しているSamsung SSD 840 EVO

同社で選択できるSSDはSamsung SSD 840 EVOシリーズ(以降、「SSD 840 EVO」)となる。SSDをリファビッシュパソコンに搭載することにより、ボトルネックが解消され、信頼性の向上のほか様々なメリットが生まれる。いずれにしても、リファビッシュパソコンが抱えていた弱点はこれで克服できるという。それでは、同社がSSD 840 EVOを選定した理由はいったいどこにあったのだろうか。

「パーツのすべてを自社で開発されているということがひとつあります。その自信があるから3年保証という長期保証を可能にしているのだと思います」と、SSD 840 EVOを選んだ理由について萩原氏は語る。そしてSSDと同様、アンカーネットワークサービスが提供するリファビッシュパソコンも、同じく3年保証がついている(注※ 3年保証を外したモデルも販売している)。当初、リファビッシュパソコンの販売で3年保証をつけることは同社にとってチャレンジだったというが、現在では強みでもあり、自信の表れがみてとれる。

アンカーネットワークサービスが提供する同一PC上での「CrystalDiskMark 3.0.2f」テスト結果。左から順に比較用HDD(250GB)、比較用SSD(128GB)、SSD 840 EVO(250GB)。当然ではあるが、SSDではあらゆる数値が大きく上まわり、懸念される経年劣化によるボトルネックは解消されるといえよう。加えて比較用SSDとSSD 840 EVOの間にも大きなパフォーマンスの差があり、同社がSamsung製SSDを採用した理由がうかがえる

スピードや安定性はもちろん、容量面をみても、SSD 840 EVOには企業用途における利点が大きいという。「SSD 840 EVOの良いところは、OSから見たときにHDDと近い領域分けが、ラインナップ上でなされている点も挙げられます。お客様から、『なんでこれちょっと少ないの?』などという誤解を招く心配もないのです」と明るい表情で萩原氏が語るように、4、5年前の一般的なデスクトップPCで80~240GB程度だったことを考えると、SSD 840 EVOのラインナップであればユーザー側に混乱を招く事はない。SSDの企業ニーズについて萩原氏は「最近では『SSDでお願いします』と、最初から指定されるお客様が増えてきましたね」と加えた。

リファビッシュパソコンの販売を通じて新たな付加価値を提供

「弊社の商品は返品率が低いのが特長です。SSD 840 EVOを採用することで、この数字がさらに伸びると考えています」と近藤氏は語る。実際にパソコンを運用していくことを考えれば、高速なSSDへシフトしようとする企業は今後も増えていくだろう。中古とは一線を画すリファビッシュパソコンの販売を通じて、市場にコスト削減も含めた新しい付加価値を提供するアンカーネットワークサービス。その高い品質は、同社と取引をした企業の多くがリピーターになっていることからも十分理解できる。日本流でいうなら「ものを大切にする」精神をさらに向上させた素晴らしいサービスといえるだろう。同社の取り組みに今後も注目していきたい。

(マイナビニュース広告企画)

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