1人の方が、効率的に仕事ができる?
「大いに行えている」「どちらかというと行えている」を合わせると34.0%が「行えている」と答えた。ただ、「どちらともいえない」が一番多い点を踏まえると、何らかの問題を抱えているケースが多いようだ。情報システム部門は、トラブル対応など、他部署からの要請に応じることも多い。それらは時間や場所を選ばないケースもあるので、調整が難しい部分もあるのだろう。
実は、一つ面白い結果が得られた。「大いに行えている」という回答は、情報システム部門がどの人数であっても、およそ5%前後と大差ない。ただ、「ひとり情報システム部門」の場合のみ、16.2%と極端に多かった。もしかすると、1人の方が集中して取り組めるという側面があるのかもしれない。
人数が少ないほど、経営に関わる
42.4%が、通常業務として経営に関わっているとの結果が出た。なおこの傾向は、情報システム部門の人数が少ないほど強い。例えば21人以上の場合、通常業務として関わっている人の割合は28.7%だったが、5人以下の場合は49.0%、「ひとり情報システム部門」の場合は70.2%という高い値を示す結果となった。情報システム部門は、意外に経営と直結した部門であるようだ。
情報システム部門は社長と近い?
仕事の相談相手は上長が42.1%と最も多かった。一方で、相談相手として「社長などの経営幹部」を挙げた回答が10.2%もあった。この値は、部門の人数が少なくなるほど強くなり、5人以下で20.4%、「ひとり情報システム部門」の場合では、なんと40.5%が相談相手として「社長などの経営幹部」を挙げた。
もう一点気になるところとしては、相談相手が「誰もいない」と回答した割合が、「ひとり情報システム部門」が18.9%と全体回答の1.5倍近い数値になっていることだ。応援したい気持ちでいっぱいである。
全体としては「経理部門」が最も多く25.4%となった。ただ、これは部門の人数によってかなりの差がある。例えば、部門の人数が21人以上の場合、「営業部門(25.9%)」「経営部門(23.2%)」「経理部門(23.2%)」の3つが、他の項目から抜けた上位となっている。11~20人でも、この比率はあまり変わらない。ただ、それ以下になると「営業部門」の比率が下がり、代わりに「社長(経営者)」の比率が上がってくる。「ひとり情報システム部門」になると、「社長(経営者)」が37.8%とダントツで1位となった。
これらの結果から見ると、情報システム部門は人数に反比例して、社長や経営陣との距離が、良くも悪くも近くなっていくようである。
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