Samsung SSD 840 EVO 1TBモデルは一層のハイパフォーマンス

Samsung SSD 840は最大500GBまでのラインナップだったが、Samsung SSD 840 EVOでは新たに750GBモデルと1TBモデルが追加され、全部で5モデルとなった。容量によって性能も少し異なり、500GB以上のモデルが最も高速である。ここからは、Samsung SSD 840 EVOの120GBモデルと1TBモデルのパフォーマンスを比べてみることにしたい。

まずはCrystalDiskMarkからだ。1000MB×5のランダムデータでのシーケンシャルリードは、1TBモデルが515.4MB/s、120GBモデルが514.3MB/sでほとんど変わらない。しかし、シーケンシャルライトは、1TBモデルが499MB/s、120GBモデルが412.8MB/sであり、けっこう大きな差が生じた。512Kランダムライトと4K QD32ランダムライトでは、さらに大きく差が開き、1TBモデルのほうが高速だ。データを0Fillにして再び計測してみたが、こちらも同じ傾向であった。

1TBモデル

120GBモデル

0Fill

1TBモデル

120GBモデル

さらに1TBモデルでは、TurboWriteとして使われる疑似SLC領域が、120GBモデルの4倍となる12GBに増加している。そこで、ファイルサイズを4000MB(4GB)に変更して、再び計測を行ったところ、1TBモデルはシーケンシャルライトが513.6MB/sで、パフォーマンスはファイルサイズ1000MBのときを上回った。一方の120GBモデルは、シーケンシャルライトが262.2MB/sまで低下。TurboWrite領域が大きな1TBモデルは、転送ファイルサイズが4GBになっても、性能が低下していないことが分かる。こちらも0Fillで計測してみたが、やはり傾向は変わらない。

1TBモデル

120GBモデル

TurboWrite領域(疑似SLC)が12GBもある1TBモデルは、転送ファイルサイズを4000MB(4GB)に増やしても速度が低下しない

0Fill

1TBモデル

120GBモデル

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