BTOメニューからベストのパーツを選びたい…。PCに慣れてくれば誰でも自分専用のマシンが欲しくなるものだ。しかし、慣れていないうちは、幅広いメニューの中から自分だけの力でパーツを組み上げていくのは、少し敷居が高い部分もある。本連載ではそんなみなさんのために、BTOメーカーの中でもパーツ選択の豊富さでは群を抜く「ストーム」を例に、パーツ選びに役立つちょっとしたコツを紹介している。最終回(第3回)となる今回は、こだわりを感じさせるパーツ類について説明しよう。

ケースは最終的には設置場所と相談する

PCケース「PHANTOM 820-GM1」

PCケースには大きく分けて、ミニタワーとミドルタワー、そして一番大きなフルタワーがあり、それぞれの最大の違いは内部空間の広さにある。内部構造には決まりがあって、電源ユニットや2.5インチベイ、3.5インチベイなどは、それぞれに割り当てられるスペースのサイズはどれも同じ。しかし、それらが置かれる場所やケースファンの位置などは、各メーカーが工夫をこらしているところでもある。要するに、内部空間の広さや、各パーツが収まるベイやファンの位置によって、メンテナンス性が大きく違うのだ。

フルタワーはサイズが最も大きく、巨大なCPUクーラーや複数のHDDを搭載してもまだまだ余裕が感じられ、パーツの取り替えや追加なども簡単に行える。同じ物をミニタワーに入れるとどうなるかというと、内部がすき間なくパーツに占領され、場合によってはカバーが締まらないことだってある。これは見た目の問題だけでなく、冷却効果が低下するうえ、いざパーツを追加しようと思っても、余っているスペースはほとんどないということになってしまう。

そんな定石を踏まえて、ケース選びのコツは大きく分けて2つある。最初に考えるのはどんなマシンを組みたいかだ。例えばバリバリのゲーミングPCを作りたければ、CPUクーラーも巨大になるしグラフィックスカードの複数差しを行う可能性もある。冷却のための空気の流れも計算しなければならないので、真っ先にフルタワーを一番の候補とする。逆にインターネットやメールがメインというライトユーザーなら、省電力タイプのCPUで十分だし、グラフィックスもオンボードのものが利用できる。ケース内部に格納するパーツも発熱量の少ないタイプを最小限入れるだけなので、ミニタワーでも十分となる。こうして考えれば、おのずと必要なケースのサイズが決まってくる。

次に考えるのは設置スペースの問題だ。BTOでパーツを選んでいると楽しくなってついつい忘れがちになるが、予定よりも大きいケースを選んでしまった結果、壁にくっつけないと設置できないということもある。そうなると、冷却するための空気がうまくケース内に流れない可能性も出てくるので、思った通りのスペックを発揮できないなんていうことだって十分あり得るのだ。そうなる前に、まずは設置スペースと相談してから、自分の用途にあったケースを選ぶといいだろう。

ストームのサイトのBTOには、さまざまなタイプのケースが用意されている。上記のポイントを押さえ、ユーザーのニーズを満たしてくれるものが必ず見つかるはずなので探してみてほしい。

ストームでのケースのBTO選択画面。これで3分の1くらい。これでもかというぐらいたくさんある

ファンコントローラーでエアフローを制御

ファンコントローラー「SCYTHE KAZE MASTER FLAT KM06-BK」

ファンコントローラーはその名の通り、ファンの回転数をコントロールするユニットだ。一般的にはゲーミングPCのような発熱量の多いパーツで構成されたPCに採用されることが多く、ゲームプレイ中などの高負荷時とそうでないときで、ファンの回転数を制御するためなどに使われる。

また、室内の温度が上がる夏場などは、ケース内の温度も上昇しがちになるので、ファンを追加することもあるが、パーツによっては騒音を感じてしまうこともある。そうした場合でもファンコントローラーがあれば、回転数をコントロールできるので、高負荷な作業中はちょっと強め、動画を見る程度のときは弱めにファンを回すといった具合に、ファンによる騒音を制御するという使い方も可能だ。

ファンコントローラーを採用する場合は、今説明したような利用シーンを想定することが大切だ。自分の使い方で必要になりそうな場合は、増設を考えてみるといいだろう。

もちろんストームなら、ファンコントローラーもBTOで選択できる。自分にピッタリのPCを望むなら、すべてのニーズに応えられる多彩なBTOがそろったサイトを選ぶことも重要になる。

ストームでのファンコントローラーのBTO選択画面。冷却や静音を自分で制御できる便利なパーツだ

サウンドカードでワンランク上の音響システムを実現

サウンドカード「CREATIVE PCIe Sound Blaster Recon3D r2 SB-R3D-R2」

最近では人気のボカロを始め、サウンドメイキングをPCで行う機会も多くなっている。音楽をやっているユーザーならDTM(デスクトップミュージック)も試してみたいだろう。PCと音楽は非常に相性のいい組み合わせなのだ。

音楽関連のソフトウェアを使ってみるとわかるが、自分のイメージしたサウンドを出すには、マザーボードのサウンドチップだけでは少し物足りなさを感じることも多い。また、ソフトウェアによってはPCに高負荷がかかるものも多く、サウンドカードの使用を最初から推奨しているものも存在している。

自分の趣味に少しでも音楽が関係しているのであれば、サウンドカードは選択しても損のないパーツだ。また音楽だけではなく、ゲームや映画などを臨場感たっぷりに楽しみたいという場合にもオススメできる。マザーボードのチップでは少し物足りないと感じる人は、パーツ選びの際に候補に入れておくといいだろう。

ストームでは、BTOにオススメのサウンドカードが多数ラインナップされている。ぜひ一度サイトにアクセスして、その豊富な品ぞろえを確かめてみてほしい。

ストームでのサウンドカードのBTO選択画面。多彩なタイプが用意されている

地デジチューナーでながら見!

地デジチューナー「CREATIVE PCIe Sound Blaster Recon3D r2 SB-R3D-R2」

自宅でPCを操作しているときに見たい番組があると、テレビとPCの間を行ったり来たりすることも。そんなときにオススメなのが地デジチューナーだ。PCに搭載すれば、PCを操作しながら同時にテレビ番組もチェックできる。

地デジチューナーは家電テレビとほぼ同等の機能を持っており、PCのHDDを使って番組録画も可能。ディスプレイが年々大型化しているうえ、ハイビジョンと同じ解像度を持っているものも多いので、PCを家電テレビと同じように使うことができる。

例えば、1人暮らしの部屋なら、地デジチューナー搭載PCと大型ディスプレイがあれば、インターネットもメールもテレビもPC1台でOKだ。これは生活スペースを考えれば大きなメリットになるだろう。そうでなくとも、テレビ好きなら候補に入れておいて損のないパーツといえる。

なおストームでも、オススメの地デジチューナーが豊富に用意されている。搭載すれば確実にテレビの楽しみ方を広げられるだろう。それほど高価というわけでもないので、選択肢として検討してみてほしい。

ストームでの地デジチューナーのBTO選択画面。PCをテレビとしても楽しめるようにするパーツだ。もちろん録画機能も充実

今回解説したパーツには趣味性の高いものもある。必須ではないが、あると生活が豊かになったり、PCの使い方の幅が広がるパーツ類だ。もちろんコストの問題はあるが、今必須でなくとも将来使う可能性があれば、最初から選んでおくほうが安心できる。ストームには、本連載で紹介したようなPCに触れるのがうれしくなるパーツ類が多彩に用意されている。PCの購入や買い換えを考えている人は、ぜひサイトを訪れてその事実を確認していただきたい。

独断と偏見で20万円予算のマシンを組んでみた!

ベースモデルは「Storm Metaphor Office-SP W8」

せっかくなので、ここで筆者なりに予算20万円を上限に、ストームでBTO PCを組んでみたいと思う。テーマは「即戦力!」だ。

カスタマイズのポイント
ベースモデル「Storm Metaphor Office-SP W8」には最新のチップセットとCPUが搭載されており、スペック的には十分な能力が期待できるものを選んだ。用途としては仕事半分、趣味半分みたいな形を想定。あとは周辺パーツで自分仕様にマッチするようカスタマイズを考えればいい。

まず、仕事用途として長時間の編集作業でも耐えられるようにCPUクーラーを水冷型に、同時にグリスも品質の高いものを選んだ。電源も850W、80PLUSゴールドのタイプにグレードアップさせてあるので、安定性はかなり向上することが期待できる。

メモリは8GBあれば十分だが、筆者の場合、Adobeソフトウェアをけっこう使うのでメモリ量はあればあるだけ快適になる。32GBも考えたが、予算も考えて16GBにしておいた。8GB×2にしたのはデュアルチャネルを活かしたまま、将来の増設に備えて2スロットを空けておきたかったからだ。

VGAはゲーミングに特化させるわけではないので、ミドルクラスでも十分すぎるほどのスペックがあるGeForce GTX 660をチョイス。光学ドライブはブルーレイが再生できるタイプを選択することで、息抜きに映画でもという使い方も可能にした。

ストレージはプライマリドライブに「SSDを単体で…」とも考えたがせっかくラピッドストレージが使えるのだから、対応するオプションをチョイス。これでSSD並みの速さを持つ1TBのHDDをプライマリドライブとして利用できるので、ソフトウェアをたくさんインストールしてもOKだ。ただし、データドライブだけは物理的に分けておきたいので、HDD2に2TBのHDDを追加してそちらをセカンダリドライブとして使うことにした。

これで筆者的には即戦力となるメインPCが完成。安定度も高く、仕事用途でも十分に活用でき、息抜きにちょっとしたゲームや動画なども楽しめる。データの読み書きも高速化してあるので、ソフトウェアの起動でイライラすることもないという完全無欠のマシンだ。

ということで、筆者流でBTOメニューをカスタマイズしてみたがいかがだっただろう。みなさんもPCを使って何をしたいのか、それには何が必要かといったイメージを明確にしてから、適切なパーツ選びをするようにすれば、きっとお気に入りのマシンが組めるはずだ。ストームをガンガン利用し、頑張って"自分だけのマシン作り"にトライしてほしい。

■ベースモデル「Storm Metaphor Office-SP W8」の標準スペック
CPU Intel Core i7-4770(3.40GHz)
チップセット Intel Z87 Express
メモリ 8GB
ストレージ 1TB HDD
グラフィックス オンボード
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
OS Windows 8 64bit
価格 125,790円
■カスタマイズしたパーツ
CPUクーラー COOLER MASTER Seidon 120M(+10,176円)
CPUサーマルグリス Cooler Master IC Essential E1(+1,380円)
メモリ DDR3-1600 16GB(8GB×2) PC3-12800(+6,000円)
グラフィックス GeForce GTX 660(+23,760円)
SSD 【Intel SRT キャッシュ専用】Intel 520 Series 60GB(+10,464円)
HDD2 2TB(+10,560円)
光学ドライブ Blu-ray[静音]/黒(BD-R/RE)(+6,288円)
電源 FSP AURUM PRO AU-850PRO(+7,608円)
カスタマイズ後の価格 205,837円

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