GeForce Experience
グラフィックスカードが最も実力を発揮するのがゲームだが、PCゲームを楽しもうという場合、画質設定というやっかいな課題がある。PCのハードウェアをスキャンし、ある程度自動的に画質設定を行うタイトルもあるが、解像度やフレームレート、アンチエイリアスの有無など設定項目が多く、ユーザー自身が最適な画質設定を見つけるのは面倒な作業だ。
ビデオカードのGPUがやや非力だった場合には、画質設定を低めに、解像度を引き下げて30fpsや60fpsといったフレームレートを維持できるよう調節する。また、GPUに十分すぎるパフォーマンスがあり、60fpsを大幅に超える余力があるような状況であれば、画質設定を高めたり、解像度を引き上げたりもできる。ただ、ゲームの負荷は、ゲームタイトル毎に異なり、その都度調整が必要で、また、経験がモノを言う領域でもある。
GeForce Experienceは、こうした画質設定を、自動的に行なってしまおうというもので、GeForce GTX 600シリーズでもすでに利用が可能な機能だ。
GeForce Experienceは、ビデオカードドライバ導入時に、自動的にインストールされる(カスタムインストールを選べばインストールしない選択も可能)。インストール後は、デスクトップ上にアイコンが生成されるので、これをクリックして起動する。
起動後はまず最初にスキャンを行い、インストール済みのGeForce Experience対応ゲームタイトルが検出される。対応タイトルが左メニューにリストアップされるので、そこから遊びたいタイトルを選択すると、そのタイトルの現在の設定と、NVIDIAが蓄積したデータに基づく最適な画質設定との比較が表示される。
最適化を希望する場合は、下にある「最適化」ボタンを押せば、「最適」設定が適用される。この状態でゲームを起動し、画質設定を開くと、先の最適設定が適用されている。なお、GeForce Experienceでサポートされるゲームタイトルは、NVIDIAのGeForce Experienceサイトに掲載されているので、こちらで確認しよう。
TOMB RAIDERでも比較してみた。こちらは画質設定:Normalでのゲーム画面。GTX770-DC2OC-2GD5で検証した。この状態での平均フレームレートは、59.9fps(VSyncはオンのまま) |
参考として最高画質時のスクリーンショット。TressFXと呼ぶ髪の毛のシミュレーションがオンになり、ここがオフのものと比較するとまったく違った印象になる。また、髪の毛の影も表現されている。この状態の平均フレームレートは39.8fps。この画質でより高いフレームレートを実現するには、さらに高性能なビデオカードが必要となる |
現行タイトルを楽しむうえで十分なパフォーマンスを発揮
最後に、3製品の中における製品選びの指針として、ゲームタイトルを用いたベンチマークにおけるパフォーマンスを紹介しよう。
まず、「バトルフィールド3」はすでにそこまで高負荷なタイトルとは言えなくなってきており、今回の3製品なら、どれも1920x1080ドット:最高画質で楽しめる。その上で、2560x1440ドットで楽しみたい、あるいは1920x1080ドットの120Hz表示対応液晶で楽しみたいという場合は、GTX780-DC2OC-3GD5が候補となってくるだろう。
■バトルフィールド3:最高画質 | |||
モデル名 | GTX760-DC2OC-2GD5 | GTX770-DC2OC-2GD5 | GTX780-DC2OC-3GD5 |
---|---|---|---|
1280x720 | 125.867 | 141.783 | 151.633 |
1600x900 | 95.800 | 115.650 | 132.800 |
1920x1080 | 73.067 | 89.100 | 109.833 |
2560x1440 | 46.517 | 57.017 | 71.467 |
次は「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編」。やや重めではあるが、FPSタイトルではないので、30fps出れば快適といえる。例えばGTX760-DC2OC-2GD5の2560x1440ドット最高画質時が36.818fpsとなっているが、この際のスコアは4614ポイントで、コメントでも「快適な動作が見込めます。」となっている。その上で、60fpsや120fpsにより近づくことができれば、それだけ描画がスムーズになるといったメリットが得られる。
■ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク:標準画質におけるフレームレート | |||
モデル名 | GTX760-DC2OC-2GD5 | GTX770-DC2OC-2GD5 | GTX780-DC2OC-3GD5 |
---|---|---|---|
1280x720 | 195.848 | 209.435 | 216.087 |
1600x900 | 161.550 | 185.958 | 200.789 |
1920x1080 | 130.514 | 154.685 | 171.641 |
2560x1440 | 88.032 | 105.889 | 122.852 |
■ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク:高画質におけるフレームレート | |||
モデル名 | GTX760-DC2OC-2GD5 | GTX770-DC2OC-2GD5 | GTX780-DC2OC-3GD5 |
---|---|---|---|
1280x720 | 134.844 | 151.366 | 166.479 |
1600x900 | 106.097 | 121.012 | 135.523 |
1920x1080 | 82.586 | 96.924 | 110.383 |
2560x1440 | 53.199 | 63.619 | 74.620 |
■ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク:最高画質におけるフレームレート | |||
モデル名 | GTX760-DC2OC-2GD5 | GTX770-DC2OC-2GD5 | GTX780-DC2OC-3GD5 |
---|---|---|---|
1280x720 | 101.488 | 117.668 | 132.592 |
1600x900 | 76.838 | 90.041 | 103.732 |
1920x1080 | 57.933 | 69.658 | 81.425 |
2560x1440 | 36.818 | 44.864 | 54.419 |
最後は最も重い「TOMB RAIDER」。こちらもFPSタイトルとはちょっと異なるため、30fpsが快適ラインといってよいだろう。さすがに各設定でのフレームレートも低めだが、1920x1080ドットであれば、GTX760-DC2OC-2GD5でも30fpsは超えた。ただし、2560x1440ドットとなるとGTX770-DC2OC-2GD5以上が欲しいところだ。
■TOMB RAIDER:"Medium"におけるフレームレート | |||
モデル名 | GTX760-DC2OC-2GD5 | GTX770-DC2OC-2GD5 | GTX780-DC2OC-3GD5 |
---|---|---|---|
1280x720 | 134.4 | 165.1 | 200.5 |
1600x900 | 98.3 | 122.1 | 149 |
1920x1080 | 73.9 | 92.1 | 113 |
2560x1440 | 45.6 | 57.4 | 70.9 |
■TOMB RAIDER:"High"におけるフレームレート | |||
モデル名 | GTX760-DC2OC-2GD5 | GTX770-DC2OC-2GD5 | GTX780-DC2OC-3GD5 |
---|---|---|---|
1280x720 | 93.4 | 116.4 | 142.7 |
1600x900 | 68.1 | 86.2 | 106.7 |
1920x1080 | 51 | 64.7 | 80.5 |
2560x1440 | 31.1 | 39.8 | 49.7 |
■TOMB RAIDER:"Ultra"におけるフレームレート | |||
モデル名 | GTX760-DC2OC-2GD5 | GTX770-DC2OC-2GD5 | GTX780-DC2OC-3GD5 |
---|---|---|---|
1280x720 | 59.3 | 76.6 | 95.4 |
1600x900 | 45.3 | 58.8 | 74.2 |
1920x1080 | 35.5 | 45.5 | 58.5 |
2560x1440 | 22.7 | 29.2 | 37.6 |
3製品におけるおおよそのポジショニングチャートを見て分かるように、今回テストしたなかで最廉価なGTX760-DC2OC-2GD5でも、比較的最新のタイトルを、1920x1080ドットの最高画質で楽しむことができる。現世代のGPU、それを搭載するグラフィックスカードがいかに買い時か、お分かりいただけただろうか。
そのうえで、上位モデルでは、昨今、ゲーマー向けに登場してきた120Hz、144Hz表示対応のゲーミング液晶ディスプレイや3D Vision対応ディスプレイ、2560x1440ドットのWQHD液晶ディスプレイなどと組み合わせ、最高のパフォーマンスを得ることができる。
「満足」を実感できるASUSの700シリーズグラフィックスカード
グラフィックスカードを選ぶなら、より高いパフォーマンス、ゲーム中における安定した動作、そして静かで冷えるクーラーという3つがポイントとなる。
こうした各ポイントで、ASUSのGeForce 700シリーズカードは惜しみない技術を投入している。そしてこれらを個別に説明してきたが、総合すると、高いパフォーマンスは新しいタイトルが登場した際にも効いてくるし、基板やクーラー技術で温度が抑えられる点は、長期間の安定動作に繋がってくる。
今が買い時なグラフィックスカードだが、そんななか、さらなる「満足度」を求めるなら、ASUSのGeForce 700シリーズ、検討に値する製品といえるだろう。
(マイナビニュース広告企画)
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