ノートPCのUSB 2.0/3.0接続で外付けストレージをベンチマーク
では、ベンチマークに移ろう。計測の対象は、Samsung SSD 840 EVO(120GBモデル)+SATA-USB 3.0変換アダプタ、1TBの外付けHDD、16GBのUSBメモリ(読み出し最大70MB/秒の普及型)だ。Samsung SSD 840 EVO(120GBモデル)のスペック速度は、シーケンシャルリードが540MB/秒、シーケンシャルライトが410MB/秒、4KBランダム(QD1)のリード/ライトが10,000 IOPS / 33,000 IOPS、4KBランダム(QD32)のリード/ライトが94,000 IOPS / 35,000 IOPSとなっている。
テストに用いたPCは、レノボ・ジャパンの「IdeaPad Yoga 13」だ。主な仕様は、CPUがIntel Core i7-3517U(1.9GHz)、チップセットがMobile Intel QS77 Express、メモリがPC3-12800 8GB、ストレージが128GB SATA SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 4000(CPU内蔵)、OSがWindows 8 64bit版である。
各デバイスはUSB 3.0(最大5Gbps)接続でベンチマークしているが、IdeaPad Yoga 13のUSB 2.0(最大480Mbps)ポートへ接続したときの数値も計測した。USB 3.0対応のストレージデバイスを、USB 2.0接続で使った場合のパフォーマンスの参考値と考えてほしい。
CrystalDiskMark 3.0.2f x64
まずは定番のCrystalDiskMarkを。外付けHDDやUSBメモリと比べて、USB 3.0接続したSamsung SSD 840 EVOは、はるかに速い。
ただ、Samsung SSD 840 EVO本来の実力からすると、USB 3.0の帯域などがネックとなって、スピードがかなりスポイルされている。これは仕方がない。Samsung SSD 840 EVOの詳細な検証は別記事で紹介しているが、Intel Core i7-3770K(3.50GHz)、Intel Z77 Expressという環境のSATA接続では、下図のようなスピードが出る。
テスト対象のデバイスをUSB 2.0接続した場合の結果は、シーケンシャルリードの速度が分かりやすい。Samsung SSD 840 EVO、外付けHDD、USBメモリとも、スコアが24MB/秒未満で頭打ちになっている。PCの環境によって多少は異なるが、これくらいのスピードがUSB 2.0の実効速度と考えてよい。それでも、4Kおよび4K QD32のランダムリード/ライトを見ると、Samsung SSD 840 EVOが良好な結果を出している。