「RAPID Mode」の威力を検証。1GB/s超を実現!

Samsung SSD 840 EVOの新技術で、TurboWriteと並ぶもう一つの目玉が、RAPID Modeである。RAPID Modeは、Samsung SSD 840 EVO単体で利用できる機能ではなく、専用ユーティリティ「Magician 4.2」によって実現される機能だ。今回は、そのMagician 4.2(ベータ版)を使用して、RAPID Modeの効果を検証してみた。RAPID Modeは、メインメモリの一部をキャッシュに使ったり、書き込みを最適化することによって、SSDの性能を上げる技術である。テストは、Samsung SSD 840 EVO 1TBモデルを利用して行った。

Magician 4.2βの画面。左にあるメニューの一番下に「RAPID Mode」という項目が用意されている

まず、CrystalDiskMarkの結果から見ていきたい。1000MB×5でのRAPID Mode有効時のシーケンシャルリードは1021MB/s、シーケンシャルライトは552.9MB/sとなり、RAPID Mode無効時のシーケンシャルリード515.4MB/s、シーケンシャルライト499MB/sに比べて、シーケンシャルリードが約2倍に向上している。また、4Kランダムライトは、RAPID Mode有効時は577.9MB/sなのに対し、RAPID Mode無効時は59.23MB/sと、実に10倍近くもの差がある。0Fillでのテストも、傾向は同じだ。

RAPID Mode有効時

RAPID Mode無効時

0Fill

RAPID Mode有効時

RAPID Mode無効時

RAPID Modeの効果は大きいが、メインメモリの一部をキャッシュとして使うという原理上、転送するファイルサイズの大きさによってもその効果は左右されそうだ。そこで、ファイルサイズを4000MB(4GB)に変更して計測を行ったところ、RAPID Mode有効時のシーケンシャルリードは574.4MB/s、シーケンシャルライトは534MB/sになり、RAPID Mode無効時のシーケンシャルリード524MB/s、シーケンシャルライト513.6MB/sとの差はかなり小さくなった。

RAPID Mode有効時

RAPID Mode無効時

0Fill

RAPID Mode有効時

RAPID Mode無効時

次に、AS SSD BenchmarkでのRAPID Mode有効時と無効時の比較を行ってみた。RAPID Mode有効時のシーケンシャルリードは858.41MB/s、シーケンシャルライトは1016.64MB/sであり、RAPID Mode無効時のシーケンシャルリード509.41MB/s、シーケンシャルライト495.3MB/sに比べて、どちらも大きく向上。CrystalDiskMarkの結果ではシーケンシャルリードが約2倍に向上したものの、シーケンシャルライトはあまり変わらなかったが、AS SSD Benchmarkでは、むしろシーケンシャルライトのほうが大きく向上している。

RAPID Mode有効時

RAPID Mode無効時

最後に、ファイルコピーテストの結果を比べてみたい。RAPID Mode有効時は、ISOが386.34MB/s、Programが248.17MB/s、Gameが245.04MB/sであり、コピー時間はそれぞれ、2.78秒、5.67秒、5.64秒であった。それに対し、RAPID Mode無効時は、ISOが285.25MB/s、Programが218.71MB/s、Gameが188.67MB/sで、コピー時間はそれぞれ、3.77秒、6.43秒、7.32秒であり、確実に高速化されている。RAPID Modeを有効にすることで、実使用においてもパフォーマンスアップが期待できそうだ。

RAPID Mode有効時

RAPID Mode無効時

高いコストパフォーマンスを実現したSamsung SSD 840 EVO

今回の検証から、Samsung SSD 840 EVOのパフォーマンスは期待通り高いことが分かった。価格帯的にはメインストリームクラスながら、性能はトップレベルであり、SSDとしての完成度は高い。

ノートPCのHDDをSSDに換装したいという人はもちろん、デスクトップPCのシステムドライブをSSDにすることで、パフォーマンスを向上させたいという人にも最適であろう。また、これまではなかった750GBモデルや1TBモデルといった大容量製品も用意されたので、すでにSSDを利用しているが、より高速で大容量のSSDに交換したいという人にもおすすめできる。

(マイナビニュース広告企画)

[PR]提供:サムスンSSD